スキー上達の超効率的サイクル!スキーの動作は雪上で練習すべき?それとも陸上で出来ない事は雪上で出来ない?370
今回のテーマは
オフトレという枠組みを超えて
スキー上達の為の
トレーニング全般を考えるうえで
非常に重要な内容です!
その前にまだ前回の記事を
読まれてない場合は
まずはそちらからご覧いただくと
今回の内容もスムーズに入ってくるかと思います。
スポーツトレーナーからの批判覚悟!オフトレでスキーが上手くなる為には難易度の高い専門的なトレーニングは必要ない!? 369
前回の記事で 体幹トレーニングに関する 細かい専門的な要素を 解説しました! ↓ スキー上達に本当の必要な体幹トレーニングの4段階!実践で必要な…
今回の記事のテーマは
相反する2つの考え方を
どう捉えていくのか?
というものです!
その2つの考え方とは
「雪上動作は雪上でやるべき」
「陸上で出来ないことは雪上で出来ない」
です!
さてあなたは
この2つの考え方に対して
どちらに共感するでしょうか?
もちろん両者ともメリットデメリット
がありますので
一概には決められないという
ケースが殆どかと思います。
なぜならこの2つは
一見真逆の内容の様に思えながら
じつは繋がりのある内容だからです。
しかし残念ながら、
この2つの考えの
デメリットだけが
浸透しているのが
今のスキー界の現状です。
まずはこの
デメリットとは何か?
またどのように
浸透してしまっているのか?
といった部分を具体的に説明していきます。
『雪上技術は雪上で練習するべき』のデメリット
あなたは
『スキーへの繋がりが
直接わかるオフトレ』
と
『役に立たないわけではないだろうけど、
間接的につながるオフトレ』
どちらを優先的に取り組みたいですか?
当たり前ですが
直接結果となってあらわれる
オフトレに取り組みたいですよね?(笑)
しかしオフトレで
まず最優先で行われているのは
スキーに直接繋がる内容ではなく
『スキーをする上で
最低限必要となる筋力、体力』
と言われるような
【基礎体力】を鍛える
間接的なオフトレです。
このような方向性は
技術指導者の方が
オフトレを指導する時は
勿論のこと、
トレーナーといった
トレーニングの専門家の方からも
「スキーに必要な技術は
雪上で練習するものであって
陸上ではベースとなる
基礎体力、筋力をつけましょう!」
と言われるケースが
多いようです。
もちろん上記の方向性は
決して間違いではありません。
ただ前提として
雪上で滑れば
毎シーズン上手くなっている
という人限定です。
しかし、多くのスキーヤーの方は
そもそも毎シーズン
雪上で練習しているのに
なかなか上達しないから
オフトレを通じて
何か変わらないかと探している
という状態ですよね?
簡単に言ってしまえば
「雪上で必要な技術は
雪上で練習するものです!」
と言われたら、
「いやいや雪上で練習しても
滑りが変わらないから
トレーニングをしたいんです!」
という食い違いが生じてしまいます。
しかし多くのスキーヤーは
「雪上技術は雪上で練習するべき」
という方向性の元
オフシーズンに
サマースキー、インラインスケート
といった雪上に近い
練習環境を求めます。
そしてトレーニングといえば
『スキーをする上で
最低限必要となる筋力、体力』
と言われるような
【基礎体力】を鍛える内容です。
先ほどお伝えした通り
前提が滑れば滑るほど
上達しているのであればOKですが
そうでないスキーヤーにとっては
結局同じことを
指摘され続ける事になります。
もう雪上で練習していても
滑りが変わらない状態なのに
スキー技術は雪上でしか
上達しないと思い込み
一生懸命取り組んでいるという
この負のループが
『雪上技術は雪上で練習するべき』の
最大のデメリットですね!
因みにここまでの内容を
十分理解していると思っていても
実際の行動は上記の考えのもとに
行っているケースも多いので
気を付けてくださいね!
・滑走量を増やせば増やすほど上手くなる
・なるべく雪上に近い環境での
オフトレをする
・陸上では【基礎体力】を
つけるトレーニングを行うべき
といった考え方は
基本的に
『雪上技術は雪上で練習するべき』
といった考え方に基づく
行動ですので。
この流れは以前から
何度もお伝えしているので
「だから陸上で出来ないことは
雪上でできないという考え方が
大事なんでしょ!」
と思われたかもしれません。
しかしそちらの考えにも
注意しなければならない
デメリットが存在します。
『陸上で出来ない事は雪上で出来ない』のデメリット
ここまでで
『雪上技術は雪上で練習するべき』
という考え方の
デメリットをお伝えしました。
ではその一方で
『陸上で出来ない事は雪上で出来ない』
という考え方はどうでしょうか?
