走ることから学んだスキー上達のトレーニング法 204

あなたはオフトレにランニングを取り入れていますか?

街中だけでなく最近はトレイルランなど

スキーのオフトレの代表格の一つが走ることです。

 

 

今回はちょっと走ることにちなんだ私の体験談です。

興味がない方はスルーしてください。

 

 

先日学生時代の友人が

 

 

東京マラソンに当選した!!

 

 

と言っていました。

 

 

 

それを聞いて私も学生時代、マラソン大会に

たった一度だけ出たことを思い出しました。

 

 

それは京都の丹後で行われた

 

 

100キロウルトラマラソンです。

 

 

 初めての挑戦がハーフでもフルでもなく

いきなり100キロを14時間以内で走ってくるものでした・・・

 

 

なぜこんな無謀なことをしたかというと、

完走すると学校の単位がもらえたからです(笑)

トレーナーを養成する体育学校ならではの

不思議な制度でした。

 

 

その学校の伝統のようなもので

過去現役学生が挑戦して

誰も走り切ったこと人がいなかったため

その当時は破格の単位がもらえました。

 

 

因みにこれをきっかけにこの世界にはまってしまい

今では24時間マラソンの

伴走のお仕事をされている先輩もいます。

ついこの前もテレビの中で走っていました。

 

 

このウルトラマラソンの完走率は

参加者の半分もいきません。

そして面白いのが完走率を年代別にみてみると

10代20代が最も低く、年齢があがっていき

40、50代が一番高いんです。

 

 

なぜ若いほど完走率が低いのか?

若くて体力があるほうが完走できそうなイメージですよね?

 

 

この事についてはまた後ほど触れていきます。

 

 

 

さてこの100キロウルトラマラソンには

私の代では4人の学生がチャレンジしました。

 

そのうちの2人は高校を卒業して

そのまま体育専門学校にきた20歳の子たち、

残り2人は大学を経て専門学校に入った私と

社会人を経て専門学校入った20代半ばの2人。

 

 

年齢も多少はなれていることもあり別々に練習していました。

 

 

若い方の二人は元バスケ部とサッカー部という

体力もありすらっとした走ることが得意な二人。

 

 

一方私たちの方ですが、

私も長く走るのは好きじゃありませんでしたが、

特に一緒に練習していたY君は

もともと相撲をやってラグビー転向したという

がっちり体型で長距離が大の苦手。

たしか最初は2キロも走れなかったと思います。

 

 

こんな4人がある意味ライバル意識を持ちながら

各々トレーニングをしていきました。

 

 

私が考えたのは、

まず体力を増やすトレーニングではなく

いかに体力消耗を減らす方法でした。

 

 

具体的には、

 

・身体の各関節にかかる負担をなるべく分散させる

・推進力を自分で生み出す力以外を上手く利用する

 

という点でした。

 

 

このころから考え方は効率的だったと自分でも思います。

 

 

ようは時間をかけて長い距離を走るわけですから、

最高速度が速く馬力のあるスポーツカーより、

燃費のいいハイブリットカーのほうがいいわけです。

 

 

一緒にトレーニングをしていたY君にも

徹底してこのことをベースに走り方を教えて

トレーニングしてもらいました。

 

 

どんな練習メニューだったか、

どのような技術を用いたかは

すべて書くと非常に長くなってしまうので省きます。

 

 

スキーにつながる分かりやすい例としては

走る量を増やしていく段階で起こる

身体の痛みをどうとらえたか?

 

 

という部分です。

 

 

例えば走っていて膝が痛くなった時に

その部分を強化しようと普通は考えます。

 

 

しかし私は膝が痛いのは誰かの分まで頑張って

働いているからではないか?

サボっているのは身体のどこだろう?

 

 

という方向性でトレーニングをしていきました。

 

 

 

そしてウルトラマラソン本番。

 

 

当日はちょうどこの時期と同じ

9月のシルバーウィークでとても暑かったのを覚えています。

 

 

朝4:30という薄暗い中

丹後の山道を一斉にスタートしました。

 

 

いきなり7キロ近く山道を登ります。

その後3キロほど下って

湖を20キロほど走って折り返し

またこの7キロを登る。

 

このころにはすでに

フルマラソンの距離は終わっていました。

 

 

そして一緒に走り出した4人のメンバーのうち

既に集団は二人になっていました。

 

 

そうです若い二人は既に

足の痛みが発生して

遅れをとっていたのです。

 

