スキーで“板の走り”に重要な推進滑走が出来ない3つの理由 293

 

前回の記事で

板の走りを引き出すための

推進滑走とは何か?

 

 

という事をお伝えしてきました。

 

 

まだご覧になっていない方は

こちらからどうぞ↓

スキーで“板の走り”に繋がる【推進滑走】とは? 292

スキーの技術要素で 評価される項目の一つに 【板の走り】 があります。       あなたは 滑っている最中に 板を走らせる感覚があるでしょうか?   &n…

 

 

簡単にいってしまえば

切り替えてから横(谷側)ではなく

切り替えてから前(推進方向)の意識

重要という事です。

 

 

 

これを聞くと

一見当たり前の様に

感じるかと思います。

 

 

 

しかし多くのスキーヤーは

なかなか谷側の意識から抜けられず

この推進滑走が出来ていません。

 

 

 

 

今回は

簡単そうに見える

推進滑走が難しい理由を

3つに分けて

お伝えしていきます。

 

 

 

 

推進滑走が出来ない理由その①

 

 

 

推進滑走が出来な理由の一つ目は

 

 

 

 

トップ選手達が

推進滑走をしているように

みえない

 

 

という点です。

 

 

 

この理由の影響は

かなり強いと感じています。

 

 

 

トップ選手達が滑って

板がピュンッと走った時

その走りに置いて行かれないように

ものすごい勢いで前方向へ

板について行っています。

 

 

 

しかし足が長く伸び

内側への傾きも生まれる為

どうしても

 

 

 

推進滑走をしているように見えず、

板が自分から離れていき

足が伸びている様に見えてしまいます。

 

 

 

 

本当は推進滑走の力があるから

ターン前半から外脚が抑えられて

その抑えを元に傾いていく

と言った現象が起きます。

 

 

 

しかし足が遠くに出ていく部分が

印象に強いので

自分は内側に傾き(谷)

板だけ前(推進方向)

という現象が起き、

一般的によく言われる

 

 

 

【ターン前半の捉えが甘い】

 

 

 

という状況になります。

 

 

またしっかり推進滑走を行っていても

視覚的に板の真上に乗っている様にしか

見えないのも、

推進滑走があまり意識されない理由の

一つです。

 

 

 

あれだけ深い内傾角を見ると

どう見ても

身体は谷側に傾き

板だけが遠くに出ていくように

見えますよね(苦笑)

 

 

 

でも実際は

 

 

 

・前半から板に乗りこんでいく

 

 

・板から遅れないようにする

 

 

・板の真上に居続ける

 

 

 

といった推進滑走を用いらなければ

不可能なワードは多く出ています。

 

 

 

これが推進滑走が難しい理由の一つ目

【そんなことしている様に見えない】

という内容です。

 

 

 

推進滑走が出来ない理由その②

 

 

 

推進滑走が難しい2つ目の理由は

 

 

 

 

滑走スピードで補ってしまう

 

 

 

ということです。

 

 

 

これはクラウンと言った

エキスパートレベルの

スキーヤーによくある状況です。

 

 

 

このレベルのスキーヤーは

推進滑走なんか意識しなくても

それなり板がたわみ走りを引き出せます。

 

 

 

なぜなら高速域で

ターンが出来る為

ある程度推進滑走を意識しなくても

板が切り替えた後

そのスピードを利用して

板が推進方向に進みます。

 

 

 

ただあくまでも

自らの意識というよりは

滑走スピードに助けられた

推進滑走の為、

理想としているトップ選手の様な

板の走りと比べて

何となくのっぺりしているように見えます。

 

 

 

もちろん上記のレベルであれば

一般的には十分すぎるほど

板が走り、上手く見えます。

(普通に滑る分には十分ですw)

 

 

ただそのレベルだからこそ

自分自身でトップとの板の走りの違いが分かり、

 

 

「どうすれば

 もっと板の走りを

 引き出せるのだろう・・・」

 

 

 

と悩んでしまうわけです。

 

 

 

 

そしてもっと板を身体から

離そうとしてしまったり

もっと外脚に力を伝えようとしてしまい、

何だかせっかく綺麗に動いていた

板の動きがおかしくなる・・・

 

 

 

といったスランプに陥ります。

 

 

 

本当は推進滑走を意識するだけでも

板の走りは全然違ったものになるのに

勿体無い状態です。

 

 

 

では、

 

 

・自らの意識で推進滑走を使えているのか?

