スキーが上手くなるには【犬の道】から抜け出そう! 344
この【犬の道】というワードを見て
「はいはいあの話ね!」
ともしあなたが思ったのであれば
本を読んでいるか、
Youtubeの音声を
聞いてくださっている場合だと思います。
この犬の道とは
【イシューからはじめよ 安宅和人著】
に書いてある内容です。
何年も前に出版された本ですが
手元に置いておき、
たまに読み返しています。
この本の内容は
ざっくりいえば
問題解決の考え方ですが
正にスキー上達にも繫がるので
簡単な導入部分を
お伝えしますね!
スキー上達にもある【イシュー】ってなに?
今回考えて欲しいのは
「イシューってなに?」
「自分は犬の道に入ってないかな?」
という2つです。
まず【イシュー】という
聞きなれない単語ですが
本の中では、
・2つ以上の集団の間で
決着のついていない問題
・根本に関わる、
もしくは白黒がはっきりしていない問題
とありますが、
簡単に言ってしまえば
【本当に解決すべき課題、問題】
ですね。
そしてその問題の答えを出す事の
重要度が高い問題や課題を
『イシュー度が高い』と事となります。
そしてそのイシューに対して
どこまで明確に答えを出せているか?
度合いが『解の質』になります。
つまり問題を解決するのであれば
『イシュー度』と『解の質』
が非常に重要だという事です。
問題を考える事と(イシュー)
解決方法を考える事(解の質)
ぐらいに分けて考えておけば
問題ないと思います。
さてここで考えて欲しいのが
あなたはスキー上達を考える際に
『イシュー』と『解決方法』
どちらに意識を向けて
考えているでしょうか?
上達に悩む多くのスキーヤーは
解決方法に目を向けているケースが
大半です。
「後傾になっているから…」
「内倒しているから…」
「X脚になっているから…」
「シェーレンしているから…」
「外脚に乗れてないから…」
といった自分の滑りの問題については
サラッと言えるのに
「それをどうやって解決するのか
たくさんのキャンプに参加したり、
色々とインターネットで
情報を集めています」
といった具合に
明確な解決方法が分からない
と悩んでいます。
しかしこの考え方こそが
今回の記事のタイトルにある
【犬の道】を進む始まりです。
犬の道に進んでいませんか?
さてこれまでに、
『イシュー(問題)』
と
『解の質(解決方法)』
についてお伝えしました。
あなたがスキーが上手くなる為に
日頃から考えているのは
『イシュー(問題)』と
『解の質(解決方法)』
どちらでしょうか?
例えばX脚について
悩んでいるのであれば
「自分のX脚はなぜ起こるのか?」
(イシュー)
について考える事と
「X脚を直すにはどんな練習があるか?」
(解の質)
について考える事の違いです。
この2つのどちらを考えるかによって
【犬の道】を歩くかどうかが決まります!
ではいよいよ本題ですが
これまでずっと出てきていた
犬の道とはなにか?
について解説しますね。
犬の道とは、
簡単に言ってしまえば
とりあえず問題を解決しようと
色々な解決方法を試してしまい
その結果、無駄なことが多く
「ああでもない、こうでもない」
と、悩んでいて、
なかなか上達に辿り着かない
状態のことですね。
先ほどのX脚に悩んでいる場合は、
・両スネを平行にするように意識する
・内脚の角度を倒して外脚合わせる
・ガニ股の意識で滑る
・X脚改善に効くとされる
バリエーショントレーニングを行う
…
などなど色々と
取り組んでいるのだけど
なかなか改善しない…
といった感じです。
なぜこの状態を“犬”の道と
呼ぶようにしたのかは
よく分かりませんが、
この様な状態に陥っているスキーヤーは
非常に多いです。
なぜ犬の道を歩いてしまう?
犬の道を歩いてしまう理由は
もうすでにお分かりだと思います。
それは
『イシュー(問題)』よりも
『解の質(解決方法)』を
先に考えてしまうからです!
スキーヤーの多くは
「なぜそれが起きるのか?」
はあまり深く考えずに
「どうすれば直るのか?」
といった解決方法(解の質)を
考えているケースがほとんどです。
X脚に限った話ではなく
滑りにあらわれるエラーの原因は
人それぞれ異なり、
それゆえ解決方法も異なります。
ですから解決方法(解の質)よりも
なぜそのエラーが出るのか?
という
問題の本質を考える事(イシュー度)
の方が非常に重要
です。
もちろん解決方法を考えてしまうのも
仕方がない部分もあります。
なぜなら世の中に溢れている情報や
指導内容の多くは
「後傾になっているから●●しましょう!」
「内倒しているから…」
「X脚になっているから…」
「シェーレンしているから…」
「外脚に乗れてないから…」
と言った形で
「イシュー(問題)」の部分は
サラッと流されているケースが
ほとんどだからです。
もちろん、
「とりあえず練習だ!」といって
様々な解決方法を試す事は
絶対に悪いというわけではありません。
ただ多くの場合
「毎シーズン同じことを言われている…」
といった【犬の道】を
歩くことになってしまう可能性が高いので
注意が必要です。
この様な犬の道を
歩きたくない、
もしくはすでに歩いてしまっている…
というのであれば
「どうすれば直る?」
ではなく
「そもそもなぜそのエラーが起きる?」
といったように
まずは『イシュー(問題)』から
考える癖をつけてみてください。
因みに音声では
こちらから解説しています↓
音声♪#8 聞いてスキーが上手くなる! スキーの上達速度が劇的に早くなる! 【イシュー】の重要性
ご興味があれば、
隙間時間にでも
聞いてみてください!