スキーブーツをチューンナップしてみて 190
前回はスキーブーツのチューンナップの捉え方について
トレーナーからの目線で書かせてもらいました。
ブーツは足場作りであり、
パフォーマンスを発揮するには非常に重要だか
そもそも発揮するだけのパフォーマンスがなければ
意味がありません。
あなたに足りていないのは
パフォーマンスをしっかり出せる環境なのか?
根本的な身体のパフォーマンス自体なのか?
よく考える必要があるという事です。
それでは私がブーツをフルチューンナップしてみた
感想をかいていきます。
あくまでも個人的な感想です。
まず足を入れた感じから違いました!
足にあたらないという感覚よりも
踵までしっかりとおさまるところにおさまっているという感覚です。
以前は膝を真っ直ぐ使いたいから
足首を少しまげて
無理やり真っ直ぐにしようという感覚がどこかにありました。
今回は全くありません
スポンとブーツを履いたら
そのまま膝も真っ直ぐ使える感覚でした。
またイタリア遠征は
基本的にJバーでの移動です。
つまりずっと雪面を立った状態で移動するという事です。
一見対したことないように思えますが
これが相当厄介です。
Jバーで移動している際は
基本的に常に雪面に対して
板をフラットにして移動します。
ブーツに足が捻じれて入っていて
きちんとフラットが作れない場合は
つねに足が捻じれた状態で
長い時間移動しなければならないので
身体への負担は気づかないうちに
たまっていきます。
ただ引っ張り上げてもらっているだけなので
滑っている時よりも
足への意識が少ないため
だんだんと膝や股関節、腰へのダメージを
蓄積していく可能性があります。
このように滑っていないときでも恩恵があるため
やはりできるのであれば環境を整えておいた方が
いいなと感じました。
ただ注意しなければならないのが、
あくまでも持っているパフォーマンスをフルに使えるな
といった感じであり、ブーツチューンをしたから
明らかに滑りが変わった!という感じではありません。
お勧めとしてはかなり高いレベルの方や、
カテゴリーが最上級クラスのブーツを履いている方ですね。
またどこでブーツチューンをするのかというのも
大事になってくるかと思います。
それぞれブーツチューンをする職人さんは
ご自身の考えをもって行っています。
値段も何十万するものから、低価格のものまで様々です。
前回も書きましたが、
ないパフォーマンスは出せませんから
そこも気をつけて下さい。
理想は身体のパフォーマンスも上げて
足場も最高の環境に整えることです。