 

・それとも、滑走スピードで補っているか?

 

 

という違いを見分ける

簡単な例をお伝えしておきます。

 

 

 

それは

 

 

 

漕いで漕いで

クロ―チングを組んで・・・

といった高速域の力を

使わなくても

板の走りがある滑りが出来るか?

 

 

 

という練習です。

 

 

 

滑走スピードで補っている

スキーヤーの多くは

とにかく助走をとって

スピードを出したがります。

 

 

そして2,3ターンで終了・・・

 

 

 

といった感じに陥りやすいです。

 

 

 

それが決して悪い事ではありませんが、

トップ選手達は

タラーっとスタートして

斜度もスピードもあまりないところでも

板が生き物のように

ピュンピュン加速していきます。

 

 

 

簡単に言ってしまえば

 

 

 

・スピードがなきゃ

板の走りを表現できないのか?

 

 

・ある程度スピードがなくても

板の走りが表現できるのか?

 

 

 

といった感じですね。

 

 

 

エキスパートに多い

この理由【2】は、

エキスパートだからこそ

気付くのに難しい部分なので

ぜひあなたも読んでいて

当てはまるなら意識してみてくださいね!

 

 

 

 

 

推進滑走が出来ない理由その③

 

 

推進滑走が難しい3つ目の理由は

なかなか修正が難しいです。

 

 

 

それは

 

 

 

 

推進滑走を可能にする

身体の引き出しがない

 

 

 

 

という事です。

 

 

 

推進滑走をする為に

身体を前方に運ぶ意識を持ちますが、

この【身体を運ぶ】が厄介です。

 

 

 

なぜなら身体とは人によって

動かし方が変わるからです。

 

 

 

頭から突っ込んでしまう人もいれば

上に抜けてしまう人・・・

 

 

 

一見前方に行っているようで

お辞儀しているだけで

お尻は落ちてしまう人・・・

 

 

などなど前方へ身体を運ぶといっても

人によって動作は様々です。

 

 

 

そして何より厄介なのが

前方に身体を運んだ後です。

 

 

 

推進滑走と言っても

ただ次のターンの方向に

直進していく事(斜滑降)は

基本的に誰でもできます。

 

 

 

ただそうすると、

ターンが極端に大きくなる、

曲がれなくなる、

といった不具合が生じます。

 

 

 

確かに谷側に身体を運べば

曲がるイメージはできますが、

前方方向に身体を運んでも

曲がるイメージはなく

そのままコース外に

突っ込んで行ってしまいそうですよね(汗)

 

 

 

つまり推進滑走と言っても、

ただ斜滑降をすればいいのではなく

推進滑走しながら次のターンに入る為の

動作をしなければなりません。

 

 

 

いわゆるトップを捉える動作です。

 

 

 

推進滑走でピュンと板を走っても

次のターンに繋げられなければ

意味がないですよね。

 

 

 

つまり本当の意味での推進滑走は

板の走りを引き出すのと同時に

その推進力が次のターン前半の

外脚の抑えになる事です。

 

 

 

ここで身体の引き出しがないと

谷側方向に身体が行くしかなく、

(そうでないとターンが出来ないので)

板の走りは生まれません。

 

 

 

 

つまり

 

 

・推進滑走するために

 前方に移動する際の身体の使い方

 

・推進滑走しながら

 次のターンに入る為の身体の使い方

 

 

といった部分の引き出しがないと

推進滑走が難しいということになります。

 

 

 

じゃあその体の引き出しは何か?

 

 

 

という部分ですが、

これもまた厄介です。

 

 

 

その身体の使い方は

足首の部分、股関節の部分、

お腹周りの部分、腕、肩の部分などなど

身体の各部にあり、

当然ながら不足しているものも

人によって違います。

 

 

 

また引き出しはあるのに

滑走イメージが違う為に

引き出せないケースもあります。

 

 

 

ですから明確に

推進滑走が出来る為の

身体の使い方は●●です

と絞り込めないのは

何となくあなたも

ご理解いただけると思います。

 

 

 

それでも多少分かりやすいヒントとして

次回アルペンスキーのトップ選手が行う

推進滑走を引き出している

【ある動作】をご紹介します。