スキーにおける『荷重』と『加重』の違い  68

なんだかまたややこしそうなテーマだなと思われるかもしれませんが

スキーにおいてはこの

 

『荷重』と『加重』

 

の違いは非常に重要です。

 

動画での解説はこちらから

あなたは『荷重』と『加重』の違いを意識できているでしょうか?

 

 

ちなみに言葉で説明できなくても、

動作や感覚で、こんな感じ!

と表現できれば大丈夫です。

 

 

今回はスキーにおける『荷重』と『加重』について言葉の意味をまずは説明します。

 

 

 

 

『荷重』・・・スキー板に対して自重を乗せていく動作

 

『加重』・・・スキーにのせた重みを意識的に増していく動作

 

 

 

 

簡単に言うとこのような感じです。

 

 

 

なんとなく分かるような分からないようなといった感じでしょうか。

 

 

 

では実際の雪上を例にして考えてみます。

 

 

 

 

コーチから

 

『外脚が軽い!もっと外脚かじゅうをして下さい!』

 

 

と言われたら

あなたは次に滑る際どのような意識で滑ってきますか?

 

 

 

多くのスキーヤーの方は外肩を下げたり

くの字姿勢を意識したりなど、

外脚への力をもっと伝えようとします。

 

 

 

 

まさに外脚『加重』していきます。

 

 

 

この感覚が非効率な板へのパワーの伝え方につながってしまいます。

板に対してパワーを伝えるのに最も基本的な事は

 

 

 

 

自分の重さ、つまり自重を利用するという事です!

 

 

 

 

単純に考えて体重60キロの人がその場で片足立ちをしただけで

板に60キロの力が働いているわけです。

 

 

 

しかし『加重』をする感覚が強すぎて

余計な動作が加わってしまい

せっかくの自分の体重を活かしきれていない

スキーヤーがおおいのです。

 

 

 

まずはしっかり自分の重さをしっかり板に伝えられるポジションをとる

『荷重』をすることが重要なのです。

 

 

 

つまりは

 

 

 

 

『荷重』をきちんとしてから

その延長線上で『加重』をしていくというイメージ

 

 

 

 

 

で滑るとスキー板にきちんと効率よくパワーが伝わり、

俗に言いう

 

 

 

 

 

『板をたわませる』

 

 

 

 

事につながるのです。

 

 

 

 

何となくイメージができた方も多いかと思いますが、

実際雪上でやろうと思ってもなかなか上手くできないと思います。

 

 

 

 

その理由はいつも通りです。

 

 

 

 

陸上で『荷重』をする感覚を身に着けていないからです。

 

 

 

 

しっかりと荷重をできるトレーニングを行うだけで

雪上感覚は劇的に変化します。

 

 

 

 

どのようなトレーニングを行えばいいのかは

個人によって違うので難しいですが、

ポイントとしては

 

 

 

 

 

 

『骨』を意識することと、

 

 

『荷重』は非常に繊細で地味な動きである

 

 

 

 

 

 

という事です。

 

 

 

よくコーチやトップ選手が

外脚に『のる』という言葉を使うのも

この『荷重』をしっかり認識で来ているからです。

 

 

 

 

書きませんでしたが、

この『荷重』と『加重』の感覚の違いをしっかり認識して

使いこなせるようになれば、

バランス能力や、スキーのポジショニングにも非常に役立ちます!!

 

 

 

 

しっかりと『荷重』するという感覚を身に着けて

板をしっかりたわませられるスキーヤーを目指しましょう。