スキーのオフトレで気をつけたい『つま先感覚』とは?145
あなたのオフトレのメニューの中に、
外の広いフィールドで行うトレーニングはありますか?
具体的にはジャンプ系やラダーなどのステップ系、
走る系の種目などが含まれます。
このフィールドで行う種目の共通点の一つが
『着地の際につま先を使うこと』
長い距離を走る時は踵からつま先を使いますが、
基本ダッシュの時はつま先側だと思います。
ジャンプをする時もステップを踏むときも
反復横跳びの様に切り替えすときも
意識をしてみると自然とつま先側を使っているのに
気づかれたでしょうか?
基本的に瞬発的な動きに関しては
人間はつま先を使う様にできています。
これはふくらはぎの筋肉やアキレス腱などの
反発を利用する為です。
この動き自体は問題ないのですが、
ひたすらこの感覚だけを
オフトレで繰り返し、
シーズンに入るのは注意が必要です。
その理由は雪上をイメージしていただければわかります。
雪上と陸上でまず違うのが
ブーツを履いているかどうかです。
ブーツを履いてある程度
足首が固定されている状態では
つま先を使ってふくらはぎやアキレス腱の
反発を利用する動きはまずありません。
だからブーツを履くと
自然と歩き方が変わるはずです。
つまり陸上と雪上では
根本的に地面に対する力の伝え方が
違うという事です。
じゃあフィールドトレーニングは
つま先を着かないほうが良いの?
それではジャンプなんか全然できないじゃないか?
と思われるかもしれません。
フィールドトレーニングで
つま先を使わないで地面に力を伝えるなんて
とても不自然ですよね?
ここで勘違いしないでほしいのが
フィールドトレーニングでつま先を使う事が
悪いわけではありません。
考え方や意識を変える必要があるという事です。
フィールドトレーニング
でつま先を使って普通に行う際は目的を、
重心のコントロール、
上半身の使い方、
ボディイメージの向上
地面からの反発を貰う感覚練習、
基礎体力向上
などにあてていると意識します。
そしてシーズンが近づいてくると
目的を雪上での身体の使い方や
雪上イメージを用いたトレーニングに
変換していきます。
この時はあまり足首を使って
つま先でける感覚はないようなメニューを
組んだ方が効果的です。
今回は簡単に書いていますが
これは凄く大事なことです。
この意識がきちんとできていないので
多くのスキーヤーが母指球やつま先側で
板に力を伝えようとして
上手くたわますことができないのです。
因みに普利用している、
ふくらはぎやつま先の反発の
代わりをしてくれているのが
スキー板だという事も
イメージの中にしっかり組み込んでください。
そうすれば自然とたわませることの
重要性に気付けてくるはずです。