スキーのオフトレで行うインラインスケートの落とし穴171

前回オフトレでインラインスケートを行うことは

スキー上達に役立つのか?について書きました。

 

 

インラインスケートを行うことによって得られる

 

『足元から落下していくものに

ついていく感覚を養う、

またはついていきながら

スキーに似た動作でターンをしていく』

 

という感覚は

まだボーゲンしかできないスキーヤーや

パラレルになりかけぐらいのスキーヤーには

効果があると思います。

 

 

しかしオフトレでインラインスケートを行っている

スキーヤーの多くは中級者から上級者ぐらいのレベル

(2級~1級、プライズテストにチャレンジ)

ではないでしょうか?

 

 

このレベルの方たちは

インラインスケートをおこなう事によって

落とし穴にはまってしまうケースがよく見られます。

 

 

今回はどのような落とし穴にはまっているのか

説明していきます。

 

 

 

初めに考えなければならないのが

スキーという競技はどのようなものか?

という事です。

 

 

色々な表現のしかたがあるかと思いますが

一つ重要なポイントとして

『落下しながら板のたわみをコントロールする』

ということがあります。

 

 

板がたわまない素材のものでしたら

いまの滑りとは全く異なる技術が必要となります。

 

 

いかに板のたわみを利用して、

ターンや推進力に活かすかが

スキー競技における最大のテーマです。

 

 

 

ここら辺で気づいている方もいるかもしれません。

そうです、このたわみを利用するという

最大のテーマをインラインスケートでは

練習できないのです。

 

 

 

 

何故ならインラインスケートはたわまないから

 

 

 

 

さらに厄介なのが

 

 

 

『たまわないけどスキー動作に近い』

 

 

 

という部分です。

 

なぜ厄介なのかというと、

インラインスケートを練習するという事は

スキーの視点からみると

たわませないでターンをする練習をしている

といい変えることができます。

 

 

 

初めに説明した

中級者から上級者ぐらいのレベル

(2級~1級、プライズテストにチャレンジ)

のスキーヤーの一番の課題は板をたわませることです。

 

 

 

しかしその課題と真逆の感覚である

たわみを使わないでターンをする事を

身体にしみこませているのです。

 

 

ですから形は何となくスキーっぽくても

肝心の核となる感覚はトレーニングできていないので

雪上のパフォーマンスにはつながりにくいです。

 

 

つながらないだけならまだしも

インラインスケートの滑りの感覚、タイミングで

スキーを滑ってしまう事によって

滑りの感覚が狂ってしまう人もいます。

 

 

これもインラインスキーと実際のスキー動作が

近いがゆえに起きる現象といってもいいでしょう。

 

 

では結論としてはインラインスケートは

スキー上達には役立たないのか?

 

 

 

今までブログやメルマガでしつこいくらい言ってきましたが、

トレーニングはやり方次第で効果があるものから

逆効果になるものまで様々です。

これはインラインに限ったことではありません。

 

 

インラインスケートもどう利用すれば

スキー上達に繋がるのかきちんと考えて

トレーニングを行えればスキー上達に繋がります。