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ジュニアスキーヤーはスキーをするほど下手になる?その① 210

読了までの目安時間:約 8分

 


これから書くことは

ジュニアスキーヤーを持つ保護者の方、

ジュニアスキーヤー育成に関わっている関係者の方、

などにぜひ知っておいて欲しいものです。

 

 

もちろんジュニアスキーヤーに関わらず

一般スキーヤーの方にも当てはまることなので

自分に置き換えて参考にして下さい。

 

 

さてタイトルにもあります

スキーをするほど下手になる

というはどのいう事だと思いますか?

 

 

これはスキーに限らず

他のスポーツをするジュニア選手たちにも

 

 

スポーツばかりしてると

スポーツが下手になるよ!

 

 

と伝えています。

 

 

なぜスポーツをすればするほど

スポーツが下手になるのか?

 

その理由を今回は書いていきます。

 

 

 

理由その①

『運動』と『スポーツ』を混同してしまっている

 

 

今の子供たちは昔に比べて

運動能力が低いとよく言われています。

 

 

しかし昔よりも今の方が

より低年齢のころから

スポーツを習わせている環境が多く、

子供たちの身体を動かす機会は

増えているように思えます。

 

 

実はここに大きな落とし穴があります。

 

 

それは運動とスポーツを

混同してしまっているということです。

 

 

スポーツとはルールや競技性があり、

教室ではそのスポーツに必要なスキルを教えます。

 

 

運動とは、走る、跳ぶ、投げる、押す、泳ぐ

といった人間の根本的な動作のことです。

 

 

 

ジュニア期に重要なのは

スポーツのスキルよりも

運動のスキルです!!

 

 

 

スキーで考えてみましょう。

 

 

 

スキーでは外脚にしっかり乗ってターンする

というのが基本ですが、

外脚にしっかり乗れない選手は

どのように練習するでしょうか?

 

 

毎週のように一生懸命雪上に通い

雪上トレーニングを重ねて

外脚に乗ることを目指します。

 

 

これはまさにスキーという

スポーツのスキルを磨いています。

 

 

でも外脚にしっかり乗る

という動作だけを見ると

鬼ごっこで切りかえす、

押し合いをする、

引っ張る、引っ張られるのに耐える、

左右にジャンプする

といった様々な運動があります。

 

 

どちらのスキルを磨いているかで

将来的なそのジュニア選手のパフォーマンスに

大きな影響をもたらします。

 

 

なぜスポーツのスキルを磨くより

運動のスキルを磨いたほうがいいのでしょうか?

 

 

 

 

理由②動作習得の順序が違う

 

 

なにかスポーツの動作を習得するには

きちんとした順序が必要です。

 

 

それは

 

基本となる正しい運動のスキル

基本の運動スキルを応用した

スポーツのスキル

 

という順序です。

 

 

スポーツのスキルを身につけるためには

その基盤となる動作のコツを

身体が覚える必要があります。

 

 

コツを覚えるには身体にある

たくさんの動作の引き出しから

この引き出しかな?

この引き出しとあの引き出しを

組み合わせるのかな?

といった具合に探し出すわけです。

 

 

そのコツは人によって違います。

一人一人にあった感覚やコツがあり、

一色淡に、この動きはこうすればできるから!

と決めつけられるものではありません。

 

 

しかし基本となる運動のスキルを身につけて

いない選手はどうなるでしょうか?

 

 

引き出しをいくらあけても

そのスポーツのスキルを習得するための

動作が見つかりません。

 

 

でもコーチや親からは

 

 

なんで見つからないの!?

もっと引き出しの奥まで探してみなさい!!

探し方が悪いんだ!

 

 

とひたすら言われているようなものです。

 

 

宝のない宝探しゲームを

ずっとやらされるのです。

 

 

逆にたくさんの運動のスキル、

つまり引き出しを持っている選手は、

アッ、ここにもあった!

こことここにもある!!

どんどん見つけていきます。

 

 

これが世間一般でいう

運動神経のいい子、

センスのいい子、

なんて言われる選手です。

 

 

どちらがスポーツをやっていて

楽しいかは一目瞭然ではないでしょうか?

 

 

 

 

理由③それでもやっぱり運動とスポーツを混同する

 

これまでの話を聞くと

 

 

『うちの子にはいろんなスポーツを

やらせているから大丈夫です!』

 

 

と思う保護者の方も多いのではないでしょうか?

 

 

もう一度言いますが

『運動』と『スポーツ』は違います。

 

 

例えば代表的な『投げる』

について考えてみましょう。

 

 

野球をやっているから

『投げる』という運動のスキルは大丈夫!

と思うかもしれません。

 

 

でもそれはあくまでも

野球というスポーツの中での『投げる』です。

 

 

運動の『投げる』とは

ボールだけでなく、

川に向かって石を投げる、

棒を投げる

輪投げをする

フリスビーを投げる

地面に向かってメンコを投げる、

コマを回す(横投げ)

ボール鬼で走りながら投げる

後ろに投げる

背中側を通して投げる

股の間から投げる

・・・

 

 

挙げれば無限にあるわけです。

でも実際野球のキャッチボールをしていて

急に横投げなんかしだしたら

コーチになんて言われるでしょうか?

 

 

背中から腕を回して投げたら

どうでしょうか?

 

 

間違いなくふざけていると

注意を受けると思います。

 

 

でもフリスビーを投げたり、

川で水切りをするように投げることは

そのままテニスやバドミントンなどの

ラケット競技のスイングの動作につながります。

 

様々な『投げる』を覚えておくと

バレーのスパイク、

テニスのサーブ

サッカーのスローイング

バスケット、

アメフト、

陸上の投擲種目

・・・

色々なスポーツのスキルを獲得するのに

役立つわけです。

 

 

始めの方にあげた

スキーの外脚に乗るのと同じ原理です。

 

 

つまり色々なスポーツを習わせても

スポーツのスキルを磨いていたら

運動のスキルは磨かれていないのと

同じだという事です。

 

 

スポーツばかりやっていると

スポーツの上達の為に必要な

基本となる運動のスキルが

身につかないという事が

理解していただけたでしょうか?

 

 

結果的にスポーツばかりやっていると

スポーツが下手になるというのは

こういう原理です。

 

 

しかし運動のスキルを磨かないで

スポーツのスキルばかり磨く環境は

今後も増え続けると思います。

 

 

その理由は次回に。

 

ジュニアスキー トレーニング論 身体論(フィジカル関係)

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