偏ったスキーのオフトレには注意が必要 161
2回に分けてパフォーマンスピラミッドについて書きました。
あなたもこのパフォーマンスピラミッドを意識できていない状態で
オフトレーニングを行っていたのではないでしょうか?
しかしそうなってしまうのも仕方がないのが
今のスキー界だと思います。
私のサポートメンバーの中には
どこかのスキーチームに所属している方も
少なくありません。
そうすると色々なチームの情報が入ってきます。
オフトレに関して言えば殆どの場合が
パフォーマンス(筋力、スピード、パワー、敏捷性、体力など)
に目を向けたトレーニングばかりだそうです。
あなたがもしどこかのチームに所属して
オフトレを行っているのであれば
考えてみて下さい。
あなたの所属しているチームや団体で
行っているトレーニングは
きちんと土台となるムーブメントの部分を行えているでしょうか?
土台となるムーブメントの部分を無視して、
筋トレ、ラダー、ジャンプ系、ダッシュ、スタビリティ、
ランニング、ロードバイクといったような
トレーニングをしているのがほとんどではないでしょうか?
さらに厄介なのがそのパフォーマンスの部分をも無視して
スキル(競技技術)に近いトレーニングだけを行っている
スキーヤーも少なくありません。
インラインスケートだけ、
プラスノーだけ、
夏場海外で滑るだけ、
というのは代表的な例です。
何故このような状況に陥ってしまうかというと
スキー界に流れている情報の殆どは
これらのパフォーマンスに関するトレーニング情報だからです。
正確に言えば他の情報も流れているのですが
それよりもこれらの情報の方が重要だと思ってしまっている
とも言えます。
ですからチームのコーチたちも
これらの情報を元にトレーニングを組んでしまいます。
はっきり言ってパフォーマンスやスキルを鍛えるトレーニングに比べて
ムーブメントを鍛えるトレーニングは地味です。
きちんとやらなければ効果も出ません。
ですから重要性が理解できないのも仕方がないかと思います。
たまに
『私がいっているところでは
結構ムーブメント要素を含むことをやっています』
といった声を聞きます。
ここで注意しなければいけないのが
『何となくそんな感じのことをやっている』
では駄目ということ。
あなたの身体のどの部分の動きが悪く、
そのせいでパフォーマンスにどのような影響を与えているのか?
その部分を改善するにはこのトレーニングが重要で、
そこが改善されるとどのような効果をもたらすのか?
この部分がしっかりと理解で来ていなければ
意味がありません。
この事を聞いてきちんと正確に理解して
トレーニングできているスキーヤーは非常に少ないです。
まだまだスキーのオフトレはこのような状況が続いていくような気がします。
あなたは一刻も早くその状況から抜け出し
きちんとシーズンに繋がるオフトレをして下さい。