スキーで『内脚を使う』という動作を勘違いしていませんか?深くキレの良いターンが出来ない原因を知ろう!372
スキーのターンで
核となるのは内足だ!
と言ったら
これまでのSKIER`sLABの
発信を読んでいたら
「方向性を変えたんですか!?」
と思ったかもしれません(笑)
普段の発信内容は
どちらかというと
外脚荷重の重要性に
重きを置いた発信の方が
多いですよね。
(内脚荷重の否定はしていませんが)
ではなぜターンの核は
内脚なんて言い出したのか?
きちんと説明していきたいと思います。
あなたはスキーで内脚を使う聞いてどんなイメージを持つか?
まず確認しておきたいのが
「ターンの核は内脚だ!」
というワードを聞いて
あなたはどう思ったでしょうか?
「いやいや外脚でしょ!」
「そうだ!内脚が大事なんだ!」
といったようにあ
人によって様々な意見が
あるかと思います。
実はスキーグラフィック
2020年 9月号の特集でも
『深く切れるターンの秘密は
内脚にある』
という特集がありました。
解説しているのは
基礎スキーとアルペンスキー
両方をこなす高瀬慎一選手です。
高瀬 選手は
アルペンスキーの国体でも
年齢別で優勝していたり、
技術選の大回りで種目1位に
なっていたりと
アルペンスキーのテクニックを
基礎スキーにも活かす!
といったイメージが
強いかと思います。
高瀬選手を知らなかっとしても
アルペンスキーで国体優勝して
技術選大回りで1位と聞いたら、
外脚にしっかり乗り込み
板をグイグイたわませてくる
イメージを持つはずです。
しかし当の本人は
内脚の使い方を
メインに考えていると
仰っています。
もちろんその理由を
スッと理解できるかもしれませんが、
多くの場合は、
なんだか違和感を覚えるはずです。
実際この記事に関する
質問がいくつかあったため
アルペンスキーや
キレのある大回りを滑る為に
なぜ内脚なのか?
という部分を解説していきます。
もうすでに雑誌を読んで
内容をご存知かもしれませんが
高瀬選手が挙げているポイントは
大きく3つあり、
それが
① 内脚の曲げ
② 外腰のくの字
③ 谷足1本での切りかえ
です!
…
…
…
何か感じる部分は
あるでしょうか?
よく分からないという場合の為に
考えて欲しい点をお伝えすると
この3つのポイントは
内脚と外脚、
どちらの話がメインなのか?
という部分です。
① 内脚の曲げは
当然ですが内脚の事ですよね!
では② 外腰のくの字は
どうでしょうか?
外腰というくらいですので
外脚側の話と考えて
問題ないかと思います。
さらに
③ 谷足1本での切りかえですが
谷足と斜面の下側の足であり、
そのターンの外脚になります。
つまりは外脚での切りかえですね!
このことから
ターンの秘密は『内脚』という内容ながら
3つのポイントのうち
2つは『外脚』についてです。
ますます分からなく
なったかもしれませんが
ちゃんとこの後解説していきます!
まずは今回のテーマである
『ターンの肝は内脚だ!』
というフレーズに対して
第一印象をどのように感じたか?
という部分だけは
頭の片隅において
読み進めてくださいね!
スキーで内脚を使う事と外足荷重の関係性
今回取り上げている
スキーグラフィック
(2020年 9月号)の
特集にある高瀬慎一選手の
『深く切れるターンの秘密は
内脚にある』
という内容について
以前メールマガジンでも
取り上げました!
その際、何人かの方から、
「確かに内脚も大事ですが
やっぱりベースは
外脚ではないでしょうか?」
「内脚主導ですと
対応しきれない状況が
あるのではないでしょうか?」
「外脚から外脚のイメージの方が
安定するかと思います。」
といったメールをいただきました。
まさにこの反応こそ
今回の記事で
気付いて欲しかった部分です!!
このあとに続く内容を
しっかり読んでその真意を
理解して言って下しさいね!
高瀬選手は
ターンで意識しているのは
『内脚』と答えている一方で
重要な3つのポイントとしては
① 内脚の曲げ (内脚)
② 外腰のくの字 (外脚)
③ 谷足1本での切りかえ (外脚)
と、外脚の方が多いです。
内脚の使い方を
重視しているのに
ポイントは外脚の方が多い…
この不思議な状態に対して
あなたはどのように
感じたでしょうか?
まず結論から言ってしまうと
ターンのメインとしては
『外脚』
だという事です。
① 内脚の曲げ
については、
記事の中では
「内脚を曲げながら
外脚に力をためていく」
という表記があるのですが、
要は内脚を曲げていかないと
傾きが取れなかったり
外脚に力が移っていかない
という事です。
つまり
“外脚に乗る為”の内脚の使い方
ですね!
