スキーバッジテストの為に一本のスキー板でターン弧を操る重要性 114

あなたは普段何本の板をもってスキー場に向かいますか?

 

 

普通にゲレンデを滑るだけであれば

小回りでも大回りでも問題なくこなせる

オールラウンドモデルのスキー板が一本あれば十分です。

 

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ただ技術レベルが上がれば

小回り用と大回り用といった具合に

そのシチュエーションに合わせた板を持っているかと思います。

 

 

 

テクニカル、クラウンプライズ検定を受ける

スキーヤーですともはや常識ですね。

 

 

 

ただ意外と板を分けているせいで

検定の時に不利に働く事が多くあります。

 

 

 

その理由は検定バーンによって

可能なターン数と幅が違ってくるからです。

これは主に大回りと総合滑走にいえることです。

 

 

 

検定会場によっては

バーンの距離が短い、幅が狭い、

または当日雪が降っており雪質が柔らかい

といった事が良くあります。

 

 

 

距離が短ければ加速できる時間も当然短いですし、

幅が狭ければ少しコンパクトな大回りを滑ってこなければなりません。

 

 

 

その際普段は、大回りは180㎝前後の板でしか練習していないとなると、

その性能をうまく使いこなせないまま

検定が終了してしまうケースに陥りやすいです。

 

 

 

勿論設定されたバーンが

距離も斜度もあり、

大きな幅をとれるのであれば

大回り用の板で滑ったほうが良いのは間違いありません。

 

 

 

ようは当日設定されたバーンに合わせて

板をチョイスできる準備をしておく必要があるのです。

 

 

 

この話を聞くと、

 

 

普段は小回り用の板がメインで大回りもするから問題ない!

または、いつも検定は小回り用一本で受けているから大丈夫!

 

 

と思われたのではないでしょうか?

 

 

では質問です。

 

 

 

 

 

本当にあなたは小回り用の板で『大回り』を練習していますか?

 

 

 

何となく大きめに回る中回りのようなターン弧を描いていませんか?

 

 

 

 

 

なぜこのようなこと聞くかというと、

小回り用一本で受けている受験生の多くが

バーンの幅を広く使えず、

すぐにエッジがかんで曲がってしまう

小さな大回りをしてくるからです。

 

 

 

私がクラウンを受けた際にも

試験官が口をそろえて、

 

全体的に大回りの幅が狭すぎる!

 

と仰っていました。

 

 

 

意外と小回り用の短いRの小さい板で

バーンの幅を大きく使う大回りを行うのは

練習しないと難しいのです。

 

 

 

小回り用の板できれいに大回りをするポイントは二つあります。

 

 

 

 

一つはターン前半で内側に重心をとしすぎないこと!

 

 

 

 

いつもよりやや進行方向へ体重移動していくぐらいで

丁度いいです。

 

 

 

 

つ目はターン後半急激にエッジングせず

しっかり乗り込んでいく時間をとること!

 

 

 

 

早い段階で力を加えたり

エッジを立てると板が回っていてしまい、

ターン弧が小さくなってしまいます。

 

 

 

このように小回り用の板でも

さまざまなターン弧を描く練習をしていくことが

テクニカル、クラウンを合格する為の近道です。

 

 

 

因みに技術選でも、マテリアル規制(小回り用の板)で

総合滑走をする種目があり、

このような技術が求められていることが分かります。

 

 

 

是非参考にしてみて下さい。