ヒルシャーの幼少期に学ぶジュニアスキーヤーの育て方~その①~ 8
最初に言っておきます。
トレーニングや指導論に絶対はありません。
あるトッププロが成功し、
幼少期このようなことをやっていた!!
という情報が流れると皆さんこぞって同じことをやろうとします。
成功する選手もいればそのせいで選手としての成長を止める選手もいます。
ですからこれさえやっておけばいいんだという考えは気を付けてください。
ただ明らかにこれはやっておいたほうがいいだろうという事はあります。
それは何かの具体的なやり方というよりは、
考え方や、成功法則のようなものです。
それをベース自分に、またはご自身お子さんに合った
トレーニング方法を考えることが一番です。
すいません前置きが長くなりました。
ヒルシャーといえば、今や世界NO.1アルペンスキーヤーの地位を
不動のものにしています。
あまりアルペンスキーヤーに詳しくない方でも
一度はその名を聞いたことがあるのではないでしょうか?
そのヒルシャーのインタビュー記事で
このようなことがかかれていました。
少しまとめて書きます。
ヒルシャーの成功の最も根底にあるのは、父親の育て方にあると本人が言っている。
ヒルシャーの父親は選手としてはあくまでもホビーレーサーだが
スキー教師としてのレベルが高くヒルシャーが2歳のころからすでに彼のコーチだった。
ヒルシャー談
『16歳くらいまでの間は自分のスキー技術の基礎を作る段階で、
それまでに父がすべてのことを教えてくれた。
基礎ができていれば上のレベルに行ってもわずかな調整だけで済む。
10代の頃からどんなシチュエーションでも対応することが出来たがそれは父のおかげ。』
『もっとも重要なのは自分のことをしっかり理解し常にそばにいてくれたこと。
成長の速い選手ほど短期間でコーチが変わり、
それによってある時点で壁にぶち当たることがある。
だが父がそばにいてくれたおかげでその不安はなかった。』
これを読んでどのようにとらえますか?
面白いことに同じ情報によっても
人によって情報の価値や内容が変わってしまいます。
因みに
・2歳ぐらいの小さいころから専門家の親の元練習しなければ成功しないのだな
・親がスキーの教師で常に横にいて教えなければダメなのだな
という考えではありません。
あくまでもそのほうが成功率は上がるかも知れませんが
そうでなくても成功している選手もいます。
大事な部分は
・16歳までは基礎を作る段階で、それができていれば上のレベルにいってもわずかな調整で済む
・基礎ができていたからどのようなシチュエーションにも対応できる
・常に自分を理解してくれる存在があり、基本的な方向性を教えてくれる存在があるため
どのようなコーチに教わっても迷わない
という部分。
基礎が大事という部分はなんとなく分かっていると思う方は多いでしょう。
では質問です。
基礎とは何ですか?
基礎的なエクササイズというものですか?
色々な雪質を滑ることですか?
外脚に乗ることですか?
基本が大事!
基礎練習が大事といいながら
その根本的な中身がきちんと確立されていますか?
きちんと自分のお子さんが基礎は何なのか、共通認識を持っていますか?
すいません長くなってしまったので
次の記事に続きます。