②外腰のくの字
という動作に関しては
説明しなくても
お判りいただけるかと思います。
③ 谷足1本での切りかえ
もイメージとしては
外脚一本で切り返していく
グリュニーゲンターンのような
イメージです。
※グリュニーゲンターンが
分からない方は
調べればたくさん出てきます。
他にも
「滑るのも歩くのも一緒。
片足ずつ前に出して
それに重心を乗せていけばいい。
器用に両足ともに
使おうとするから
難しくなるんです」
といった発言もあります。
確かにスキーグラフィックさんが
アップしている動画を見ると
外から外といった
踏みかえで
切り替えているのが
分かるかと思います。
ほんの一瞬なので
スローで何度も見て欲しいのですが
0:18秒辺りの切りかえシーンです。
あれ?
でも踏みかえターンって
ダメなんじゃないですか?
と思ったかもしれませんが
それはまた次の機会に置いておくとして、
とりあえず本題に戻します。
ここまでの話しでわかったように
『ターンの秘密は内脚にあり』
というワードの裏には
『外脚に乗る秘密は内脚にあり』
といった形で
結局外脚に乗るという
方向性のことを伝えています。
なんとなく今回の記事を読んでいただき
また雑誌などを読み込んでいただければ
分かるはずです。
これで理解ができたので一件落着!
…
…
…
でもいいんですが、
もうちょっとだけ
考えるべきところがあります。
内脚、外脚と聞くと荷重や主導だと思っていないか?
あなたはこの記事の
最初に出てきた
『ターンの核は内脚だ!』
というフレーズに対して
第一印象を
どのように感じたでしょうか?
これは高瀬選手の記事の見出しにある
『ターンの秘密は内脚にあり』
に対してでも構いません。
あなたが
内脚荷重が重要!
と思っているのであれば、
「その通り!」
と感じますし、
外脚荷重が大事と思っているのであれば
「いやいやそれは違うでしょ!」
思ったはずです。
でも実際の内容を深堀すると
その印象とは真逆の内容ですよね。
つまり内脚、外脚というワードを
聞いた瞬間に、
無意識的に
【荷重】や【主導】
をイメージしてしまう
という固定観念を
持っているという事です。
実はこの部分が
スキー上達には
とても重要なんです!
もちろんこの様な
固定観念が作り上げられたのは
決してレッスンや指導を受けている
受講者側のせいではありません。
そのように思わせてしまっている
指導者側の責任です。
ただ、そんなことを言っていても
始まらないので
自分自身で解釈の
幅を広げていきましょう!
話が少しそれたので
戻しますね!
よくよく考えていると
分かるのですが、
外脚、内脚といっても
内脚を使う為の
外脚の話の場合や、
その逆で今回のような
外脚を上手く使う為の
内脚の話の場合もあります。
しかし上記の固定観念に
捉われていると、
スキー上達の情報や
レッスンで指導を受けても
その真意を気付けずに
まったく別の方向に進んでしまいます。
ですから、
まずは今回の
『ターンの肝は内脚だ!』
というフレーズに対して
第一印象をどのように感じたのかで、
あなたの固定観念を確認して下さい。
因みにスキー界では
外脚荷重か?
両足荷重か?
内脚主導か?
などなど、
様々な技術論争がありますが、
その部分で争っているのは
この固定観念に気づけてない
スキーヤーの方がほとんどだからです。
現にトップ選手たちは、
「外脚が大事!」と言っている選手でも
「内脚でしょ!」という選手に対して
「なるほどそういった感覚で
滑っているのね!」
といった程度で
話は終わります。
強いて言うなら
「その表現だと誤解生みそうだけど…」
といった感想くらいです。
そしてそこに振り回されるのが
上達したいと一生懸命練習している
スキーヤーの方々です。
そうでなければ、
キャンプやスクールなど
指導者が変わると
真逆の事を言われて悩む…
といった現象は起きていませんよね!
SKIER`sLABのサポートメンバーの方が
トレーニングを通して
本質的な動きが分かるようになると
「なんだ真逆のことを
言っていると思っていたけど
あの選手とあの選手は
同じことを言っているのね!」
という感想を仰っています。
今回も話しでも
ターンの秘密は内脚というのは
ターンの秘密は外脚という内容と
本質的には同じこと
だったりするわけです!
ややこしいですよね(苦笑)
こういった無意識な思考に
気づく方法は
以前お伝えしましたから
大丈夫ですよね?
情報を入れたときは必ず
自分は感じる直感とは
逆の意見の持つ自分をつくり
脳内会議をすることによって
無意識的な思考を
整理しておいてくださいね!
そうでなければ
同じ情報でも
まったく違う解釈を
してしまうケースがありますので…。
もしこの記事をお読みいただき、
「もっと具体的に
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