スキー雑誌の内容は実は超上級者向け? 32
あなたにとってスキーの情報を最も手軽に手に入れられる
一番の情報源となるのが年間を通して発売される
スキー雑誌ではないでしょうか?
有名どころでは『スキージャーナル』や『スキーグラフィック』と
いったあたりでしょうか?
スキー関する様々な情報が載っていますが
基本的にはトップスキーヤーたちの分解写真を使って
その場面ごとの技術解説が主になっていると思います。
一般スキーヤーの方対象に載っているスキー雑誌の情報の多くは
実は本質的に超上級者にしか理解できない情報になっています!
ポイントは『本質的に』という部分!
例えば基礎スキーの大回りについての解説の際に
・身体全体を弓状にしならせるポジションで
・スキーに加圧してたわませていきます
・前半から外脚でしっかりとらえ
・スキーを踏んでくる
などなど一見よく聞きなれた言葉ですが、
これが大きな落とし穴です。
ではあなたは身体を弓状にしならせるポジションとはどこか
明確に理解し表現できますか?
前半からとらえるとはどのような感覚か分かりますか?
外脚にしっかり乗るという事をその場で表現できますか?
それらができなくて困っているから雑誌を見て練習をしているのではないでしょうか?
例えるなら、因数分解を習っていない中学生に、
この問題はこの部分で因数分解を用いて計算し答えを出すのだよ
と教えているようなものです。
因数分解をこの場面で使うのかぁ!
という事は分かっても
で、因数分解ってどうやるの?
って話ですよね?
スキーも同じです!
なるほどこの場面でしっかり外脚を踏むのかぁ!
でどうやって外脚って踏めるの?
といった感じです。
超上級者になれば自分の中で板をたわます感覚や
外脚を踏む感覚があるので
なるほどこのタイミングであの感覚か!
と参考にできるかと思います。
これがスキー雑誌は超上級者向けという理由です。
本質的な部分が理解できていないのに、
理解できていない部分を積み重ねて
解説されても基本的にはパフォーマンスアップにはつながらないという事です。
それならよっぽど
『身体全体を弓なりにしならせるポジションはこのように作り上げる!!』
といった情報の方が重要だと思います。
私も実際学生の頃はスキー雑誌を読んでも
写真何となく眺め、
スキー用語を何となく理解したような気持になっていました。
でも今雑誌を読むと、なるほどこのことを言いたかったのか!!
と違って視点で見えてきます!
ちなみにここで捉えてここで踏んでというイメージを持ち、
ではとらえるとは何か?外脚を踏むとはなにか?
をあとから構築していくやり方も悪くはないです。
ただそれは非常に難しいと思います。
なぜなら一般スキーヤーが陥る
スキー雑誌のもう一つの落とし穴があるからです。
そのもう一つの落とし穴については
長くなってしまったので、また次回書きますね。