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スキー上達法に使われる【外向傾は自然に出来る】というワードの落とし穴  278

読了までの目安時間:約 13分

 


よくスキーの上達において

出てくるワードに外向傾があります。

 

 

 

海外ではこの状態を

アンギュレーションといった

呼び方もしており

スキーにおいての

基本とされているケースが大半です。

 

 

 

しかし日本では

外向傾は要る、要らないと

意見が分かれている場合もあります。

 

 

今回の話は

要る要らないではなく

 

 

 

外向傾は必要だけど

つくりに行くものなのか?

自然と出るものか?

 

 

 

という点です。

 

 

 

 

自然に出来るものか?つくるものか?

 

 

トップ選手の多くは

 

 

 

外向傾は

つくりに行くものではなく

自然に出来るものだ

 

 

 

とよく言います。

 

 

 

スキーグラフィック2018年11月号に

大場朱莉選手の

ロングターンについての

特集記事にも

 

 

『間違えてはいけないのは

 外向傾はつくるものではなく

 自然にできるものだという事です』

 

 

と書いてあります。

 

 

 

しかしその一方で

きちんと外向傾を意識して!

という指導もあり、

どちらを信じればいいか

迷うところですよね。

 

 

あなたは外向傾を

意識しているでしょうか?

それとも意識していないでしょうか?

 

 

 

もうお分かりかもしれませんが、

意識していようがいまいが

現象としては

ある程度の外向傾は

滑っているとあるので

イメージ通り滑れていれば

どちらでもいいというのが結論です。

 

 

 

ただこれだと話が終わってしまいますので

スキー上達においては

どのように捉えていくのがいいのか

お伝えします。

 

 

 

 

多くのスキーヤーが当てはまらない【自然できる】

 

まず

 

 

 

『自然と作られるので意識しない』

 

 

 

という感覚は

その行為ができない

スキーヤーの多くには

当てはまりません。

 

 

 

よくよく考えてみると

わかるかと思いますが、

これって正しい外向傾が

『できる人』の感覚ですよね?

 

 

 

別の事に置き換えてみると

分かりやすいです。

 

 

 

・自転車はバランスを取ろうとするよりも

 サドルの真上にきちんと座れば

 自然とバランスがとれるものです。

 

 

・縄跳びは、縄を回そうとしなくても

 縄の重みを利用して手首を返せば

 自然と回せるものです。

 

 

・スキーで板を揃えるには

 足をそろえようと意識するのではなく

 きちんと両足の板にのれていれば

 自然と揃うものです

 

 

 

果たしてこれで

本当に出来るようになるでしょうか?

 

 

 

きっと自転車に乗る為には

最初の内は誰もが一生懸命

バランスをとっていたと思います。

 

 

 

縄跳びが飛べるようになるには

まずは腕をいっぱい使ってもいいから

大きく縄を回す練習を子供は行います。

 

 

 

ボーゲンからパラレルスタンスになる時は、

意識的に板をそろえようと

していたはずです。

 

 

 

このように

 

 

 

 

自然とできるという感覚は

ある程度その行為が

できる人前提の感覚

 

 

 

 

だという事です。

 

 

 

では具体的に

ある程度とは具体的に

どの程度からなのでしょうか?

 

 

 

【意識する】と【自然とできる】の境界線は?

 

出来る人にとっては

それでいいかもしれないけど

出来ない人は

そもそも自然に出来ないから

どうすればいいのか

悩んでいるはずです。

 

 

 

本当に自然にできるのであれば

スキーヤーは全員

自然に上手くなっています。

 

 

 

しかしその一方で

『自然にできるからつくりにいかない』

という感覚で本当に上達する人もいます。

 

 

 

では

 

 

 

『自然できるからつくりにいかない』

という感覚を

意識した方がいい人は

どのような人か?

