トップスキーヤー?スキー検定?スキースクール?スキー技術の正解は何が決めるのか? #384

いきなりですがあなたは、
スキー技術の正解をどのように決めているでしょうか?

 

 

・自分で滑った時の感覚

・尊敬する指導者や選手の意見

・映像で見たときのシルエット

・SAJやチームの定めた方針

 

 

などなど色々とあるかと思います。

 

これもどれを選んでも、本人がイメージ通りの滑りを
出来ているのであれば問題ありません。

ただ毎シーズン滑りが変わっていないのであれば、
その基準を見直してみるのも1つの手です。

 

今回の記事では

 

 

「これだけを信じていれば大丈夫!」

 

という唯一無二の判断基準をお伝えします。

 

 

スキー技術において唯一無二の正解とは?

 

さてスキー技術の正解が分かる
唯一無二の正解とは何か?

それは


 

 

 

私です!



というのは冗談です(笑)

そんな独裁的な判断を強いてはいませんのでご安心ください!

 

むしろサポートメンバーの方たちには

 

 

「僕の事を信じるよりも
 ●●を信じてください」

 

と常に言っています。

 

ただなぜこのような前振りをしたかというと、
意外と上記の様に絶対に私のいう事が正しいと指導する方もいれば、
絶対にコーチや選手のいう事が正しいと、思い込んでいるスキーヤーが多いからです。

 

何度も言いますが、それが悪いわけではなく
これまでに何度もお伝えしてきたように
本人がイメージ通りの滑りが出来ているのであれば問題ありません。

 

話を戻して

 

「僕の事を信じるよりも
 ●●を信じてください」

 

の●●に入るものは何か?

 

それは自分(あなた)ではありません。

 

自分を信じてみたらとんでもない方向に行ってしまう経験を
したこともあるかと思います(苦笑)

 

では指導者でもなく、滑り手のあなたでもなく
絶対的に信じていい事とはなにか?

 

 

それは



スキー板

 

 

です!!

 

私はサポートメンバーさんに必ずと言っていいほど

 

「僕が何を言おうが、●●さんがどう考えようが
 板の反応は絶対なので信じてください!」

 

と伝えています。

 

この話を聞くと、一見よく聞くありきたりな回答に思えますが、
意外とこの部分を正しく意識できているスキーヤーは少ないです。

 

それは様々なスキー技術のYouTubeのコメント欄や
このメルマガへの質問でも分かります。

 

「このシルエットだと…」

「●●選手が言う技術論では…」

「外足と内足の荷重比が…」

などなど様々な意見がありますが、
それを試した結果、板の動きがどうなるのかに
意識を集中しているケースは本当に少ないです。

 

 

いつも自分のスキー技術を何で判断していますか?

 

まずは板が判断基準だという本質を分かる前に
自分が普段から何を判断基準にしているのか
整理してもらう事が重要です。

 

「普段滑っていて自分の滑りの良し悪しを
 判断する時に何を基準にしているか?」

 

あなたはいかがでしょうか?

 

多くの場合、下記の3つに当てはまります。

 

①指導者や仲間内など第3者からのフィードバック

 

②ビデオで撮って見た滑走フォーム

 

③自分の滑ったフィーリング

 

 

上記の判断基準で問題なく上手くなっているのであれば良いのですが、
毎年滑りが変わらない落とし穴にハマりやすいのが、
上の3つの判断基準です。

 

 

なぜスキー指導者や仲間からのアドバイスを基準にしてはいけないのか?

 

まずは

 

①指導者や仲間内など第3者からのフィードバック

の判断基準について深堀していきます。

 

①で判断することは、チームやスクールに入っていると、
当たり前と言えば当たり前になるかと思います。

 

 

指導者がOKと言えばそれが正しいですし、
指導者がダメだといえばダメになります。

 

これは上手な仲間に見てもらう時も
同じではないでしょうか?