もしあなたが
SKIER`sLABで発信されている情報を
ある程度理解しているのであれば
その重要性には
充分気づかれているかと思います。
毎シーズン滑りが変わらないと
悩むスキーヤーの殆どは
『そもそも根本的に
雪上で求められている動作ができる
体の状態ではない』
という問題を抱えているので
『陸上で出来ないことは
雪上で出来ない』
という考え方は
非常に重要です。
しかしこの考えにもデメリットが
ある事をきちんとお伝えしておきます。
それは
陸上で出来れば
雪上で出来る
という勘違い
です!
『陸上で出来ない事は雪上で出来ない』
を反対すれば
『陸上できることは雪上できる』
となるので
一見間違いのない考えに
思えますが、
よくある論理的思考のエラーです。
これは以前
YouTubeの音声でもお伝えしました。
もうすでにお聞きの方は
下記の例は読み飛ばしてください。
例えば、
水曜日に必ず50%セールを行う為
店先に50%セールの看板を出す
お店があったとします。
その情報をもとに
「おっ、50%オフセールの
看板が出ているから
今日は水曜日か!」
と思うようなものです。
何がおかしいか分かりますか?
冒頭の内容から確定して分かることは
『水曜日は必ず店先に
50%セールの看板を出ている』
『50%オフセールの看板が
出てない場合は
今日は水曜日ではない』
という事だけです。
決して
『50%オフの看板が出ていれば水曜日』
というわけではありません!
なぜなら他の曜日でも
水曜日と同じように
50%オフセールを
行っている可能性もありますよね?
水曜日以外は
セールを行っていないという情報は
ないわけなので。
このように
『陸上で出来ない事は雪上で出来ない』
という考え方も
解釈を間違えると
『陸上でこの動作ができれば
雪上でもできる』
と思ってしまうので
注意が必要です。
もちろん陸上で出来れば
雪上で出来るようになる
動作もありますよ!
その動作の違いはどこなのかは
また違う機会に
お伝えするとして、
今回お伝えしたいのは
これまでにお伝えしたような
勘違いに陥らないように
気を付けて欲しいということです。
ここまでを読まれると
じゃあ結局どうすればいいんだ!?
と混乱したかもしれません。
では
『雪上動作は雪上で練習するべき』
『陸上で出来なければ雪上で出来ない』
という2つの考えを
正しく利用して
雪上につなげる具体例を
お伝えしていきます!
その前に導入として
下記の音声を聞いておくと
分かりやすいです。
スキー上達の為に雪上と陸上を連動させよう!
さてこれまでにお伝えした
『雪上動作は雪上で練習するべき』
『陸上で出来なければ雪上で出来ない』
という2つの考えを
正しく利用して
陸上から雪上につなげる具体例を
今回はお伝えしていきます!
今回の内容がわかると
SKIER`sLABがどのような流れで
トレーニングサポートをしているのかも
見えてくると思います。
まず前回の記事でも
少しだけご紹介した内容を
復習していきましょう!
もっともわかりやすいのが
アルペンスキー女王
ミカエラ・シフリン選手の映像です。
本当に彼女は
基本動作が洗練されているのですが
よくわかる動画をご紹介します。
有名なものなので
見たことあるかもしれませんね!
さてこの0:29、0:35辺りを
一時停止していただければ
もう何が言いたいか
分かるでしょうか?
このシルエットは
前回も紹介しましたが
片足立ちで股関節から外脚のくの字姿勢を
つくる練習です。
これは
外脚荷重における
基本となる
非常に重要な練習
ですね。
実際に片足スキーで
チャレンジしたことがあるかもしれません。
さてこの練習を真似て
雪上で行った場合
上手くなる人と
上手くならない人に分かれます。
はい、
もうお分かりいただけたかと
思いますが
陸上で股関節から
くの字姿勢がとれるか?
という点です。
例えば陸上で
上体や膝を使うことでしか
(実際は膝は横には曲がりませんが)
くの字姿勢が作れない場合は
シフリン選手の練習をしても
出来るわけないですよね?
これがいわゆる
『陸上で出来ない事は
雪上で出来ない』
です!
もちろん体力や基礎体力を付ければ
上記の動作ができるようになるのかも
考えて欲しいところですが、
今回はとばします。
さて今回の肝はここからです。
じゃあ陸上で
股関節のくの字姿勢ができれば
動画にあるシフリン選手の様な
雪上での片足くの字ができるのか?
これは出来るようになる人もいますが
多くの場合そう簡単には行きません。
なぜなら
・足場が滑走している
・高低差がある
・外力がある
などなど陸上と雪上では
環境が違う部分が多くあるからです。
そうなるとここで重要になってくるのが
陸上で得た動作を
雪上につなげる練習
です!
