スキーは他のスポーツとは別物の同側運動(2軸運動)なのか?なんば歩きをすれば本当にスキーは上手くなる? #387

さて今回の記事も、
メールでいただいたご質問に対して解説をしつつ、
あなたのスキー上達に役立てていただければ嬉しいです!

 

今回のテーマはズバリ

 

 

 

スキーは同側運動なのか?

 

 

です!

 

同側運動とは同じ側面の手足、肩腰が動く運動ですね!
最も有名なのが、なんば歩きです!

 

因みに誤解をされないように伝えておくと
なんば歩きは本当は同側運動ではという意見もあり、その理由も知っています。
私も同意見ですが、そこの深堀すると長くなるのでまた別の機会にするとして、
とりあえず一般的なイメージは同側運動=なんば歩きだと思っておいてください。

 

さて話を戻して、なぜこの同側運動の話を下かというと

実は以前に同じ動画に対して色々な質問が来ました。

 

 

その動画とはスキー系YouTubeトップの齋藤勇洋さんです。

 

正直私が説明する必要がないくらい
YouTubeでは有名ですし、滑りや映像の編集などカッコイイですよね!

 

そのご質問が多かった齋藤さんの動画がこちらですので引用させていただきます。

 

まずはご覧いただいて、
前回の村上さんの動画の時と同じように
あなたにはどのような情報が入ってきたのか?
どのような部分に価値を感じたか?
この部分を確認してみてください。

 

 

また、自分だけでなくこの動画を見て
どの様な価値を一般的には感じているのか
コメントも見てみるのも面白いです!

 

 

さてさてご覧いただいたと仮定して
話を進めていきたいと思います。

 

 

その前に恒例の儀式を行っておきます(笑)

 

 

この後一応解説をしていきますが
いつもながら、この動画にある内容を通して
滑りが上達に繋がるのであればそれでOKです!

 

 

どんな情報、考え方でも、その人がイメージ通りに滑れれば
正しいと思っていますので!

 

 

ただ今回は人間の動作、バイオメカニクス的な部分
含まれていますので、その点はきちんと解説をしていきます。

 

 

さていつものしつこい前置きが終わったところで(笑)本題です。

 

 

 

他のスポーツは対角運動でスキーは同側運動?

 

まず今回の齋藤さんの動画の前提は
コブや小回りでは違うという点ですね!

 

今回の動画を見て

 

「小回りの時には逆ひねりで対角運動では?」

 

という疑問が出た場合は
きちんと2:28辺りで前提を解説してくださっているので
確認してください。

 

 

さてそしてもう1つ!

 

この動画の難しいところは【動作】【動き】という
事実ベースの現象を解説しつつ
最後は【イメージ】という部分に着地している点です。

 

 

以前解説した栗山未来選手の
内足始動だけど、内足が浮いているという現象も
【意識】【イメージ】という前置きがあるから、問題ありませんでした。

 

 

 

さて前置きはここまでにして
この動画に対して、いただいたご質問をまとめると、

 

 

「やはりスキーは2軸論なのでしょうか?」

 

「普段から同側運動を意識した動きを
 練習した方が良いのでしょうか?」

 

「このイメージですと
 ローテーションにならないでしょうか?」

 

「スキーの基本は外向傾だと思っているのですが
 違うのでしょうか?」

 

 

といった感じです。

 

 

さてあなたはこの質問に対して
どの様に答えるでしょうか?

 

まずこの動画のテーマは
0:33~1:30辺りから話されている

 

 

スキーの基本は他のスポーツの動きと
大きく違っている

 

という点です。

 

 

まずこの部分を見てあなたが、

「その通り!」

と感じたのか、

「えっ、違くないか?」

と感じたのか、はたまた特に違和感がなかったのか?
ここがこの動画の情報にどう価値を付けたか?
最初のポイントです。

 

 

 

動画では

【スキーは基本的に腰と肩が同じ向きに動いていく】

 

【それ以外のスポーツは足と腕、腰と肩は逆に捻る】

 

と言われています。

 

要はスキーは同側運動
(右手(肩)前なら右足(腰)前)

他のスポーツは対角運動
(右手(肩)前なら右足(腰)後ろ)

 

という事ですね。

 

もちろん、動画内で同じスキーでも小回りやコブ、
速く滑るときは違うと言っていますし、
他のスポーツでもあるシーンだけに注目していえば
対角でも同側でも当てはまる場合もあります。

しかし基本的なバイオメカニクスの観点からすると
どちらかに当てはまるという考え方は違うんです!

 

全てのスポーツは(というか人間の動作は)
同側運動と対角運動のミックスで成り立っています!

 

例えば、分かりやすいので
動画に出てくるゴルフ、テニスといった
スイング運動で見てきましょう!

