スキーは腰高のポジションでというけれど・・・137

アルペンスキーであれ

基礎スキーであれ、

スキーの基本は腰高のポジションと

よく言われています。

 

 

雑誌を見れば書いてありますし、

コーチやインストラクターの方も

よく指導の際に言っています。

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でもあなたが腰高のポジションを

意識して滑ってみると

こんな風に言われてしまいませんか?

 

 

 

 

『上体が上に抜けてしまっています』

 

 

 

 

腰高のポジションとは

読んでそのまま

腰が高いポジションのこと。

 

 

腰を高くするには

当然腰を上に持ってくる

イメージだと思います。

 

 

でも上に持ってこようとすると

今度は状態が上に抜けてしまうと

言われてしまう。

 

 

この負のスパイラルに

陥ってしまい、

結局どうすればいいのか

分からない・・・

 

 

という声をよく貰います。

 

 

腰高のポジションと言われても

どこから上が腰高なのかも微妙ですし、

基礎スキーでは低い姿勢から

滑っていくイメージが強いため

当然といえば当然かもしれませんね。

 

 

 

まず考えなければいけないのは

どこを基準として腰の高さを

高い低いと判断しているのかというところ。

 

 

 

とうぜん一般的には

地面からの腰の高さだと

思います。

 

 

では実際考えてみて下さい。

 

 

スキー上級者と初級者では

どちらが低い姿勢で

滑っているでしょうか?

 

 

当然スキー上級者の方が

低い姿勢で滑っており、

そのほうが見栄えもいいとされています。

 

 

 

でも技術選などで活躍するような

トップデモはきちんとターン前半を

腰高のポジションから入っていき・・・

と解説されています。

 

 

よく考えると不思議ですよね。

 

 

この場合腰高というのは

 

 

 

足から腰までの距離も含まれている

 

 

 

場合があります。

 

 

ターン前半にポジションが後ろに乗り

上手く内傾角が作れない場合

脚が伸ばせず身体全体が小さく見えてしまい、

その分腰も低く見えがちです。

 

 

地面からの高さは同じでも

足の長さが長いか短いかで

腰の位置が違って判断されるケースも

あるということです。

 

 

そしてこれが最も大事なポイント!

 

 

腰高は上下の割合よりも

前後のポジションのニュアンスの方が

大きいということです!

 

 

 

高さといえば当然上下のイメージです。

でも実際板を履き、

ポジションを前後してみると

明かに後ろに寄りかかるポジションよりも

前に位置するポジションの方が

腰が高く見えます。

 

 

正面から見ていると

奥行はなかなか意識して見えないため

2次元感覚の高さとして

指導してしまいます。

 

 

でも奥行を考えた前後のポジションを

変えると高さも変わるという事を

忘れないでください。

 

 

 

そして何より滑りの中で

動きが大きくある事!

低いところから

戻るから高いポジションになったように

見えるのです。

 

 

ずっと高いポジションで滑っていて

果たして腰高のポジションだなぁ・・・

と感じるでしょうか?