スキースクールやキャンプで指導を受けても効果が出ない理由は?295

 

言わずとも

ご存知だと思いますが

スキーはシーズンスポーツであり

限られた期間しか出来ません。

 

 

 

そのせいか本当にシーズン期間は

あっという間に過ぎ去っていきます。

 

 

 

そのあっという間の貴重な時間だからこそ

なるべく効率よく

スキー上達に繋げたいのは

スキーヤーなら誰しも思いますよね!

 

 

 

その為に

スキースクールに入ったり

有名な選手や指導者が

行っているキャンプに参加

するわけです。

 

 

 

しかしサポートメンバーの方、

オンライン講座メンバーの方や

メルマガのご質問などから

良く感じるが

スキー上達に繋がらない

指導の共通点です。

 

 

 

 

基本的にスキー指導のみならず、

何かを人に伝える時に

必ずなければならないものが、

欠けているせいで

いくら指導を受けても

伸びない状態に陥ります。

 

 

 

 

その欠けているものとは…

 

 

 

 

 

 

共通認識

 

 

 

 

 

 

です。

 

 

 

伝わる時の前提にある共通認識

 

例えばあなたが

車を運転していたとして

助手席の人から

 

 

「スピード出しすぎ!」

 

 

といわれたらどうしますか?

 

 

 

どうしますかも何も

とりあえずはスピードを緩めるはずです。

(無視してそのまま

突っ走る人もいるかもしれませんが)

 

 

 

この光景はごくありふれた

何の不思議もない事ですよね?

 

 

 

でもよく考えてみると

「スピードを出しすぎ」

と言っているだけで

「スピードを落としてください」

とは言っていませんよね?

 

 

 

さらに言ってしまえば

スピードの落とし方や、

なぜスピードを落として欲しいかも

言っていません。

 

 

 

もし正しく伝えるとしたら、

 

 

「こんなにスピードが出すぎていると、

 事故が起きそうで怖いと感じています」

 

「だからスピードを落として欲しいです。」

 

「そのためにはアクセルから足を離して

 ブレーキを踏む事で

 車のスピードを落としてください」

 

 

 

といった感じです。

 

 

もっと細かく言うなら

 

「ブレーキを踏む際は、

 一気に踏んでしまうと、

 車は止まりますが

 私たちは慣性の法則があり、

 前方に進み続ける力が働く為、

 シートベルトに締め付けられ…」

 

はい、

実際こんな人がいたら

なんだか面倒くさい人ですよね(笑)

 

 

 

ここまで言わなくても

 

 

「スピード出しすぎ!」

 

 

という現在の状況を伝えるだけで

上記の内容は伝わるわけです。

 

 

 

なぜ伝わるかわかりますか?

 

 

 

それは冒頭にも述べた

お互いの【共通認識】があるからです。

 

 

 

要は説明しなくても分かる

お互いにとって当たり前の話

という事です。

 

 

 

ではスキーの場合はどうでしょうか?

 

 

 

スキー指導に欠けている共通認識

 

 

例えばよくある

 

 

「外脚に乗れてない!」

 

 

という指導ワードが

よくあります。

 

 

 

あなたは

「外脚に乗れてない!」

と言われて

前回お伝えした車のシーンと

同じ解釈がきちんと出来ますか?

 

 

 

・自分がどういう動作をしているから

 外脚に乗れてないと言われたのか?

 

・外脚に乗れてないと何が起きるのか?

 

・具体的にどのような動作をすれば

 外脚に乗れるのか?

 

 

 

といった部分です。

 

 

 

この部分が分かっていれば

「外脚に乗れてない!」

という指導で十分です。

 

 

 

指導者側との共通認識が

きちんと取れているわけなので。

 

 

 

ただ『その部分を』を

習いに来ている状態だと

話は変わってきますよね。

 

 

 

先ほどお伝えした車の例で、

 

「スピードを落として欲しいから

 ブレーキを踏んで欲しい」

 

という内容をさらに細かく

 

 

「ブレーキを踏む際は、

 一気に踏んでしまうと、

 車は止まりますが

 私たちは慣性の法則があり、

 前方に進み続ける力が働く為、

 シートベルトに締め付けられ…」

 

 

なんて説明したら

なんだか面倒な人だと

伝えました。

 

 

 

でもスキー指導で、

 

「外脚の乗るためには

 まずは股関節がこの様に動かす必要があり

 そう動かす為にはこの様な感覚で…」

 

 

と細かく説明されたら

面倒な人でしょうか?

 

 

 

むしろそれを知りたかったんだよ!

と感じる方は多いはずです。

 

 

 

これぞ

共通認識があるかないかによって

感じ方が変わる部分です。

 

 

 

しかし指導者側の

技術レベルが高ければ高いほど

「外脚に乗れてない!」

全てか通じると思ってしまいます。

 

 

 

私たちが車にのって

「スピード出しすぎ!」

といって伝わる感覚と同じですね。

 

 

 

でも車を飛行機に置き換えると

恐ろしいと思います。

 

 

 

「高度落ちすぎ!」

 

 

 

と言われて、

「わかりました!」

とはならないのと同じです。

 

 

そもそもスロットルやら

フラップといった言葉さえ

知らない方がほとんどですよね。

 

(私は小さいころ

『パイロットになろう』

というゲームでお勉強?しました(笑))

 

 

 

話が反れましたが、

この様に共通認識がないのに

指導者側からしたら

当たり前の事だから

伝えてもらえないケースは

非常に多いです。

 

 

 

もしあなたが受講者側であれば

 

 

・いまどのような状態に

 自分はなっているのか?

 

・なぜそうなると良くないのか?

 

・具体的に身体のどのような動作をすれば

 指摘されていることが改善されるのか?

 

 

といった部分の共通認識を

指導者側ときちんと持てているか

確認して下さいね。