 

 

因みにSKIER`sLABの活動を行う以前は、
テニスの選手やゴルファーの方などのトレーニングサポートをしていたので
ここら辺の身体の使い方は嫌と言うほど研究しました(笑)

 

 

もしあなたがゴルフやテニス、もしくは野球といったスイング動作を
経験が無くても良いので、何となくイメージするか実際行ってみてください。

 

因みにこの動画ではゴルフやテニスはスキーとは違って
対角運動だと話されています。

 

では最初のテイクバックの時(ラケットやクラブを引く時)
同側運動対角運動どちらでしょうか?

 

 

同側運動なのが分かりますか?

 

全てにおいて右肩と右腰の同側が引けていますよね?

 

野球とゴルフは横向スタートですが、
テニスは正面を向いた状態からステップして横を向くので
手と足も同側が後ろに下がってこの形になります。

 

逆に右手右肩を引きながら、右腰を前に出すといった対角運動で
バックスイングをしようと思っても恐ろしく難しいです。

 

そしてフィニッシュフォームも同側(右肩、右腰)が
前に出ていますよね?

 

つまりスイング動作のベースは同側運動です!

 

実際に動画の1:46シーンで
一時停止をかけてみてください。

「ゴルフする時もそう」

の時に同側運動になっていますよね!
(右手右肩右腰が前)

ただスイング系を対角運動だと思ってしまうのもよく分かります

 

厄介な事に、スイングは上手くなるほど
下半身と上半身で動きのズレが乗じて、対角運動に見える(感じる)瞬間があります。

 

 

この切り替えが上手いと、捻転運動や腰を切るといった
トップ選手達のスイングに近づきます。

 

そしてここが出来ないと、ロボットの様な硬いスイングです。

 

 



っとここら辺を深堀していくと、
テニスラボやゴルファーズラボになってしまうので
スキーヤーズラボに戻ります(笑)

 

 

 

スキーでよくある自分の動作と板の動きの混同

 

ここまでの動画の話は同側運動と対角運動の誤解はあれど
他のスポーツはねじりがあり
プルークボーゲンはねじらないという内容が出てきます。

 

これはまさにその通りです!

 

 

その通りなんですが、ここで厄介なのがこちらの記事で解説した

 

 

【自分の身体の動き】
【板の動き】の混同が起きています!

 

 

スキーが上達する人が持っている【板基準】の感覚を手に入れるには? #385

前回の記事で、自分の滑りを判断する上でよく利用されている 3つのチェック要素である   ①指導者や仲間内など第3者からのフィードバック   ②ビデオで撮って見…

 

 

動画を見てもしこの混同の部分に
あなたが気づけていたら素晴らしいです!!

 

 

分からない場合の為に解説しますね!

 

 

まず動画の冒頭からずっと対角運動や同側運動といった【自分の身体の動き】
つまり“動作”の話をしてきましたよね?

 

 

しかしここにきて
違うカテゴリーが入ってきたのが分かりますか?

 

それが【板の動き】です!

 

 

2:05辺りからハの字の話になりますが、
この肩と腰が同じ方向に動いてくるのは、
自分がそうしている“動作”ではありません

 

要は何も動かないプルークボーゲンの形をした
マネキンを置いても再現出来ますよね?

 

 

それはゴルフやテニスのように、スイングしてねじった人形を置いても
そのままの形で動かなければ同じ事が再現可能です。

 

 

これまでずっとマネキンの形を変える話(動作)をしてきたのに、
ここにきてマネキンが板に運ばれる話(板の運動)
切り替わった瞬間です。

 

 

もしこの部分を正しく理解して
説明するのであれば、

 

_______________

他のスポーツは自分でひねったり、蹴ったり跳ねたりといった
動作をしなければ移動できないけど、
スキーは何もしない人形でも板が移動させてくれるよね?

でも陸上感覚と混同して
自分で何かしなきゃと思っちゃうから難しい…

_______________

 

といった内容です。

 

 

この【自分が行っている動作】なのか?
【板によって生まれる現象】なのか?
ここら辺が区別できていないケースは
実はトップスキーヤーの方に非常に多いです。

 

 

以前、YouTubeの音声で紹介した武井壮さんが仰る

 

 

「トップゴルファーでも
 バイオメカニクス的に自分が行っている動作と、
 言っている内容が全然違っている」

 

 

という内容にビンゴで当てはまります。

 

 

こちらの音声で私が解説していますので興味がある方はどうぞ!

 

さて動画に話を戻して
2:47や2:55辺りの

 

 

「腰と肩を一緒に動かしていく」

 

というシーンは、本当に動かしていますし、
身体をねじっていますよね?

これは動作です!

