スキーの為の筋トレとはなにか?162
オフシーズンになると『スキー、筋トレ』
というキーワードで検索するスキーヤーの方が
多いのではないでしょうか?
スポーツにおいて競技力を上げるためには
筋トレを行うというのは最早常識となっています。
あなたもスキーが上手くなる為に何かトレーニングしなければ
と思ったらまず思いつくのが筋トレのはずです。
しかしトップアスリート中では
大きく分けて二つの考え方の選手がいます。
『競技練習を通して自然とそれに必要な筋肉がつくから
特別筋トレはやらない』
という選手と
『きちんとウェイトを使って筋トレを行う』
という選手。
これはスキーの限ったことではなく
どの競技でもある話です。
有名どころでいえば
野球のイチローとダルビッシュでしょうか?
イチローは余計な筋肉はつけるべきではない
という考え方に対して、
ダルビッシュはどんどんウェイトトレーニングを行って
発揮する力の根本を上げなければダメだという考え方。
あなたはどちらが正しいと思いますか?
まず考えなければならないのが
『筋トレ』の定義です。
例えば
『筋トレ』=『筋肉を大きくする』
『筋トレ』=『筋肉が発揮する力を上げる』
『筋トレ』=『ウェイトトレーニングやエクササイズ』
『筋トレ』=『筋肉に負荷をかけること』
『筋トレ』=『筋肉を自在に操ること』
などなど
人によって筋トレとはなにか?
という定義が違います。
筋トレ=筋肉を大きくする
という考えであれば、
スキーを滑っていて脚が太くなるのであれば
スキーを滑る=『筋トレ』
という事になります。
ですからジムに通ってマシーントレーニングや
ウェイトトレーニングは必要ないわけです。
筋トレ=筋肉が発揮する力
というのであれば、
ダッシュをするのもジャンプをするのも
なにか重いものを遠くに投げるのも
筋トレです。
でも筋トレ=ウェイトトレーニング、エクササイズ
という考え方の人からしたら
上の例に挙げた人たちは
『筋トレをしていない』という事になります。
筋肉を上手に使う事が筋トレであれば
腹式呼吸も筋トレです。
このように筋トレについて定義が異なっていると
筋トレをした方がいい、しないほうがいい、
といった問題も人の受け取り方によって変わってきてしまいます。
あの選手は筋トレをしないほうがいいって言っていたから
ただ滑ればいいんだと思って何もしないでいたら、
実際はウェイトトレーニングを行っていないだけで
他の様々なトレーニングを行っている場合があるという事です。
私もよく
コーチは筋トレしているの?
と聞かれますが、
あなたがどう定義しているかによって
筋トレをしているとも言えるし
していないとも言えるのです。
あなたが思う『筋トレ』とは何なのか?
それが本当にスキー上達につながるのか?
ここら辺がしっかり考えられていれば、
余計な情報に振る回されることはないはずです。