内傾角はどうしたら作れるのか? 17

 

アルペンスキーでは多くのワールドカップレーサが

雪面スレスレまで身体を傾けてきている画像が多くあり

あこがれている方も多いのではないでしょうか?

 

内傾角で最も有名なのがこのアメリカのテッドリゲティ選手です

この内傾角に憧れているスキーヤーも多いのではないのでしょうか?

 

どうしたら彼の様な内傾角が作れるのか?

その一例を動画にしておりますので興味がある方はご覧ください。

 

 

これがテッドリゲティ選手!

すごい傾きですね。

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この方向きのことを内傾角といいますが、

基礎スキーでもターン前半に足が長く見えるように

内傾角を作ることを目指して練習している方は多いかと思います。

 

 

むしろ基礎スキーのほうがこの内傾角が重要視される傾向にあるようです。

その為、基礎スキーヤーの方はこの足を出す感覚を求めている方が多いように思えます。

 

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では雪上レッスンでこの内傾角を作るにあたって

どのような指導が入るでしょうか?

 

 

・もっと内傾角をつくってきて!

・足を外に出してきて

 

など、

 

 

それができないから困っているんだよ!!

 

 

といったものが多くありませんか?

 

 

 

 

内傾角を作るうえで重要なポイントを押さえない限り

なかなか難しいと思います。

 

 

 

ヒントはこの画像にあります。

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この画像はすり鉢状の地形で走って内傾角を作っているものです。

若干笑顔なのが気持ち悪いですが(笑)

 

 

きちんと内傾角ができていると思いますがなぜできるのでしょう?

 

大人の方でしたら簡単にわかると思いますが

『遠心力』のおかげです。

 

その場で静止した状態で行えば確実に転びます。

 

 

何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれませんが、

多くのスキーヤーの方は

 

 

この遠心力をしっかり利用できるポジションにいないのです!

 

 

 

そしてもう一つ重要な事。

 

 

決して自ら倒れてこんで行っているわけではなく、

自然と内傾角が作れる位置に身体が傾いていっているのです。

無理やり内傾角を作ろうと内側に倒れていっているわけではありません。

 

 

雪上で深い内傾角を作ろうと無理やり内側に倒れていませんか?

 

 

 

きちんと内傾角を作れる条件を満たすことが重要であり、

その条件を満たせれば自然と内傾角は生まれます。

 

 

そういった練習をせずに、

いきなり内傾角を作ろうと思っても

無理に決まっています。

 

 

内傾角ができないどころか、

内倒になってしまい滑りに悪影響が出ている場合がほとんどです。

 

 

 

そしてもう一つなぜ内傾角を作らなければならないのでしょうか?

この根本的な理由が分かっているかどうかで、

滑りはかなり変わってくると思います。