スキーをしているとできたことができなくなる? 102
あなたは自分の身体の状態をチェックする為の基準を持っていますか?
シーズン中は主に時間があれば滑り行くスキーヤーの方が殆どの為、
あまり自分の身体の変化に気づかない方が非常に多いです。
例えばシーズン前にはきちんとできていた
エクササイズも久々に行ってみると
上手くできなくなっていたりする場合があります。
それは雪上という特殊な環境下において
繰り返し同じ動作を繰り返すことに原因があります。
繰り返し行っている動作が
正確なものであれば問題ないのですが、
その様なスキーヤーはいません。
人間ですので微妙にどんどんずれていきます。
だからトッププロでもスランプに陥ったり
するわけです。
難しいのはちょっとづつずれていくので
気づかないという事。
ずれている動作を毎回それが正しいと
脳に擦りこんでいるのも
また原因の一つです。
特にスキー歴が長い方ほど
雪上での癖が身体に染みついており、
せっかくオフシーズンに直したものでも
戻りやすいのです。
それをどのように気づいて直していくのかというと
やはり陸上トレーニングが重要です。
もうすでに自分の中ではできていると思っている動作でも
毎日のように繰り返し行う必要があるのです。
そしてその動作が正しくできているのか
自分でチェックできる基準をしっかり持っておくことも重要です。
片足立ちでのエクササイズなどは
バランスが取れなかったりすると
できてないという事がすぐわかりますが、
意外とスクワット系の種目などは
微妙なズレは気づきにくいものです。
自分の身体の状態がどうなっているのか
分かりやすい種目として
『オーバーヘッドスクワット』
があります。
これは某スポーツクラブでは
身体のチェックの際かならず行うもので、
知っている方もいるかもしれません。
試しに行ってみて下さい。
棒を肩幅より少し広く持ち、
腰幅まで足を広げてつま先を真っ直ぐ前に向けて立ちます。
そこから腿が床と水平になるまでしっかりとしゃがみます。
ようはバンザイしながらスクワットするイメージです。
簡単なチェックポイントとしては
・腕を耳の真横まで上げてキープできる
・背中が丸まらない
・膝がつま先より前に出ない
・上半身が前に傾かない
・膝が内側に入らない
・身体が左右に傾かない
そのほか見る観点は山ほどあるのですが、
このチェックポイントだけでも
すべてクリアできる方は
殆どいないと思います。
オーバーヘッドスクワットを
行っただけでも
自分の身体は
肩周りが硬いのか?
骨盤周りが硬いのか?
足首が硬いのか?
足裏の機能が悪いのか?
動作を行うための神経系が悪いのか?
などなど気づきは山ほどあるわけです。
これができたから
スキーが上手くなる
とは言いませんが、
せめてこれぐらいはできる身体は目指してほしいなと思います。
こういったずれが残ったまま滑っていると・・・
おのずと結果は見えてきますね。