 

正直このタイミングで

まだY君が横にいるのが驚きでしたが(笑)

 

 

その後100キロ後半に待ち構えているのが

60キロを過ぎて待ち構えているのが

10キロほどで400メートル以上を登る地獄の山登り。

 

 

例えるならフルマラソンとハーフマラソンを走った後に

高尾山を下から上まで走って登るような感じです。

 

 

何よりそのあとそれを一気に下るのが辛かったなと

覚えています。

 

 

できるだけ筋力を使わず

外力(重力)と反力(地面からの反発力)を駆使して

走りましたがそれでもかなり足に来ていました。

 

 

でもここで面白いことが起きるんです。

 

 

後ろからもうすぐ70歳になろうという

女性の方が

『お兄ちゃんたちいいペースだよ』

と笑顔で抜いていきました。

 

 

もう笑うしかありませんでした。

 

 

後から聞いた話ですが

そのかたは毎年参加して完走している

有名な方だったようです。

 

 

身体能力ならどんな種目で測定を行っても

絶対負けないだろうという年上の女性に抜かれていく体験。

今でもあの方の走りは鮮明に覚えています。

 

 

日没が近づき辺りが夕暮れになる18:00頃

私たちの目の前にはゴールテープがありました。

 

 

私だけでなく

あまり運動が得意でなく、

走ることが大の苦手だったY君も

なんと完走できたんです!

 

 

これには応援に来ていた知人や学校の同級生、

一緒に参加した20歳の子達が本当にビックリしていました。

何より本人が驚いていたんではないかなと思います。

 

 

完走ができたという結果もそうですが、

宿に帰ってから違う結果も出ていました。

 

 

完走できずに途中リタイアした2人の足は

靴擦れとブドウのグミの様な大きな血豆、

膝に痛みもありました。

 

 

一方私たちは激しい筋肉痛があるものの

関節の痛みはゼロ、血豆も靴ずれも一切ありません。

40キロも多く走っているのにです。

 

 

この結果の原因は単純です。

 

 

走り方、つまりは身体の使い方です。

 

 

 

一番初めに10代、20代よりも40代50代の方が、

完走率がいいと書いたのを覚えていますか?

 

 

若い方が、完走率が悪い理由はいくつかあるのですが、

代表的なのは

 

 

・メンタル

・筋力

 

 

だと思います。

 

 

メンタル想像がつくかと思いますが

人生経験が少ない若さゆえの弱さです。

延々と続く辛い現実に心が負けます。

 

 

もう一つは筋力!

筋力がないから完走できないのではありません。

筋力があるから完走できないのです。

 

トレーナーを志す、バリバリ鍛えている

身内の例でも、体育専門学校の学生たちが

完走できなくても、

もうすぐ70歳の女性の方が

完走できるのが現実です。

 

 

なぜ筋肉があると完走できないのか?

 

 

それは普段から筋肉に頼った

身体の使い方をしているからです。

 

 

筋力があるせいで

本当はもっと楽にできるはずなのに、

余計な力を使ってしまったり、

本当は動かなければならない部分を

筋肉が助けてしまいます。

 

 

ほんのちょっと時間では分からないことでも

100kmという長時間同じ動作を繰り返すことで

それが結果となって表に現れます。

 

 

これはあなたにも言えることです。

 

 

昔は分からなかったことでも

長年積み重ねてきた身体の使い方が原因で

痛みや動きの悪さとなって今身体にあらわれる。

 

これをほとんどの方は

年齢的なものでしょうがいない

という理由付けをして諦めます。

 

 

よく『先生だからできるのでは?』と

聞かれることがありますが、

それは違うと言っています。

 

 

正しい方向性でトレーニングすれば

必ずパフォーマンスは変わります。

 

 

これはY君のとの出来事を通して実感できた

再現性のあるまぎれもない事実です。

(自分だけはできたといっても真実味がないので)

 

 

 

走りであれ、スキーであれ、

全てのスポーツに共通することだと思います。

 

 

 

トップアスリートであれば

多少無理してでも高負荷をかけて

トレーニングをしていく必要があるでしょう。

 

 

でも一般の方が行うのであれば

まずは負荷を高めていく方向よりも

同じ動作ならいかに負荷を少なくして行えるか

というトレーニングが必要だと思っています。

 

 

自分のトレーニングが正しい方向に進んでいるかどうかは、

スキーが毎シーズン上達しているか?

という結果をみればわかるはずです。