スキーで外脚に乗る為には、オフトレで脚(足)の筋トレをする事は有効か? 307

 

オフトレの目的で

よく言われるのが

 

 

 

「外脚にしっかり乗れるようになりたい!」

 

 

 

という事です。

 

 

 

外脚に乗る事は

スキーにおいては

核となる非常に重要な

技術要素だという事は

言うまでもありません。

 

 

 

ただ、残念なことに

【外脚に乗る】という表現が

常識になりすぎていて、

 

 

 

『どんな体の使い方が

 外脚に乗る事なのか?』

 

 

 

という部分を

掘り下げて考える機会が

少ないのは気を付けたいところです。

 

 

 

スキーで

「もっと外脚に乗って!」

というのは、

 

 

 

テストの点数が悪い時に

「もっと勉強して!」

 

 

仕事が上手くはかどらない時に

「もっと効率化して!」

 

 

人間関係が上手くいかない時に

「もっとコミュニケーション能力を鍛えて!」

 

 

 

というような感じで、

確かにそうなんだけど

具体的何をすればいいのか

・・・

・・・

 

 

 

といったイメージですね。

 

 

 

ですから私もレッスンの中で

 

 

「●●をしてきてください!

 その結果外脚に乗れます。」

 

 

という表現はしても、

 

 

 

「もっと外脚に乗ってきて!」

という表現は使わないです。

(もちろんそれで出来る人はOK!)

 

 

 

 

さてこのように

「外脚に乗る」という

動作が抽象的なままですと

それをゴールに定めて行う

トレーニングも

効果が微妙なものになってしまいます。

 

 

 

前置きが長くなりましたが

一般的には外脚に乗る為の

トレーニングとされていながら

 

 

『実際、外脚に乗る事に対して

 はたして効果が出るのか?」

 

 

というトレーニングについて

お伝えしていきたいと思います。

 

 

このトレーニングは外脚に乗る為の効果があるのか?

 

まず外脚に乗る為に行う

オフトレにおいて

もっともポピュラーなものが

 

 

【下半身の筋トレ】

 

 

ですね。

 

 

スクワットやランジ、

またはマシーンを使ったものなど

その種類は様々です。

 

 

 

ジムに行って

トレーナーさんに

 

 

「スキーでしっかり板に乗りたくて…」

 

 

と相談すると

間違いなく

この下半身の筋トレがメニューに

組み込まれます。

 

 

 

しかし果たして本当に

 

 

『外脚に乗る=脚の筋力』

 

 

なのでしょうか?

 

 

 

もし滑っている最中に

外脚の筋力が耐えきれずに

足元から崩れ落ちるような状況が

繰り返されるなら

「外脚=筋力」だと

考えるのは分かります。

 

 

 

 

もちろん崩れ落ちないまでも

脚がパンパンになり

動かなくなる、

というシーンがあります。

 

 

しかしこれは

 

 

 

『外脚乗れていないのか?』

 

それとも

 

『外脚には乗れているけど

 それを維持する筋力がないのか?』

 

 

という問いの答えによって変わります。

 

 

 

前者は

【外脚乗るトレーニング】が必要であり

後者は

【外脚に乗る事を維持するトレーニング】が

必要という事ですので。

 

 

 

 

まぁ実際に下半身の筋トレを行って

雪上に立った瞬間に

 

 

「やったー!

 外脚に乗れるようになってるぞー!」

 

 

という状態なるか

試してみるのが一番ですね!

 

 

 

ここまでの話は

これまでにも

お伝えしてきているので

何となくイメージが

つきやすいかと思います。

 

 

 

次回はもう少し
専門的な内容をお伝えします。

 

 

片足立ちは外脚に乗る為に効果ある?

 

下半身の筋トレを行っても

【外脚に乗る】という要素に

直結しないケースがほとんどです。

 

 

 

そうなると次に行われるのが

 

 

 

【片足立ち】

 

 

 

のトレーニングです。

 

 

よくあるのが

片足立ちをしながら

バランスディスクといった

不安定な足場でバランスをとる

といったものです。

 

 

 

また、

片足で行うスクワット

(シングルスクワット)

などで筋力強化をするスキーヤーも

大勢います。

 

 

外脚というのは

当然ですが

どちらか片方の脚ですので

片足立ちでトレーニングをする事は

悪くないように思えます。

 

 

 

左右差があるスキーヤーも多く、

なおさらですね。

 

 

 

 

しかしこれもまた

片足立ち自体は上達しても

いざ雪上に立つと

外脚に乗れないケースが多いです!

 

 

 

その理由はとてもシンプルで、

 

 

陸上はその場でバランスをとる

静的バランスの要素が強く、

雪上では動いている中でバランスを取る

動的バランスの要素が強いから

 

 

です!

 

 

 

バランスと聞くと

その場でフラフラしないで

キープできる能力であり、

それがそのまま外脚に乗る事に

繋がると感じやすいです。

 

 

 

しかし、

その場でじっとしているスポーツ、

(弓道、アーチェリー、ライフル射撃、

 体操でその場でのバランス支持技など…)

においては非常に重要かもしれませんが、

移動をするスポーツですと

また意味合いが変わってきます。

 

 

 

 

「でもトップ選手も

片足ジャンプや片足スクワットなど

行っていませんか?」

 

 

 

という声がよく聞こえてきますが

それは

 

 

 

 

外脚に乗る練習ではなく

外脚に乗る要素の一つを

鍛えている

 

 

という事です。

 

 

ここら辺はyoutubeでも

解説していますので

参考にしてみて下さい。

 

 

根本的に外脚に乗る技術は

ある程度持っているんですよね。

 

 

 

スキーヤーズラボでも

片足立ちでおこなうメニューがありますが、

基本的には、余計な動作をせずに

関節を使う事が目的です。

 

 

 

上記でお伝えした様に

外脚乗る練習というよりは

外脚乗る為の一要素を

習得する練習といったイメージですね!

 

 

 

外脚に乗るという動作を

一要素ずつ分解したピースの一つの為

他にも集めなければならないピースは

沢山あります。

 

 

 

もちろんこの

『片足立ちでバランスを取る』

というピース“だけ”が足りないせいで

外脚乗れないケースの場合は

効果はあるはずです!

 

 

 

これも下半身の筋トレと同じように

片足立ちのトレーニングを

行ってみて

雪上で外脚乗れるようになるか

試してみるのが一番ですね。

 

 

ピースの一つというけれど

では外脚乗る為には

他にどんな要素があるのか?

 

 

 

ここが一番知りたいところかと思います。

 

 

その内容については

次回の記事でお伝えしていきますね!