スキー検定(バッジテスト)1級合格への道① 【導入編】243
2級編に引き続き
SAJスキー検定(バッジテスト)1級合格への
ポイントをお伝えしていきます。
まず今回はスキー検定1級の
全体像を掴んでもらうための導入編です。
スキー1級と言えば、
一般スキーヤーにとっては
上級者の証と言われており、
その難易度も2級とは格段に違います。
スキー検定を極めようとすると、
2級
↓
1級
↓
テクニカルプライズ
↓
クラウンプライズ
となりますがこの1級は
スキー検定の最初の壁といってもいいでしょう。
なぜスキー検定1級は
上級者の証と言われるのか?
最初の壁とは何なのか?
この部分を導入編で
しっかり掴んでくださいね!
スキー検定1級って何をやるの?
まずご存知の方も多いかもしれませんが、
1級からは事前講習を受ける必要があります。
この事前講習は実技検定員が
担当するケースが多いので
どんな部分をチェックしているのか?
事前講習の中で
しっかり確認しておきましょう!
お勧めは講習時に
指導員の方と一緒にリフトに乗って
聞いてみることです。
次に1級の検定種目ですが、
2級の時より一つ増えた4種目です。
・パラレルターン大回り 急斜面 ナチュラル
・基礎パラレルターン小回り 急斜面 ナチュラル
・パラレルターン小回り 中斜面 不整地
・横滑り 急斜面 ナチュラル
まず2級と大きく違うのが
不整地の小回りと横滑りです。
不整地というのは一般的にはコブ斜面ですが
(技術選でも不整地はコブですよね)
別にコブ斜面でなくてはいけない
というわけでもないようで、
スキー場によってはザクザク荒れている所を
不整地斜面の検定に選びます。
ただ上記の様な検定会場だと
コブ斜面が滑れなくても
1級が受かってしまうため
最近ではきちんとコブ斜面を作るケースが
多いように思えます。
そしてもう一つの追加種目が
横滑りです。
一見横滑りと聞くと
斜面をズルズル横向きに降りてくるだけだから
スピードも出ないし簡単なのでは?
と感じやすいです。
しかしこの横滑りこそ
1級受験者の中でも
もっとも点数が出にくい種目です!
詳しい内容については
実践編にてお伝えしますが、
そもそもこの横滑りの
何をチェックしているのか?
という部分がイマイチ理解できないまま
とりあえず見本の滑りを見様見真似で行い
結果的に点数がでないスキーヤーが多いです。
点数が出ないだけならまだしも、
何が悪くてどう改善したらいいのかも
分からないと直しようがありません。
特に横滑りは特殊な種目なので
何のためにこんな滑りをするのか?
という部分はきちんと明確にして
検定に臨みましょう!
パラレルと『基礎』パラレルって何が違うの?
種目名で2級と微妙に変わった点に
気づいたでしょうか?
それは大回りが『基礎』パラレルターンではなく、
パラレルターンになっています。
この基礎という言葉が
抜けたことにより何が変わるのか
あなたは分かりますか?
この基礎パラレルターンと
パラレルターンの違いがよく分からない
という声をよく聞きます。
動画でも説明しております
SAJが出している教本を参考にすると、
【基礎パラレルターン】
ターンを通じて内傾角を変えない
静的内傾維持でターンすること。
自分から積極的にいたへ働きかけず、
回転半径、速度を一定にしてターンする。
パラレルターンへの導入時の滑り。
【パラレルターン】
回転半径、速度、斜度に応じて
積極的に内傾角を変える
動的内傾促進でするターン。
自ら積極的に板に働きかけて
板に荷重し、撓ませていく。
どうですか?
あなたは分かりましたか?
・・・
正直分かりづらいですよね(笑)
この中に出てくる
動的内傾促進、静的内傾維持
という聞きなれない単語も
混乱を招いています。
そもそも基礎パラレルターンや
動的内傾促進、静的内傾促進
というワードはSAJの造語なので
そこまで気にする必要はないのですが、
やはり検定を受ける以上は
ある程度理解しておく事をお勧めします。
そこで、この内容を
ざっくり解説と、超ざっくり解説に分けました。
参考にしてみて下さい。
ざっくり解説
上記に出てきた説明の中での
ポイントをあげると
・内傾角を作るか?
・積極的に板に働きかけるのか?
という部分です。
『基礎』パラレルターンは2級でも説明した通り
スピードをコントロールすることが
目的になります。
その為
・内傾角は作るのか?→作らない
・積極的に板に働きかけるか→かけない
となります。
先ほど基礎パラレルターンの説明で出て来た
「静的内傾維持」という小難しい単語も
⇒あまり積極的に動かず(静的)
ターンを通じて内傾角が変わらない(内傾維持)
という意味です。
一方パラレルターンは
・内傾角は作るのか?
→状況に合わせて積極的に作る
・積極的に板に働きかけるか
→働きかけて板の撓みを出す
となります。
パラレルターンの説明で出てきた
「動的内傾促進」は
⇒自ら動いて(動的)
内傾角を作っていく(内傾促進)
という意味です。
さてあなたはここまでの説明で
パラレルターンと基礎パラレルターンの違いが
理解できたでしょうか?
何となく分かったけど
なんかすっきりしない・・・
ともしかしたら思われたかもしれません。
そこで最後は超ざっくり編です(笑)
難しい単語をなるべく使わず
お伝えしていきます!
超ざっくり編
基礎パラレルターンと
パラレルターンの違いを分かりやすく言うと
ズレの多いターンか
ズレの少ないカービングターンか?
という事です。
基礎パラレルターンが
ズルズル・・・
というイメージなのに対し、
パラレルターンは
ギュンッ、ギュンッ
といった感じです。
このズレがあるターンを
ずらし、スキッディングターン
ズレの少ないターンを
カービングターン、フルカービングターン
なんて呼びますが、
一級が合格できない人の多くは
この使い分けがイマイチできていません。
この部分に関しては
評価編で詳しくお伝えしていきます。
今回の導入編でまずは
スキー検定1級は
・不整地小回り(コブ)と横滑りが
新たにある
・ずらし主体ではなくカービングが主体
という全体像をまずは理解しておいてください。
では次回、
スキー検定1級は、
どんな部分を評価しているのか?
評価編でお伝えしていきます!