スキーのトレーニングで常識となっている不思議な事143

スキーという競技は

不思議な習慣がいっぱいあるなと

常々思っていました。

 

 

 

今日は私が感じるスキー界の

特にトレーニングに関する不思議だなと

感じることを書いていきます。

 

 

 

まずはアルペンスキーによくある

ひたすらポールを練習するという習慣です。

 

 

アルペンスキーヤーの多くは

シーズンを通してそのほとんどを

ポールトレーニングに費やしている

スキーヤーがほとんどです。

 

 

アルペンスキーが上手くなりたいのだから

そうなるのも当然では?

と思うかもしれません。

 

 

でもアルペンスキーが上手くなりたいから

ポールトレーニングを行うという常識は

野球でいえばひたすら試合形式の

練習試合を行っているということではないでしょうか?

 

 

団体競技と個人競技なので

ちがいがわかりづらければ

ピッチャーに注目してみましょう。

 

 

ひたすら練習試合を

行うだけで投球を磨くピッチャーが

はたしているでしょうか?

 

 

きっといないはずです。

 

 

まずはボールの握り方、

鏡の前でシャドウピッチングを行いフォーム確認、

キャッチボールで動作の確認、

ブルペンでキャッチャーをおいての投球練習、

実戦形式での投球、

 

 

といった具合に

思いつくだけでも

さまざまな順序を経て

練習をしていくはずです。

 

 

 

アルペンスキーはこれに当てはめると

多くの順序をとばしているように感じませんか?

 

 

 

さてここからは

基礎スキーヤーの方にも関係してくる

 

 

オフトレでの常識です。

 

 

それは、

 

 

『オフトレはスキー動作に近いものを行うという常識』

 

 

です。

 

 

今のスキー界のオフトレは

できるだけスキーに近いものを

行う傾向にあると感じます。

 

 

その代表がインラインスケートやプラスノーです。

 

 

スキーが上手くなりたいのだから

スキーに近い動作を行った方が良いのでは?

 

 

と思いましたか?

 

 

 

でも先ほどの野球と同じように

順序立ててトレーニングを考えてみて下さい。

 

 

スキー

スキーに近いトレーニング(インライン、プラスノー)

スキー動作に近い陸上トレーニング

スキー動作に近い動きができるようになる為のトレーニング

(基礎体力、柔軟性、運動神経)

 

 

非常に大まかに分けました。

本当はもっと細かく分けられますが、

これだけみても、

いかに順序を間違えてトレーニングを

行っているのか分かるでしょうか?

 

 

 

シーズンスポーツであり、

雪上という特殊な環境で行うため

仕方がない部分はあるのかもしれません。

 

 

でもどのスポーツでも共通することは

自分の身体を目的に合わせて操作するという事ですので

スキーだから特別という部分はそれほど多くありません。

 

 

もちろん順序立ててきちんとトレーニングできていれば

スキー動作に近いトレーニングも問題ありません。

 

 

 

自分のトレーニングを常識の枠から外して

 

今一度考えてみて下さい。