 

 

 

まずこの感覚を意識した方がいい人は

大きく2つに分けられます。

 

 

 

1つ目は

 

 

 

①その動作を過度にやってしまう人

 

 

 

です。

 

 

 

要はその動作は『出来ている』けど

『やりすぎてしまっている』

という人ですね。

 

 

その場合は自然とできるから

つくりに行かなくてもいいよ

という感覚が合う場合があります。

 

 

 

普段滑っていて

外向傾が強すぎる

と言われている方は試しても

いいかもしれません。

 

 

 

2つめは

 

 

 

②意識しなくてもそうなる人

 

 

 

です。

 

 

 

そもそも外向傾が

必要かというよりも、

 

 

人体の構造上

正しく動けば

外向傾になる

 

 

 

のが自然です。

 

 

 

もう少し具体的にいうと

股関節を使って

骨盤を内側にスライドさせるには

真横に移動させるより、

外向傾にした方がやりやすいですよね?

 

 

 

ですから外向傾なんて意識しなくても

股関節を使えば

自然と外向傾になる人は

『自然と作られるものだから

つくりにいかない』

はまさにビンゴだという事です!

 

 

因みにこの状態に当てはまるのは

圧倒的に子供が多いです。

 

 

アルペンをやっている

ジュニアレーサー達は

ガンガン外向傾で滑っていますよね?

 

 

あれは意識しているというよりは

自然とああなっている

という意味合いが強いです。

 

 

以前1歳の息子の脇を抱えて

スキーをするように左右にスライドさせたら

勝手に外向傾が作られていました。

(しかもまさに自然な外向傾)

 

 

このように理論上だけでなく

実際に余計な事をしなければ

構造上そうなるんだな

ということを勉強させてもらいました(笑)

 

 

 

上記の2つのパターン以外は

基本的には

 

 

 

①『まず意識してつくる練習をする』

(なぜならつくれないから)

 

 

②『作れるようになったら

 つくる意識がなくても

 自然に作れるようにする』

 (もしくは勝手になる)

 

 

という流れがお勧めです。

 

 

 

 

【自然にできる】に潜む落とし穴

 

外向傾を過度に作ると

腰が外れて内脚に乗ってしまう、

お尻が落ちてしまう、

といった様々な弊害があるとされています。

 

 

 

ですから

『外向傾はつくりにいくものではなく

 自然とできるもの』

という感覚を伝えている

トップ選手が多いのも納得です。

 

 

しかしここで

一つ大きな落とし穴が存在します。

 

 

 

 

それは

 

 

つくらないように意識すると

内倒や、ローテーションなど

別のエラーが出てしまう

 

 

 

というケースです。

 

 

 

これは本当によくある話で、

何かを意識すると

また新たなエラーがあらわれるケースは

ほかの要素においても珍しくありません。

 

 

 

内倒やローテーションなどを

防ぐためには

外向傾は非常に重要なのですが、

そ子を意識するとまた

 

 

『つくるものではなく自然に・・・』

 

 

という理論がやってきます。

 

 

 

このように

あちらに行けばこちらが出来ない

といった

シーソー状態に陥ってしまうと

スキーの悩みは深まっていきます。

 

 

 

そういった場合は

そのシーソーから

一旦降りてしまう事が重要です。

 

 

 

例えば

外向傾を強くとると、

腰が外れて、

内脚に乗ってしまい

シェーレンになったり、

お尻が落ちて後傾になる

というエラーが出るとされています。

 

 

しかしよくよく考えてみると

外向傾が強くて

腰が外れているように見えても

外脚にしっかり乗って

ポジションも後傾にならない

人もいますよね?

 

 

アルペン選手は

シーンにもよりますが

かなり強めに外向傾とっても

外脚に乗れているし、

ポジションも前に出てきます。

 

 

このような事から

 

 

 

本当に外向傾が原因で

内脚にのって

シェーレンになったり、

お尻が落ちて後傾になっているのか?

 

 

もしかしたら別の部分が原因なのでは?

 

 

といったように

外向傾を意識する、しないといった

シーソーから降りる事が重要です!

 

 

 

 

そもそも注目すべき事が

ちがうということですね。

 

 

 

このように

本当にその人のスキー上達において

もっとも必要な要素に

取り組めていないケースは

珍しくありません。

 

 

 

 

もしあなたが

外向傾だけでなく、

ある事を意識すると

別の事エラーが起きる場合は

間違ったシーソーに乗っていないか

考えてみてくださいね!

 

スキー技術

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