スキー板をたわませる方法とは? パート① 247
あなたは自分で板をたわませられている
感覚はありますか?
多くのスキーヤーの方は
たわませたいけど、たわまない・・・
と悩んでいます。
あなたも同じような事で
悩んでいる、もしくは悩んだ経験が
あるかと思います。
私のところにも
『どうすれば板をたわませることが
出来るようになりますか?』
という質問がたくさん来ます。
なぜこんなにも
板をたわませられないで
悩んでいる方が多いのでしょうか?
今回はその原因と、
実際にどうすれば板がたわむのか?
という流れでお伝えしています。
板をたわませられない大きな理由
まずは最も大きな理由についてです。
それは
『板をたわませるまでの道筋が、
指導の中で確立されていない』
という事が言えます。
実際指導の中で
『もっと板をたわませてきて!』
と言われることは多いものの、
具体的に
「まずは○○を出来るようにします
次にそれを○○の場面で行います。
そうして最後に○○が出来ると、
板をたわませることができますよ!」
と言われた経験がありますか?
またあなたの中で
出来る出来ないは別として、
これの流れで練習していけば
板をたわませられるようになる
という具体的な流れがありますか?
そこが確立されていれば
問題ないと思います。
なければ今度レッスンに入った時に
指導者や一緒に滑っている仲間にでも
「板をたわませるられるようになる為の
具体的(この部分が重要)な順序を教えて欲しい」
と聞いてみてください。
「もっと板をたわませてきて」
というのはあくまでも
たわませることができる事が前提条件
の言葉です。
たわませられない人は
正しい道筋で練習をして
『結果的に』板がたわんでしまい、
「板がたわむってこういう事か!」
後付けで気づくことが理想です。
それでは板をたわませる為の
順序をお伝えしていきます。
板をたわませる為に需要な要素は
大きく分けて2つです。
それは
①板がたわむ状況になっている事
②板に対して正しく力を加える事
です。
まずは
①板がたわむ状態になっているか?
についてお伝えしていきます。
ポイント① 板がたわむ状態になっているか?
そもそもあなたは
板がたわむ状態を作れているでしょうか?
そもそも板がたわむ状態でなければ
いくら何をやってもたわみません。
あなたはお店で板を手でたわませることは
出来ますよね?
よくグイグイと板の硬さを確かめている動作は
よくお店や展示会で見かけます。
さてどうして陸上だとあんなにたわむのか?
それは
『たわむためのスペースがある』
からです。
お店で板を押すときは
板を立てているので
板の裏側は何もありませんよね?
板の裏側をべったり
壁にくっつけたまま
板を押す人はいないはずです。
板の裏には空間があるので
押せば簡単にたわみます。
しかし雪上だと
雪面という壁が存在します。
極端な話ただ立っている時は
雪面にピタッとくっついているので
どんなに強い力で押してもたわみません。
逆に板が傾けば傾くほど
板の裏にスペースが生まれる為
たわませる事が可能になります。
つまり雪上でスキー板をたわませたければ
まずは板がたわむ空間を作るために
板の傾きが必要になります!
この板の傾きがないまま
いくらたわまそうと思ってもたわみません。
それどころか
雪面に押し返され
板への重みが失われ
逆に曲がらないという状態に陥ります。
もしあなたが板に対して
グイグイと力を加えているのに
たわまない、
もしくは板が曲がってこないのであれば
上記の様な
自分が雪面から離れている状態になっている
可能性が高いです。
これまでの話を聞いて
「そうか板をたわませるためには
まず板を傾けよう!」
と、早速雪上で練習しようと思っているのなら
気を付けてください。
その板を傾けるという行為にも
落とし穴が存在します。
板を傾ける方法は
大きく分けて2つあります。
1つは
①内傾角を作って板を傾ける
2つ目は
②身体の関節をつかって板だけ傾かせる
1つ目はターン前半部分
2つ目はターン後半部分ですね。
勿論①と②が完全に分かれているわけではなく
混ざり合って板の傾きは生まれます。
トップ選手ほどターン後半も
傾きがありますよね?
この2つの傾きを
どのように身体を使って、
そのタイミングで
どの方向に傾けるか?
といった部分が非常に需要です。
ただこの部分を掘っていくと
また長くなってしまい、
板のたわみから話がそれるので
ので別の機会にしたいと思います。
それでは次回パート2で
板に対して正しく力を加えることを
お伝えしていきます。