スキー上達を左右する指導者バイアスとは?263

あなたは雪上で指導を受けた際

 

 

『あれ?他の指導者と

 言っていることが違うな?』

 

と感じた経験はありませんか?

 

また雑誌や動画からの

情報を手に入れた際、

習ってきた教えてとは

違う事言っているな・・・

 

 

と感じたこともあるはずです。

 

 

 

・外脚荷重?両足荷重?内脚荷重?

 

・ターン前半からたわます?

 ターンMAXは後半?

 

・エッジをしっかり立てる?

 ブレーキにならないように立てない?

 

・ポジションは前?

 踵荷重?

 

 

といった感じでしょうか。

 

 

 

この様にスキー界によくある、

 

 

 

 

人によって言っていることが違う

 

 

 

という現象ですが、

そもそも同じスキーをしていて

なぜこのこの様な事が

起きるのでしょうか?

 

 

 

 

そりゃ人によって感じ方が

違うからしょうがないんじゃない?

 

 

と思われる方が大半です。

 

 

そしてそういったケースが

あまりも一般的に起こるので

それほど重要な事に感じていません。

 

 

でももしそれが

あなたのスキー上達に

繋がるのか妨げになるのかは

どのように判断していますか?

 

 

ずっと信じてきたことが

 

 

 

嘘ではないけど自分の上達にはつながらない

 

 

 

といった場合、

それに気付けなければ

ずっと同じことで悩み続けます。

 

 

せっかく習いに行っているのに

それでは困ってしまいますよね。

 

 

そこで今回は

あなたのスキー上達に繋がるように

指導を受ける際に

意識しておきたい

ポイントをお伝えしていきます。

 

 

 

 

意識したい指導者バイアスとは?

 

指導者バイアスという言葉は

あまり聞いたことがないかと思います。

 

 

バイアスとは簡単に言ってしまうと

 

 

思い込みや先入観といった

思考のかたよりです!

 

 

 

例えば私のメルマガに対する

感想をいただいたメールで

このようなものがありました。

 

____________________________

 

Aさん(指導者の方)は両足均等加重、

弓なりを強調しています。

小回りでは極力、股関節は使わない方がよい。

という指導法です。

 

本日の渡辺さんのメールで納得しました。

Aさんのフィーリングの問題で、

股関節くの字が

入った弓なりなのでですね。

 

Aさんに股関節が曲がっている意識がないのですね。

 

Aさんの見本の小回りの映像を

その視点でみると

脇腹で捻りを作る

と言っているわりには、

腰はほとんど真下方向、谷側

にむいていました。

 

 

股関節で捻っているように見えます。

股関節を捻っているなら、

股関節もくの字のようです。

 

おっしゃる通りですが、

指導者のバイアスを排除するのは、

生徒には不可能ではないでしょうか?

 

___________________________________

 

これは前回のきじでお伝えした

くの字と弓なりについて

配信した際の返信です。

 

 

簡単に言ってしまえば

指導者の方の表現を

勘違いして受け取っていた

というものです。

 

 

内容は分かったでしょうか?

 

 

指導者Aさんは

小回りでは股関節は極力使わないという

指導方針をとっているようです。

 

 

逆に技術選トップ選手の

丸山貴雄選手の様に

股関節から下で小回りをしていると

表現する方もいます。

 

 

 

このように

 

 

 

沢山の指導者がおり

様々な表現をするので

どれが正しくて

どれが間違っているのか

分からない・・・

 

 

という経験が少なからずあなたもあるはずです。

 

 

なぜこのような事が起きるのかというと

基本的に指導者は

 

 

 

『自分の感覚をベースに伝えている』

 

 

 

ケースが大半だからです。

 

 

 

自分が感じたことをベースに指導している

つまりこれが、

指導者のバイアス

かかっているという事です。

 

 

 

似たような例でいえば

両足荷重と外脚100荷重もそうですね。

 

 

もちろんその指導者の方と

受講者側の感覚が合えば

全く気にすることないですが、

指導者の感覚と受講者の感覚が違えば、

そしてメールの内容にもあるように

その指導者のバイアスを排除しないと

スキー上達に繋げられません。

 

 

 

果たして受講者側が

指導者側のバイアスを排除して

正しく自分の上達に

繋げることは可能なのでしょうか?

 

 

まずはあなたのバイアスを意識しよう!

先ほどは

小回りは股間節を極力使わないという方と

小回りは股関節を中心に行う

という例をお伝えしました。

 

 

これはそれぞれ指導者本人の滑りの感覚という

バイアスがかかっており

じっさい小回りは人体の構造上

ほぼ間違いなく股関節は使っていますし

逆に上半身も使っています。

 

 

なのでどちらも間違いではなく

本人がどう捉えるかです。

 

 

偏見や偏りなんて言うと

マイナスのイメージが強いですが

私も含め誰しもが何らかのバイアスが

かかって物事を捉えています。

 

 

ですからごく普通の事であり

仕方がない事でもあります。

 

 

 

例えば、

 

 

『600人行って400人が死んでしまう手術』

 

 

『600人行って200人が助かる手術』

 

 

あなたは選ばなければならないとしたら

どちらを選びますか?

 

 

すぐに分かると思いますが

どちらも1/3で助かる同じ確率の手術です。

 

 

しかし前者より後者の表現で伝えた方が

手術の承諾率が上がったという話があります。

 

 

これは『死ぬ』事に

目を向けさせるよりも

『助かること』に目を向けさせる

バイアスをかけた結果です。

 

 

 

スキーに戻せば

 

 

指導者やトップ選手は

自分が思っている感覚で

実際滑れているので

それが正しいという

バイアスがある

 

 

ケースが大半です。

 

 

 

逆にあなたにも

 

 

トップ選手や上手な人が言っているんだから

その感覚は間違いではないだろう

というバイアスがある

 

 

ということを

忘れてはいけません。

 

 

 

冒頭でも述べた通り

誰しも少なからずバイアスはある物なので

大事なのはそれを理解したうえで

情報を理解するときに

なるべくバイアスがかからないように

意識することです。

 

 

まとめ

指導者バイアスの内容は

理解していただけたでしょうか?

 

 

またあなたの中にも

バイアスがある事も

忘れてはならない重要なポイントです。

 

 

ここら辺を深堀していくと

認知心理学や行動分析学

行動経済学といった

どんどんマニアックん方向に入っていくので

ここまでにしますが

興味がある方は

沢山関連の本が出ているので

読んでみてください。

 

 

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たしか400p字以上ある分厚い文庫でした。

 

 

それでは次回の記事では

具体的なスキー上達に繋がる

指導者バイアスに左右されない

対策法をお伝えしていきます。