ジュニアスキーヤーが行ってほしいトレーニングの取り組みとは?231

スキー上達にもっとも繋がるトレーニングは
一体何なのか?

 

 

この答えを追い求めて
オフシーズン様々なトレーニングに
取り組んでいるスキーヤーの方が
多いかと思います。

 

体幹か?筋トレか?体力か?
柔軟性か?バランスか?

 

 

各個人、チーム様々な考えのもと
取り組まれているはずです。

 

 

さて今回はジュニアスキーヤー育成のための
オフトレについて
考えていきたいと思います。

 

 

先日アルペンスキージュニアチーム
カンダハージュニアさんの
オフトレをサポートしてきました。

 

 

その中のトレーニングの一つで
ボールを横投げ投げたり、
左手で投げたりと、
普段使わないような身体の使い方で
投げてもらいました。

 

 

うまく左右均等に使える選手もいれば
横投げになった途端に
ボールがとんでもない方向に
とんでいく選手、
左で投げるとロボットの様になる選手など、
見ていて面白かったです(笑)

 

 

 

 

さてここで一つの疑問が浮かびます。

 

 

『ボールを左手で投げられれば
 スキーはうまくなるのか?』

 

 

ということ。
(横投げででもいいですが)

 

 

 

あなたはどう思いますか?

 

 

 

左右バランスよく使えた方が
スキーは両側競技だからいいのでは?

 

 

そういえばダルビッシュ投手は
左投げでも140キロ投げられるって
何かで見たことあるな・・・

 

 

テニスや卓球などのラケット競技は
片側スポーツだけど、
トップ選手たちは反対側でも
上手く打てるしな・・・

 

 

なんて思われた方もいるかもしれません。

 

 

 

『ボールを左手で投げられれば
 スキーはうまくなるのか?』

 

 

というに問いに対しての私の意見は

 

 

 

 

 

 

 

Noです!

 

どう考えても左手で
上手に投げられたからって
スキーが上手くなると言い難いです。

 

 

じゃあなんで意味のないことを
やらせてるの?

 

 

 

と思いますよね。

 

 

 

 

このトレーニングの目的は
別に左で上手に投げることではありません。

 

 

 

 

自分の思い描く動きが
再現できるのか?

 

再現できないとしたら何が原因なのか?

 

筋力?バランス?柔軟性?リズム?
タイミング?イメージ?

 

ビデオで確認して自分なりの
解決策を考える。

 

 

そして実際に試して
改善されているのかまた確かめる・・・

 

 

といったような
プロセスを踏んでもらう事に
意味があります。

 

 

 

 

要は左手でボールを投げるという事は
一つの手段でしかないという事です。

 

 

 

これさえやれば誰でも

必ずスキーが上手くなる!

 

 

 

というトレーニングがあれば誰しも

それを行うはずです。

 

 

 

ダイエットも同じですね。

 

 

 

でも実際そのようなものは存在しません。

 

 

『誰しも上手くなる』というものは

存在しないという部分がポイントです。

 

 

その人がこのトレーニングを

正しい意図で行えれば

絶対上手くなるだろう!

 

 

というものは存在しますよ!

 

 

 

トレーニングを行っても
スキー上達につながらない
スキーヤーの多くはこの部分を
勘違いしています。

 

 

トレーニングという『手段』を
『目的』にしてしまうのです。

 

 

今回の例でいえば、
手段としてトレーニングを使えている選手は
自分の身体がイメージ通りに
動かない原因をさがし、
それを解決していくことで、
また違ったできない動きがあらわれた時に
その経験を応用していきます。

 

 

しかしトレーニングが
目的になってしまう選手は
左手で上手に投げることを
練習するので、
投げる事が上手になっても
他への応用がききません。

 

 

中高生ぐらいの選手でしたら
伝えればきちんと考えてできるはずです。

 

 

小学生でも細かい部分は分からなくても
どうしたらこれが
できるようになるんだろう?

 

と考えるだけでも重要です。

 

 

 

スポーツの基本は全てここです。

 

 

 

 

ですからこのトレーニングは
効果があるのか?意味があるのか?

 

 

ではなく

 

 

 

どうすればこのトレーニングは
効果、意味があるものにできるのか?

 

 

 

という捉え方ができる選手に
まずはなって欲しいと思います。

 

 

 

 

 

書いていて思いましたが
この内容はジュニアに限ったことでは
ありませんね。