スキー検定(バッジテスト)1級合格への道② 【評価編】244
さて今回はスキー検定1級合格への道
評価編です。
まだ導入編を読んでいない方はこちらから
スキー検定1級は
検定員にどんなところを見られているのか?
まず確認のためにお伝えしておくと
1級の合格点は、4種目合計280点です。
つまり1種目70点平均ですね。
点のつけ方は2級と同じで
+2点 テクニカルでも問題なし
+1点 1級のレベルは十分超えている
フラット70点 合格基準の滑りです
-1点 合格までもう少し
-2点 まだまだ練習が必要
といった感じが一般的です。
もちろん会場によっては、
絶対評価の場合もあるので
(テクニカルレベルの滑りをしたら
75点がそのままつく)
ご注意ください。
それでは評価の全体像をお伝えします。
スキー検定1級の評価観点は?
スキー1級と2級の大きな違いは
・ターンスピード
・ターン孤
です。
2級まではしっかりと
スピードをコントロールすることが
重要でしたが、
1級ではより速い滑走スピードでの
ターンが求められます。
ただここで注意しなければならないのが
速い滑走スピードを求めるあまり
暴走となってしまう事です。
あなたは速い滑走スピードでのターンと
暴走の違いが分かりますか?
同じ速度で滑っていても
両者は異なります。
ポイントは板をしっかりコントロールできる
いいポジションで滑れているかです。
スピードが上がりお尻が落ちてしまうといった
悪いポジションで滑っていると
いくら速いスピードで滑っていても
暴走と評価されてしまうので注意が必要です。
またターン孤も2級とは異なり
より円いターン孤が求められます。
円いターン孤と言われても
いまいちピンとこないかもしれませんね。
それでは
・速い滑走スピードで尚且つ
板をコントロールできる滑り方は何か?
・円いターン孤とは具体的に何か?
どうやって作るのか?
という部分を具体的に説明していきます。
カービングターンをマスターしよう
まずは大回りで滑走スピードをあげつつ
きれいな円いターン孤で滑るために
マスターしておきたいのが
このカービングターンと呼ばれるものです。
動画での説明もあります。
カービング、フルカービング
といった呼ばれ方もしますが
横ずれが少ないサイドカーブを使った
滑走性の高いターン方法です。
一方2級まで主として行っていた
横ずれを使ったターンは
スキッディングターン、ズラシ
といった形で呼ばれています。
1級合格に悩むスキーヤーの多くは
この2つの使い分けが上手くできないケースが
非常に多いです。
この2つのターンの違いが
もっともよく分かるのが
滑った後のシュプール(滑った跡)です。
カービングターンは
シュプールが線路の様な
2本線を描くのに対して
スキッディングは三日月型の
跡が残ります。
イメージ例として
ナイフを縦にしてお肉を切るように
板を使うのがカービングで、
ナイフを横にしてバターを塗るように
板を使うのがスキッディングです。
とうぜんナイフを縦に使った方が
摩擦が少なくてスピードが出ます。
このカービングターンを
マスターするために重要なのが
板の角付け
です!
板の角付けとは板を倒して
角度をつけていくことです。
ここで注意しなければならないのが
板の角付けを身体のどこを使って行うかです。
多くのスキーヤーは板の角付けを
膝や足首で行ってしまいます。
これでは板への力が逃げてしまい、
板が上手く滑りません。
理想的なのが
股関節主体で板の角付けをしていくこと!
股関節からきちんと
板の角付けを行えれば、
身体にくの字のシルエットができます。
文章だけではいまいちイメージできない方は
こちらの動画をご覧ください。
このように股関節からきれいにくの字になり、
板に角付けができると、
板のサイドカーブに合わせて
自然とターンができます。
特に1級大回りは
速い滑走スピードで
円いターン孤を描くことが重要なので
このカービングターンを
マスターしておく必要があります。
トップ&テールをマスターしよう
あなたはトップ&テールというワードを
聞いたことがありますか?
横ずれを主体的に使う
スキッディングターンにも
板のテールがずれる
『テールコントロール』
と、板のトップとテールがずれる
『トップ&テール』
があります。
画像で見てもらえば分かるように
トップ&テールの方が
きれいな円いターン孤を描けます。
基本的に小回り、不整地小回り、横すべりは
このトップ&テールを主体といて行うため
非常に重要なテクニックとなっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
このように1級の評価観点である
・速い滑走スピード
・円いターン孤
を上手に表現するために
・カービングターン
・トップ&テール
この2つのテクニックは
マスターしておく事をお勧めします。
次回は種目ごとのより細かい部分を
説明していく実践編です。