これぞまさに雪上でしか出来ない事であり、
『雪上技術は雪上で練習するべき』
という考え方が通用します!
逆にこの部分が正しくできないと
せっかく動きの引き出しは持っていても
宝の持ち腐れです。
ここまでを内容をまとめると
下記の様なサイクルで
トレーニングを回していく事が
理想的です!
①雪上で行いたい技術がある(目標)
↓
②その技術に必要な動作が
できる体の状態にする
(ここまでが『陸上出来なければ雪上で出来ない』)
↓
③その動作を用いて
実際の雪上での動作につなげる
(雪上技術は雪上で練習するべき)
↓
また次のステップとして
①に戻る・・・
このようなサイクルを描けると
オフシーズン、オンシーズン
陸上、雪上関係なく
1年中スキーが上手くなっていいきます!
ただ多くの場合
① → ③にとんでしまっていたり
(雪上でひたすら滑る状態)
① → ②までできれば
③がなくても出来ると
思いこんでいます。
(陸上で出来れば雪上で出来るという思い込み)
ここら辺は気を付けたいところですね。
スキー上達サイクルを邪魔する最も厄介な要素
ここまででお伝えした
上達のサイクルをうまく回すことが
効率的にスキー上達をする為には
非常に重要なのですが、
最後に最も厄介な要素について
お伝えしておきます!
あなたは
陸上動作を雪上動作に繋げる上で
もっとも厄介な要素は何だと思いますか?
きっと陸上と雪上の違いである
・外力がある
・足場が動く
・高低差がある
といった部分を
思いつくかと思います。
それももちろん正解なのですが
その前に立ちはだかる
最大の壁です。
それは
根本的な雪上動作の考え方
です!!
これは以前にお伝えしましたが、
そもそも雪上で
やりたいと思っている動作の
イメージがまるで違っているケースが
本当に多いです。
例えば
【ターン前半の捉え】とは
どういう動作ですか?
【板をたわませる】とは
どういう動作ですか?
【外脚に乗る】とは
どういう動作ですか?
こういった問いに対して
ほとんどの場合
間違った動作をイメージしています。
いくら陸上で正しい動作を身に着けても
この間違ったイメージ、
つまり雪上動作の考え方を
まず修正しなければ
陸上動作を雪上動作に繋げるのは
難しいです。
スキーではいまいちピンとこないかも
しれませんのでもっと分かりやすい
【ボールを投げる】という動作を例に
考えてみましょう!
ボールを投げる為に
肩関節を柔らかく使う動作を
練習したとします。
しかし【ボールを投げる】という動作を
ダーツのように肘の曲げ伸ばしで
投げるのだと思い込んでいたら、
どうなるでしょうか?
当然ですが
いくら肩の使い方を練習しても
実際に行う動作のイメージがズレているので
実践のパフォーマンスには繋がりません。
ここまで露骨に間違うことはなくても、
ボールを速く投げるには
腕を速く振ることが大事だから
目一杯腕に力を入れて…
という間違った考え方を持っていると
せっかく肩を柔らかく
動かす練習をしたのに
実際の動作には活かされないケースは
とても多いです。
因みにスキーは
この考え方のエラーが
見事に起きます!
その分かりやすい例がこれですね!
↓
このように
根本的な雪上動作の考え方が
間違っていると
「なんでこんな真逆のことを
練習しなければいけないんだ!」
となってしまいますよね?
つまり陸上動作を雪上動作に
繋げる練習のはじめの一歩は、
そもそも雪上動作に対する
間違った考え方を修正すること
です!
この理屈がわかると
SKIER`sLABで発信している
情報を手に入れて、
今までの固定観念を覆す事が
陸上動作を雪上動作に繋げる練習に
なっているという事も
見えてくるはずです。
YouTubeの音声や
メルマガやブログの内容の多くも
その部分に費やしていますよね!
因みにこの部分は
実を言うと子供や初心者の方が
上手です!
なぜなら
『この動作はこういうもの』
という経験、
つまり固定観念がないからです!
この様にいくら陸上で
雪上で求められる動作が
正しくできるようになっても
雪上動作の根本的なイメージが
間違っていると
陸上から雪上にはつながりません。
身体を変えるだけでなく
頭の中も変えることが大事ですね!
ただスキー上達に
熱心に取り組んできた人ほど
もしかしたら、
身体を変えるより
大変かもしれませんが・・・
もしこの記事をお読みいただき、
「もっと具体的に
スキー上達法を知りたい!」
と思われましたら、
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知らないと損をする!
スキー上達を3倍速くする
7つのポイント
タイトルにもあるように
スキー上達を3倍速くする為に
必要なポイントを7つに絞って
お伝えしております!
あなたのスキー上達のプラスに
少しでも役立てていただけたら
嬉しいです♪