いくら雪上で練習してもX脚が直らない原因とは? 56
あなたはスキーを滑っていてX脚で注意されてことはありませんか?
X脚という言い方をされなくても、
・内脚が上手く使えていない
・外脚と平行に動かせていない
・ひざ下が三角形のシルエットになっている。
などなど当てはまる方は多いのではないでしょうか?
そしていくら意識してもなおらず毎シーズン注意されている方が殆どです。
先日サポートしている選手から初滑りの際に
コーチから何を言われたのか聞いてみると
以上に書いたようなX脚シルエットになっていると
いうことを聞かされました。
その時の会話です。
選手『内脚が上手く使えなくてX脚になっていると言われました』
私『どうしたら直るって?』。
選手『内脚を使うエクアサイズを行うことと、カント調整がずれているから見てもらえって言われました』
選手『でもカント調整行ったらちゃんと真っ直ぐなっているって言われたんです。
内脚のエクササイズだって毎回やっています。でも直りません』
このような悩みを持つスキーヤーの方本当に多いです。
まずかなりの確率で試されているのがブーツのカント調整ですが、
因みにカント調整で内脚の使い方が完全に直る方は殆どいないと思います。
また内脚エクササイズで直るのであれば何シーズンも直らず悩む方もいないと思います。
直らない原因はなぜそうなってしまうかの
根本的な原因を理解していないところにあります。
色んな段階の方がいますが、
人体の構造上全員に共通する部分から書きます。
皆さん一度は人間の骨の標本を
画像や模型で見たことがあるかと思いますが、
じつは人間の股関節には
『Qアングル』
という角度が存在します。
Qアングルとは
膝蓋骨中央点より上前腸骨棘及び脛骨粗面に引いた2本の線のなす角度
のことです。
なんて書いても難しいですよね。
簡単に言えば膝の中心から脛の骨に引いた線と、
膝の中心から骨盤の前に出ている部分に引いた線との角度です。
画像を見ると何となくイメージしやすいと思います。
まずこれを見て分かる通り
人間は何も意識しなければ最初から若干のX脚だという事です!
そして男性は平均10°前後に対して女性は15°前後の為
女性のほうが男性よりもよりX脚になりやすい!
という事も分かります。
雪上で見ていても女子選手の方が圧倒的にX脚の選手の方が多いですよね?
さて話を戻しますが、
このように人体の構造上自然とX脚になってしまうものを
真っ直ぐにしなければなりませんその為には身体をどのように使う必要があるでしょうか?
これがX脚を抜け出す第一歩です!
次回はその使い方を書いていきます。