スキー上達には卵が先か鶏が先か?165

卵と鶏の話をご存知でしょうか?

有名な話なのでご存知の多いと思います。

 

 

鶏と卵どちらがこの世に際に誕生したか?

 

鶏は卵から生まれるから卵が先と考えることもできるが、

その卵を産むのは鶏だから鶏が先とも考えられる。

 

といった内容ですがスキー技術にも

似たような事はいくつもあります。

 

 

例えば内傾角について。

 

 

一般的に内傾角が出るほど深く力強いターンがうまれると

認知されています。

 

ですから速く滑る為に深い内傾角を求めて練習する

スキーヤーの方も少なくありません。

 

現に内傾角を素早く作る為のブーツにつけるサポートパーツの

広告が大きくスキージャーナルに載っていました。

 

そのパーツの定義としては

ゲートを滑るのが速い選手ほど、

内傾角が深く速く作れているというデータから

内傾角をサポートするパーツをつければ

滑走スピードが上がるという事です。

 

 

確かにWCカップで活躍するトップレーサや

技術選で活躍するトップ選手は

皆ハイスピードでターンを行い

内傾角も身体が雪面についてしまうのでは?

と感じるほど深いものです。

 

 

ですから内傾角を深くすることが

ターンスピードをあげることと繋がるという風に

考えるのは正解に思えます。

 

 

しかしこういう考え方もできるのではないでしょうか?

 

 

『ターンスピードが速いからこそ深い内傾角が作られる』

 

 

 

一見同じような事を言っているように

聞こえますが

 

『深く速く内傾角を作る→ターンスピードがあがる』

『ターンスピードが速い→深く速い内傾角が作れる』

というのは全くの別物です。

 

 

卵が先か鶏が先かは正解は分かりませんが、

スキーの場合は順番が違うだけで、

内容が変わってきます。

 

 

『ターンスピードが速い→深く速い内傾角が作れる』

と考えるのであれば

ターンスピードが速くなる為には

内傾角を作る以外の別の理由があるという事になります。

 

 

ではターンスピードが速くなる為には

どうすればいいのか?

 

 

他にも

 

 

内脚が上手く使えないから外脚に乗れないのか?

外脚に上手乗れないから内脚使えないか?

 

外腰が前に出ないから内腰が引けないのか?

内腰が上手く使えないから外腰が外れるのか?

 

 

などなど

 

どちらを先に考えるかで

求める動きトレーニングは変わってくるのです。

 

 

卵と鶏とは違って

スキーの問題は答えがあります。

どちらの順番が正しいのかは

結果としてあらわれるからです。

 

 

スキーが上達するのであればそれは正しい考え方であり、

いくらやってもできないと言うことは

何か考え方や方向性が間違っているという事です。

 

 

 

あなたの課題としているスキー技術は

きちんと正しい順番で考えられているでしょうか?

 

順番が間違ったままではいくら練習をしても

改善はできません。