身体の痛みをどうとらえるか? 7
スポーツをやっていれば大なり小なり
身体のどこかに痛みを経験したことのある方が
ほとんどだと思います。
この『痛み』という事に対して
どうとらえているかは
今後の選手生命を決めるうえで非常に重要になってきます。
痛みにもいろいろ種類はありますが、
明らかに筋肉痛で時間がたてばなくなるよというものは今回除きます。
慢性的に痛む場合や、
何かの動作を行うと必ず痛むというイメージで考えてください。
いくつか例をあげますので
あなたが身体に痛みを感じることに対して
どのようにとらえるか考えてみてください。
1.痛む箇所は自分の身体の部分の弱い場所であり、鍛え上げなければならないと思う
2.ある程度スポーツをやるうえでは痛みが出るのはしょうがない。少し休めば治ると思う
3.自分身体はそういう体質だから上手にケアをしていくしかないと思う
4.痛みがでる箇所の柔軟性や使い方が悪い。その個所の動きを意識しようと思う
5.どこかほかの箇所の動きが悪く、その負担が痛む箇所に集中していると思う
いかがでしょうか?
多くの方が①、②、③、④に当てはまるのではないでしょうか?
よくクライアントさんに
その箇所に痛みが出ることについて聞くと
『多分この部分が弱いから痛みが出ると思うんですよね。』
『ここの使い方が悪いから痛くなってしまいました』
『もう正直歳なんで、しょうがないですよね』
などなどほぼ①~④番の回答が返ってきます。
これは一般的な常識となり
スポーツ団体の多くもこの考えのもと
痛みを判断しているケースがほとんどです。
一昔前だと
・鍛え方が足りないんだ!
最近では
・そこの使い方が下手なんだ!
といった感じでしょうか?
因みに⑤番の考え方を持っている方にお会いすることは
ほとんどありません。
例えば股関節が痛むことについて
『足首のゆがみと膝の使い方が上手くできてないので股関節に負担がきているな』
といっている人を見たことはあるでしょうか?
そんなことないと思う方もいるかもしれませんが、
痛みが出たらまず整体や病院に行ってその箇所を見てもらいますよね?
そして病院ではその箇所に病名をつけ、その箇所のケアをします。
そのこと自体は悪いことではないですが、
痛みがなくなってまた運動を再開すると
同じ痛みが再発し、また整体やマッサージを繰り返す
という負のサイクルに陥っている人多くないですか?
大事なのはその箇所の痛みを治すだけでなく
『なぜその痛みが出たのかの原因を探りその根本をなおす』
ことです。
痛みが出ればまた直せばいいやと思っていませんか?
痛みが出るのが当たり前のことになっていませんか?
身体は消耗品だということを忘れないでください。
針金と一緒です。
何度も何度も同じ個所に負荷をかけていると
金蔵疲労がたまり、いつかは限界がきてボキッと・・・・