 

でも2:05のハの字シーンは足場、
つまり板が動いて肩と腰が出てくるのであって
スキーヤーの動作としては固定です。

 

もし理解が難しければ
この質問に答えてみてください。

 

「あなたは普段スキーをしていて
 “板を動かして(移動させて)いますか?”
 
 それとも
 
 “板に動かされて(移動させられて)いますか?”」

 

 

まずはこの部分をきちんと整理して
続きを見ていくと同じ情報でも
全く違った価値が出てきます!

 

 

 

ローテションの原因!?多くのスキーヤーは当てはまらない板が先に動くという前提

 

さてここまでの内容で、スキーの動作を見る時は
【自分の動作】か?【板が起こす現象】か?
見極める事が重要といった内容をお伝えしました。

 

 

以前メルマガでこの内容を配信した時に
何人かの方から、

「全然これまでと見え方が変わりました!」

 

「言われてみれば違う分野の話だったんですね。」

 

「なるほど、全く気づきませんでした。
 でもこのコメント欄の多くの方も混同されていますよね?」

といった新しい気付きが得られたと感想をいただきました。

 

そして最後のご感想にもあるように、
この動画を見た多くの方が
【自分の動作】か?【板が起こす現象】か?を混同しています

 

そうでなければ

 

「なんば走り」

 

「古武術」

 

「日本舞踊」

 

というワードは出てきません。

 

 

因みにこのワードに共通している事が
何なのかパッと頭に出てきたら
あなたは、なかなかの動作マニアですね(笑)

 

ここら辺は後々詳しく解説するとして話を本題戻します。

 

 

この後は【自分の動作】か?【板が起こす現象】か?
という点に注目しながら、動画をご覧になっていって下さい。

 

 

3:04からまた【自分の動作】の話に戻ります。

 

そして3:48辺りから話している内容が重要です。

 

「滑っていく時にグーっと回っていったときに【板が起こす現象】
 一緒に動いていくために身がねじられないようにねじっていく【自分の動作】

 

さてこの部分理解できましたか?

 

 

要は何もしてないように見えるけど、
実はそう見えるためにはねじるという動作を入れているんだよ!

 

 

という事です!

 

そこは良いのですが、問題は何度もお伝えしている
【自分の動作】か?【板が起こす現象】か?です!

 

動画の4:48辺りで

 

「普通にしてたらターンの外側、
 つまり外向側にねじられちゃう」

 

という内容があります。

 

 

ここは意外とサラッと流されてしまう部分だと思うので
ぜひあなたも雪上で確認してみてください。

 

「動画にあるプルークボーゲンで
 外側にねじられる感覚あるかな?」

「中斜面を普通に滑るくらいだと
 外側にねじられる感覚があるかな?」

「急斜面のハイスピードなら
 外側にねじられる感覚があるかな?」

 

 

などなど色々試すと分かってくるかと思いますが
外にねじられるという感覚になる人は
少ないのではないでしょうか?

 

 

もちろん外向方向にねじられちゃうという
理屈は正しいです。

 

 

なぜなら慣性の法則で物体はその場にとどまり続けたい
という現象が起きるからです。

 

板はターンを描くように動いているのに
自分はその場に居続けようとする。

 

そうなると結果的に
外向方向にねじられちゃうという現象が理論上は発生します。

 

さてその理論通りにプルークボーゲンをやっていて

 

「外にねじられる~!!」

 

と感じるか試してみて下さい。

 

 

そしてもう一つ大事なポイントがあります!

ここはとてもとても×100くらい重要です!

 

 

先ほどの解説をもう一度言いますね!

 

 

“板は動いているのに”
自分はその場に居続けようとする。

 

 

です。

 

 

分りましたか?

理屈としては

板が動いているという現象に合わせて、身体を前方にねじる

ですが、多くのスキーヤーは

 

 

板が動いてないのに自分の身体を前にねじっています!

 

 

 

そしてそのねじれにつられて
無理やり板がつられて回るという現象で滑っています。

一般スキーヤーにローテーションが多いのはその為です!

 

つまり上手な人は板が動く→身体をついて行かす
という感覚なのに、
一般スキーヤーの多くは、身体が動く(回す)→板がついて来る
といった真逆の順序です。

 

つまり同側運動を意識してよいのは
板が身体よりも先にターンするという現象が
発生している前提の話ですね!

 

 

では足場がターンしていく、
つまり板が先に動くにはどういう動作が必要か分かりますか?

 

 

最後の話の内容はもしかしたら少し難しかったかもしれません。

 

 

ここら辺は今の段階では、全然分からなくていいので、
とりあえず動画の内容が途中から

 

_______________

自分で動かすというテーマから
外力に耐えるというテーマに
いつの間にか切り替わっているんだな

_______________

という事だけ理解できればOKです!

 

 

さて今回の解説も長くなってきたので
続きは次回の記事で解説していきますね!