多くのスキーヤーが出来ない、スキー上達に必須のひねり動作と足首の動作 355
スキーに必要な股関節と足首の動作とは何か?
前回の記事でyoutubeで配信した
オフトレチャレンジ動作を
お伝えしてきました。
絶対確認!!スキーオフトレをする前にチャレンジしたい5つのテスト! 354
目次1 あなたも5つの動作にチャレンジしてみよう!2 スキーのオフトレーニングの最優先は何?3 トップアスリートから学ぶ最優先トレーニング4 誤解されている『身体づくり…
こういった動作が出来るかどうかは
ただチェックするだけでなく
ゲーム性もあり面白いですよね!
今回はその中で
特に多くのスキーヤーが
正しくできていない
ひねり動作が分かる
チェックテスト②を
解説していきます!
この動作は、
よくチームや部活動などで
ジュニア選手達に
行ってもらっていました。
ただ単純に、
スキーには股関節が重要だから
柔らかく使えるトレーニングをしても
正直ジュニアはつまらないですが
これならゲーム性があって
楽しんでとりくめますよね!
因みに簡単に出来てしまう人は
靴下を履いて行うと
滑りやすくなるので
更に難易度が上がります。
顔に本が落ちてこないように
お気を付けください(笑)
さてここから本題です!
メルマガではこのチャレンジ動作は
スキーにどう繋がっているのか
少し解説していきたいと思います!
まずは最初にとるスタートの姿勢ですが
この状態を作るだけでも
かなりきつい人が
多いのではないでしょうか?
見た目通り股関節が動かなければ
この体制は取れないのですが
ハムストリングス(モモの裏)が
硬い人は厳しいかと思います。
実際のスキーにおいては
ここまでの柔軟性は
求められてないかもしれませんが
硬いせいで動きをロックしてしまうという
弊害もあることから
ある程度の可動域は欲しいところです。
そしてもう1つ
重要なポイントがあります!
それは
…
…
足首です!!
じつはこの動作は
股関節の柔軟性と
タイトルに書いてあるものの
それと同じぐらい
足首の柔らかさが重要です。
なぜなら
どんなに股関節が柔らかくても
足首が硬いと
本を床と並行にできません。
このスタートポジションをとる為に
ハムストリングス(モモ裏)の柔軟性と
足首の可動域が必要だという事を
まずは頭に入れておいてください。
あなたのハムストリングスの
柔軟性を知りたい場合は
こちらのテストを
参考にしてみてくださいね!
さて次にスタートポジションの
後に行われる
回転運動について
お伝えします!
ここにもスキーに重要な動きが
隠れています。
これぞスキーに必須のひねり動作
実はこのチャレンジ動作には
スキーに共通する
とても重要な動作があります。
それはもうお気づきだと思いますが
【ひねり】
です!
ただ、単純にひねりと言っても
2つのひねりが隠れています。
この動作が出来ない場合は
どちらのひねりが出来ていないのか?
はたまたどっちも出来ていないのか?
まずはこの部分を
明確にする必要がありますね!
まず2つのひねりとは
【股関節のひねり】
【体幹部のひねり】
です!
股関節のひねりは
見たまんまですが
この体幹のひねりが意外と
出来ていないケースが多いです。
Youtubeの動画は
設定で(画面右下の歯車マーク)
動画速度を変更できるので
スローモーションにして
見ていくと分かりやすいのですが
回転しだした最初は
まず上体から回しているのが
分かるでしょうか?
脚はスタート状態をキープしたまま
上半身だけカメラ正面にひねる事で
股関節が開かれた状態になります。
その後に今度は
股関節を内側にひねる形で
脚を回してうつぶせになっていきます。
簡単に言ってしまえば
上半身のひねり
↓
股関節のひねり
という順番で、
仰向けからうつ伏せに
なっているという事です!
この順序が逆になってしまったり、
同時に動くと、
すぐに足裏に乗せている本が
落ちてしまうので気を付けてください。
これを元に他の動作も見ていくと
股関節のひねりか
上体のひねりか
必ずどちらかから
スタートしているのが見えてきます!
このチャレンジ動作が
出来ない方は
是非この部分を意識してみて下さいね!
多くのスキーヤーが出来ない『ひねり動作の分離』
さて次はもう少しだけ深堀して
このチャレンジ動作をもとに
多くのスキーヤーが抱える
上体のひねりと
股関節のひねりの問題点を
解説していきます!
先ほどは簡単に
【上半身のひねり】
【股関節のひねり】
を交互にやる事を
お伝えしましたが、
なかなか意識しても出来ないケースが
多いかもしれません。
なぜなら最も難しいのが
2つを分離する事
だからです。
なぜこの2つの動作は
分離することが
難しいのか?
こちらの動画の動作を
行うとまず何が起きるかというと
足裏に乗せている本を
落とさないように意識する際
身体全体が固まります。
すると
上半身をひねろうとすると
股関節(下半身)も一緒に動いてしまい、
股関節をひねろうとすると
上半身も動いてしまいます。
まさにスキーでも同じような事が
起こっていて、
滑走中は無意識で全身が固まるので
上半身と下半身の分離が出来ません!
さらに、
「外脚にもっと力をくわえて!」
「上半身をフォールラインに固定して」
といった様な
いわゆる力んで固まる方向性の
指導が入るので余計分離が出来ません。
そしてダメ押しが
オフトレで体幹トレーニングで
さらに固めるトレーニング……
一般的に身体がガチガチに
固まってしまうスキーヤーと
ゆるゆるで動いてしまうスキーヤー
どちらが多いでしょうか?
もちろんあなたが
後者に当てはまるのであれば
固めるトレーニングも
必要になってきます。
しかし多くのスキーヤーが
しなやかに動けず悩んでいるのであれば
最優先で行うべきことが
違うというのが
見えてくるのではないでしょうか?
ぜひ今回のチャレンジ動作を通じて
上半身と下半身が
力みやすい状況の中でも
分離できるかチェックしてみて下さいね!