スキー界の基本練習をしても上手くならない!?上達の常識を覆そう! 345
いきなり突拍子もない
タイトルですが、
ぜひ今回の記事は
スキーの練習を考える上で
とても重要な内容なので
読んでいただけると嬉しいです。
スキー界には
常識となっている練習法が
数多く存在します。
・プルークボーゲンでの
板の押し出し
・ジャンプして着地した姿勢が
基本ポジション
・外脚に乗る為に片足スキー
・・・
・・・
などなど。
ただこういった
常識として行われている練習も
よくよく考えてみると
目的にあっていない内容があるので
注意が必要です。
例えば以前youtubeの音声でお伝えした
『ブーツのバックルを開けて滑る事で
良いポジションを身に着ける』
という練習法もそのうちの一つです。
この練習も一般的に
よく行われており
私も学生時代行った記憶があります。
ブーツのバックルを開けているので
ブーツに頼る事が出来ずに
自ずといいポジションになる…
一見理にかなっている様に思えますが
ここには大きな落とし穴が存在します。
それは、
バックルを開いても
ブーツは前方向にしか開かない!
という事です!
なぜこれが落とし穴だか
お分かりいただけたでしょうか?
この
『ブーツは前にしか開かない』
という前提の裏を返せば
『ブーツは後ろには開かない』
つまり
ブーツの後ろは
寄りかかる事が可能である!
ということになります。
言い換えるなら
ブーツのバックルを緩めた状態は
言い変えると
『ポジションを後方には出来るけど
前方には出来ない』
という状態です。
ではこういった
ポジション練習をするスキーヤーは
ポジションが前になってしまうのと
後ろになってしまうと
どちらで悩んでいるのでしょうか?
ここまでお伝えすると
大分この練習の落とし穴が
見えてくるかと思います。
もう少し具体的な内容は
こちらの動画と音声の方で
解説をしていますので
まだお聞きでない場合は
一度隙間時間にでも聞いてみてください!
音声♪#37 聞いてスキーが上手くなる! ブーツのバックルを外して滑る練習をしてもポジションはよくならない?
聞き取れるのであれば
2倍速で聞いていただくと
時短になります(笑)
また動画や音声では
お伝えしていませんが
こういった一般的に行われている
練習内容の最も危険な落とし穴を
お伝えします。
基本練習で気を付けたい最大の落とし穴
それはずばり…
『思考停止に陥りやすい』
という事です!
見たこともない
新しい練習ですと
「ん!?なんだこれは?
どうやってやるんだ?
何のためにやるんだ?」
となりますが、
常識として行われている
練習は何も考えずに
すぐに取り組んでしまうケースが
殆どだと思います。
しかしよく考えないと
今回の様に、
自分の目的に合っていない
というケースは多くので
ぜひ一度取り組んでいる練習を
見直してみてくださいね!
逆に基本なのに練習されない事は?
これまでの内容で
基本練習とされていながらも
よく考えたら
真逆の効果になっている例を
ご紹介しました。
それだけでも
スキー上達を大きく妨げるのですが、
さらに厄介なことがあります。
それが
本当に行うべき
基本練習はされていない!!
という事です。
実を言うとスキー上達にとって
まず取り組むべき
基本練習はそれ程多くはないのですが、
その練習を行っているスキーヤーの方は
圧倒的に少ないです。
スキーヤーズラボで
トレーニングを
サポートさせていただいている
メンバーの方たちも
必ずと言っていいほど
「なんでこんなに重要で
基本となる練習を
スキー界ではあまり
行われていないんですかね?」
といった内容を仰っています。
この様な内容をお伝えすると
「いえいえ基本練習は
日々きちんとやっていますよ!」
と思われるかもしれませんが
もし毎シーズン滑りが変わって
上達しているのであれば
問題ありません!
今回の話は
毎シーズン練習をしているのに
同じ事を言われ続けて
悩んでいるスキーヤーの方が多い
という前提のもと
お伝えしていきます。
その行われていない
代表的な練習が
【外向傾】
です。!
以前の記事でもお伝えしましたが
スキーの初めの一歩である
プルークボーゲンは
両脚とも外向傾を作っている状態です。
ですからパラレルになっても
まずはこの部分をしっかり
作る事が重要なのですが、
熱心に取り組まれているケースは
多くありません。
かなり前に何度か
メルマガなどで紹介しましたが
技術選チャンプ同士の
武田竜選手と吉岡大輔選手の
動画でも、はっきりと
「ターン後半に外向傾姿勢がとれてない
スキーヤーが多い」
「ターン前半の傾きとかいう前に
とにかくターン後半の質が大事」
と言っています。
この様な話を聞くと
「それは十分分かっています」
「何度も言われたことがあります」
と思うかもしれません。
しかし実際は
あれだけプルークボーゲンを
行っていたのに
(両足外向傾を行っていたのに)
パラレルになると、
・内傾角を作る
・正対の意識
・板を回旋させる
・たわみを出す
・先行動作を使う
・・・
・・・
などなど、
基本となる土台が無ければ
出来ない動作の練習が
主となっているケースが多いです。
それどころか
基本となる練習をしていると
「過度にやりすぎ!」
「自然となるものだから!」
と注意される事だってあるくらいです。
では根本的な問題を考えてみます。
それは
「なぜ重要な外向傾の練習が
一般的に広がらないのか?」
という部分です。
それこそ本当に
たくさんの理由があるのですが
今回はその中でも代表的なものを
3つご紹介します。
ただ相変わらず
前置が長くなってしまったので
次回の記事で
その3つの理由をお伝えしますね!
ぜひそれまでに、
「外向傾が正しくとれているか?」
「とれていないとしたら
それを徹底的に練習しているか?」
「練習をしていないとしたら
なぜその練習を選択していないのか?」
といった部分を
自分自身で振り返ってみてくださいね!