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ジュニアスキーヤー 育成で気を付けたい成長特性その② 213

読了までの目安時間:約 9分

 


前回はジュニア世代を育成するにあたり、

ゴールデンエイジ理論より

成長特性を意識して欲しい

という事をお伝えしました。

 

 

一般的に子供は

9歳~12歳ごろが

運動学習に優れており、

この頃に運動をやらせるのが

重要だと思われています。

 

 

しかし実際の成長速度は個人個人によって

大きく異なるため、

万人に当てはまるわけではありません。

 

 

しかし段々と身体が成長して

大人になってくことは

遅かれ早かれ誰にでも起こることです。

 

 

ですからその個人の成長段階に合わせた

育成理論の方が良い結果が得られるのでは?

というのが私の考えです。

 

 

さて前回はこの成長特性のうちの

早熟タイプについてお話しました。

 

 

今回は晩成タイプについて

すこしお伝えしていこうと思います。

 

 

【晩成タイプの気を付けなければならないこと】

 

 

晩成タイプとは簡単に言ってしまえば

身体の成長速度が平均より遅いタイプのことです。

 

 

体格も小さく

同学年より1つ2つ下に見えることも

珍しくありません。

 

 

この晩成タイプには

いくつかのデメリットがあるので

指導者や保護者の方は

注意が必要です。

 

 

〇晩成タイプのデメリット 『環境』

 

スキー界に限らず

日本のジュニア育成は結果至上主義に

なっている傾向があります。

 

 

ジュニア期に結果が出るのは

当然身体の成長が早い

早熟タイプの選手がほとんどです。

 

 

そうなると当然晩成タイプの選手は

日の目が当たらず

せっかくの才能を埋もれさせてしまう

可能性があります。

 

 

スキーは個人競技ですので

試合にでられない

といったことはありませんし、

早生まれ制度で、

一つ下の学年と戦えるといった

素晴らしい環境があります。

 

 

しかしやはり同学年に比べて

成績がなかなか出なかったり、

そのせいで選抜選手に選ばれる

といった経験を逃す可能性があります。

 

 

また練習環境の面でも

注意が必要です。

 

 

スキーチームに所属し

そのチームの方針で

練習を重ねている

ジュニアスキーヤーは多くいます。

 

 

さてそのスキーチームの練習内容は

レベルの高い選手と低い選手

どちらに基準を置いているでしょうか?

 

たぶんほとんどのチームは

高い選手に基準を置くと思います。

 

 

それに伴い指導を受ける機会も

レベルの高い選手に集まりがちです。

 

 

どうしても結果主義のジュニア育成では

指導者側もレベルの高い選手に

目が行ってしまうのが現状です。

 

 

〇晩成タイプのデメリット 『フィジカル』

 

雪上練習では

本数を減らしたり、

自分でフリースキーを行う時間を増やすなどして

強度や内容を調整することが

できるかもしれません。

 

 

むしろ大変なのは

オフシーズンに行うような

フィジカルトレーニングです。

 

 

スキーチームで行われる

フィジカルトレーンングの

内容の大半はトップ選手が行っているものを

参考しているメニューではないでしょうか?

 

 

またメディアや本などで情報収集したもの

といったところでしょうか。

 

 

これらは基本的には

ある程度運動学習が終わっている

大人向けのものがほとんどです。

 

 

とうぜんジュニア選手にとっては

今必要のないものも含まれています。

 

 

走り方がまともに上手くできない選手が

何キロも走って身体を壊す。

 

適切な関節の可動域、使い方を習得してないのに

ウェイトを使ったトレーニングや

ジャンプ系の強度の高いトレーニングを強いる。

 

果たしてジュニア選手育成に

最善なのでしょうか?

 

 

正直いって遊んでいるようにしか

見えないメニューでも

ジュニア期に必要なトレーニングは

山ほどあります。

 

 

それをトップ選手が行うような

大人のメニューをベースにしてしまうのは

非常に危険です。

 

 

ただでさえジュニアにとってきついのに

そのジュニアの中でもさらに成長の遅い

晩成型にとってはこの上なく厳しいと言えます。

 

 

また、前回の記事にも少しだけ書きましたが、

ジュニア選抜などの育成機関で、

選手たちのフィジカルを評価基準は

早熟タイプに有利な体力測定です。

 

運動の結果だけを見るだけで

その選手がどのような身体の使い方をしているのか?

といった運動の質を評価するものは

ほぼありません。

 

 

これではまだ成長段階を迎えてないだけの

優秀な選手を取りこぼしてしまう

恐れがあります。

 

 

 

晩成タイプのデメリット『メンタル』

 

 

晩成タイプの最もデメリットとなるのが

このメンタル面だと考えています。

 

 

その理由は早熟タイプより圧倒的に

成功体験が少なくなる可能性があるからです。

 

 

先ほどのフィジカルの話にも出たように

早熟タイプの方が結果を出せて

有利になる環境ですと

どうしても晩成タイプの選手は

自分はダメなんじゃないかと

マイナスイメージを持ってしまいます。

 

 

スポーツにおいて

メンタルの力は非常に重要です。

 

なにか壁にぶつかったとき、

難しい事にチャレンジするとき、

日々コツコツと積み重ねていくとき、

いかなる時でもメンタル力が求められます。

 

 

本当は将来的に非常に優れた

ポテンシャルを秘めていても

現時点での結果だけをとらえて

マイナスイメージが

強くついてしまっている選手は

壁をける前にあきらめてしまう可能性があります。

 

 

周りの保護者や指導者の方は

その選手の未来をイメージさせてあげることが

非常に重要です。

 

 

もちろん納得させるためには

あなたはいまどのような状況で、

どの部分が優れているから

将来的には大丈夫!といった

明確な理由も伝える必要があります。

 

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