スキー上達に重要な『落下力』を使えるようになるは?256
あなたは指導を受ける中で
『もっと落下をして!』
というワードを聞いたことがありますか?
スキーにおいて落下する力
つまり落下力を利用することは
非常に重要です。
この落下を使うという指導は
外脚に乗ってくると
同じぐらいあやふやで
分かりづらいワードですね。
今回はこの『落下』をどうすれば使えるのか?
という部分についてお伝えしていきます。
そもそも落下をしていないのか?
落下力を使えるようになる為には
まず落下力を使えていない原因を
明確にする必要があります。
さてここで一つ考えて欲しい事があります。
それは
『そもそも本当に落下していないのか?』
という事です。
あなたは自分が落下しているかどうか
どのように判断していますか?
私は学生時代に
『もっと落下してこい』
と言われて
『落下しているから、
スキーで滑り降りてきているのに・・・
落下してなかったらその場で止まっている。』
と思っていました(笑)
正しく落下をしているのかいないのか?
という判断基準が曖昧なため
もっと落下をしてこいという指導が
ピンと来ていないよくある例です。
あなたがもし落下力を使えずに
悩んでいるとして、
ビデオを見た瞬間自分が落下してないなぁ・・・
と分かりますか?
もしくはレッスンや仲間から
落下できてないよ!
といわれて
確かに!確かに!
と思いますか?
もしそこが曖昧なのであれば
まずは落下していないとはどのような状況かを
あなた自身の頭の中で
明確にする必要があります。
よく落下が使えず悩んでいる方に
なぜそう思うのですか?と聞くと、
『レッスンなどでそう言われるから』
という答えが多いです。
つまり他人からの評価であり
実際自分が落下できていないという事を
体感はしていないという事になります
自分自身で
どうなっているのかよく分からない事を
改善するのは非常に難しいです。
具体的には
・ビデオで確認しながら
落下が出来ていないという部分を
説明してもらう
・止まった状態でいいので
落下をしていないポジションと
落下をしているポジションの違いを確認する
・落下をしていない事を判断する
体のチェックポイントを教えてもらう
(頭の位置、ブーツの脛など)
・滑走中に無線などで
いま落下できていないという事を
リアルタイムで教えてもらう
などなど
とりあえず言われたから
落下を使えていないんだぁ
ではなく、
ホントだ落下できてない!
という事を体感する機会を
まずは作ってください。
さて自分が落下できているかどうか
分かったら次のステップです。
落下を使う為にまずやるべき練習とは?
まず落下力を使う為に重要なのは
落下を練習する事ではありません!
『えっ、落下力を使いたいのに
なんで落下を練習しないの?』
と感じましたか?
でもこの順序を間違えているから
なかなか落下力を使うという感覚が
習得できないんです。
ではまずやるべきこととはなにか?
それは
『落下力を受け止める身体の使い方を習得する』
これです!
よくもっと落下をしてきてくださいと言われて
そのことを意識すると
今度は暴走になってしまう事がありませんか?
ターン後半板がズルズルと
下に流されてしまいませんか?
何もしないで落下をしていると
板が曲がってこないで
ヒューッと直滑降になってしまいませんか?
そうなるとエッジを立てるしかなく
エッジを立てると
また落下していないと言われるという
負のスパイラルに陥ります。
この原因は正しく落下力を受け止める事が
出来ていないのが原因です。
スキーを始めたころを思い出してください。
滑走するにあたって
まず習得することは何ですか?
プルークボーゲン、
つまりハの字ですよね?
あれは落下力を受け止める為の
最初の形です。
ハの字を習得する前に
落下をする練習はしないはずです。
(想像するだけで恐ろしいですね)
パラレルになっても同じです。
まずは落下を受け止める
『正しい体の使い方』を
習得する必要があります。
正しい身体の使い方が出来ないと
落下して受け止めるときに
下にズルズル落とされたり、
落下を意識すると何も板が動かず
暴走します。
落下を受け止める為の
正しい身体の使い方は
長年このメルマガを読んでいる方は
お気づきかと思います。
そう、
外向傾です!!
この動画の動きですね。
【小回りが苦手なスキーヤーが正しくできないスキーに重要な動作とは?】
まず落下力で悩んでいる方は
この動画の動きが上手くできないケースが
大半です。
因みにコメントで
エッジが立っていないとありますが
あくまでも股関節の使い方の部分に
着目して下さい。
ブーツを履いてこの動作を行うと
分かるのですが、
エッジは勝手に立ちますし、
立たせないでこの動作を行うのは
不可能です(笑)
この正しい外向傾が作れていなければ
いくら落下してもその落下力を
正しく板には伝えられません。
ただ一つ厄介なのが
外向傾でなくても
エッジを立たすことはできます。
止まる時にストレート内倒すれば
ズルズルとなるものの
エッジは立ち、止まりはします。
板をグイッと押し出してもエッジは立ちます。
ただそれで止まっていると
小回りの時に上体が内倒したり
上手く板が回ってこなくて
エッジが強すぎると言われる
といった不具合が出てきます。
この様な負の連鎖を断ち切るためには
まずは落下力を正しく受け止める
身体の使い方を手に入れることが
非常に重要です。
因みにプルークボーゲンは
基本的に両足が
片方ずつ外向傾になっていますよね!
正しく受け止める身体の使い方が
出来るのであれば
次のステップに進みましょう!
続きは次回に!