スキーが上達する為に【感覚】と【理論】を繋げて考える! 284
前回までの記事で
感覚的な指導(情報)と
理論的な指導(情報)の
メリットデメリットを
お伝えしてきました。
まだ読まれていない方はこちらから
↓
【感覚的】なスキー上達指導のメリット、デメリット 282
スキー上達を考える時に 感覚派か理論派かに分かれると よく言われています。 あなたは 感覚派と理論派どちらでしょうか? &n…
【理論的】なスキー上達指導のメリット、デメリット 283
あなたはスキーの指導を受けたり、 上達方法を考える時 【感覚的】なものと 【理論的】なもの どちらが分かりやすいでしょうか? &nb…
滑りが変わらないと
悩んでいるスキーヤーの多くは
感覚的すぎると
【説明不足】【理解不能】
と感じ、
理論的すぎると
【細かい】【意識する事が多すぎ】
【言われたことをやってるけど出来ない】
といったように
感覚的に言われても
理論的に言われても
どっちにしろ上達しないという状況に
陥ってしまいます。
ではどのように
スキー技術の指導、情報を得れば
スキー上達に繋がるのか?
それは
感覚と理論の
グラデーションを
自分の必要な状態にする
です!
感覚と理論を繋げて考える
まずは感覚と理論は
別物ではなく
繋がりのあるものだという事を
理解する事が重要です。
感覚 ⇔ 理論
といった感じですね。
例えば
『ポジション』
ですが、
感覚的に言えば
・スッと乗る
・グッと乗れるところ
・ただ板に乗るだけ
・いいポジション
・重みが抜けない場所
といった言い方があります。
これをもう少し
理論に近づけると
・板の真上に乗る
・板に力が一番伝わる場所
・板に一番力が伝わる脚の長さ
・前後左右どこにでも動ける状態
といった内容が出てきます。
さらに
理論的にしていくと
・上体の角度はこれぐらい
・足首、膝、股関節の角度はこれぐらい
・足裏の荷重点はここ
・スネがブーツに触れる強さはこれくらい
・腕の位置はこれぐらい
・手首の角度はこれぐらい
・ターンのフラットでは・・・
・ターン前半では・・・
・ターン後半では・・・
と細かくなっていくわけです。
言い変えると
スキー上達に必要な情報が
集約化、統合化、簡略化
していくほど感覚になり
細分化、分割、詳細化
していくほど理論的になります。
(例:ターンのこのタイミングで
この関節をこの方向に
これぐらい動かす)
これを行ったり来たりして
自分にあう丁度いい濃度の情報を
手に入れられると
スキー上達が効率的になっていきます。
もう少し分かりやすく言うと、
感覚的に行っていても
上手くいかない場合は
もう少し細かく
動かす関節、方向、タイミングなどを
突き詰めていく
理論的におこなっても
上手く出来ない場合は
一度頭をクリアにして
どういった感覚で行えば
その理論通りの動きになるか
試してみる
といった感じですね。
あなたに今必要なのは感覚か理論か?
現に私も指導の中で
受講者の方にとって
新しい動きや
なかなかできない動きに対して、
まずは
『この部分をこうやって動かして欲しい、
なぜならこういった理由だから』
(理論寄り)
に伝えてみて、
そこで上手くいけば
「その動きです!
因みにどんな感覚で
今の動きを行っています?」
(感覚への変換)
と伝えてみたり、
上手くいかない場合も
「いまどんなイメージで動かしていますか?」
(もしくはこんなイメージで
動かしていませんか?)
(感覚の確認)
「もうすこしグッと言うよりは
スッと力を抜くイメージで
いまの動きをしてみてください」
(感覚寄り)
と理論と感覚のグラデーションを
意識しています。
ですからものすごく
理論的な内容のレッスンの時もありますし、
ジュニア選手の時などは
「そうそうグッと乗ったら
そのままスッと動けてると
グンッと板が返ってくるでしょ?」
と宇宙人同士の時の会話もあります(笑)
あなたが
指導を受けたり、
滑りを改善する為の情報を
持っているにもかかわらず、
効果が表れない場合は、
感覚的か理論的かの
どちらかにその情報を
シフトしてみてください。
質問をして感覚的か理論的にシフトする
特に指導を受けている場合は
自ら結論を出さなくても
質問する事で
解決の糸口がつかめるかもしれません。
例えば
もっと【外脚に乗って】と
指導されるのであれば、
「外脚に乗るって
実際先生(コーチ)は
どんな感覚で行ってますか?」
「外脚に乗るって
ざっくりいうとどんなイメージですか?」
と【外脚に乗って】という指導を
感覚的にシフトする質問をしてみる。
逆に
「外脚に乗るって
具体的にどの関節を動かせばいいですか?」
「私が外脚に乗れない理由って
具体的にどんなことを
してしまっているからですか?」
と【外脚に乗って】という指導を
理論的にシフトする質問をしてみる。
といった様に
何度言われても出来ない事は
自ら質問をする事で
すこし感覚的か理論的かに
ズラシてみると
新しい気づきがあるかもしれません!
もちろん指導を受けていなくても
持っているスキー上達の情報を
少し感覚的にまとめてみる、
理論的に深堀してみるといったように
『感覚と理論のグラデーション』を
変えてみてくださいね!