 

習っているのに指導者がNGだといっても
自分はOKだと思います!と言うのは、
もしかしたら心の中で思っていても、あまり言えないものです(笑)
(その逆も然り)

 

ただそのうち慣れてしまうと、無意識的にその指導者や仲間といった
第3者の意見がスキー技術の正解を決める
判断基準となってしまいます。

 

「えっ、じゃあわざわざ習っているのに
 指導者や相手のいう事を信じるなという事ですか?」

 

「それなら何のために習っているのですか?」

 

と思ったかもしれません。

 

 

もちろん信頼できる第3者からのフィードバックは
上達において非常に重要なのですが、
全ての判断基準を委ねるのは少し違います。

 

分かりやすい例として、SKIER`sLABのレッスンでは
私の感覚と受講生の感覚、そして実際の現象(見た目)の
すり合わせを行います。

 

その段階における滑りの課題があり、
それを意識しながら滑った際に、
私は無線で後ろから追いながら
もしくは前方で見ながらフィードバックを入れていきます。

 

 

その時に絶対にお伝えするのが

 

「僕が言っている事が正しいとか言うのではなく、
 こちらのフィードバックと●●さんの感覚が一致しているのか
 それとも違うのかをまずは確認してください!」

 

という内容です。

 

要は私が

「いま●●なっています!」

というフィードバックに対して
(この様なリアルタイムのフィードバックには
 無線は必需品ですね!)

 

「はい、私もそう感じています!」

と思うのか

「えっ、これでそうなんですか?」

 

と感じているのかでは、
その後のレッスンの内容がまるで変ってくるからです。

 

 

後者であれば一度映像を撮って、実際に起こっている現象と
脳内とのイメージギャップを埋める必要があります。

 

 

そのうちこちらのフィードバックと
受講生の方とのフィードバックが一致してくるタイミングが来て
上達が一気に早まります。

 

これが

 

「えっ、これでそうなんですか?」

 

といった様に、こちらのフィードバックと
本人の感覚が一致しないまま

 

「私(指導者側)がそう言っているのだから正しい!」

 

という形で進んでしまうと、今回お伝えしている

①指導者や仲間内など第3者からのフィードバック

だけがスキーが上手くなったかの判断基準になってしまいます。

 

何度も言うように、本当に滑りが変わっているならOKです!

 

ただ、自分でも上手くなったと分かっているのか、
指導者や仲間がそういうなら上手くなったのかな…
と思っているのとでは、この先の上達の質が違ってきます。

 

むしろ本質的な滑りは何も変わっていなかった…
というケースがほとんどです。

 

 

あなたも指導者や周りといった、第3者からのフィードバック“だけ”が
スキー上達の判断基準になっていないか、確認してみてください。

 

 

ビデオで撮ったスキーの滑走フォームをなぜ基準にしてはいけないのか?

 

ビデオで撮って滑りを判断する事は、
もはや上達を目指すスキーヤーにとっては必須の練習方法です。

 

ではなぜこの判断基準が、
上達を妨げる事がある理由は何でしょうか?

 

たくさんあるのですが、
今回は代表的なものをご紹介します。

 

あなたがもしビデオで自分の滑りを見たら
どんなところに注目しますか?

 

多くの場合が

 

 

理想とする滑りと(脳内イメージと)
現実の滑りの差(シルエットの違い)

 

 

かと思います。

 

 

手の位置が、
上体の角度が、
足が閉じているか、
上体の向きが、


などなど、たくさんの部分を確認しますよね!

 

それ自体はとても大事な事なのですが
ここで大事なことが抜けてしまいます

 

それが

 

 

 

順序

 

 

です!

 

 

順序の例で私が使うおなじみの話は

『なわとび』

ですね!

 

 

子供がなわとびを始める時に、
最初に覚える事は何だか分かりますか?

 

それは

『なわを回す』

という動作と

『自分の前に来た縄を跳ぶ』

という動作です。

 

最初は縄を自分の前によいしょと回して、
次にその後目の前に止まっている縄を
跳び越えるといったように、動作を別々で行います。

 

それがだんだんと連動していくことが
まずは重要です。

 

その段階の子供にビデオで見た映像から

 

「縄の回し方が…」

 

「ジャンプの時の足は…」

と理想像からのギャップを埋める指導が入ると
どうなるかもう分りますよね?

 

今はまだその部分の質は求めていないので
余計な事となってしまいます。

 

なわとびですと
ある程度イメージしやすいのですが
スキーになると途端にこの事が分からなくなります。

 

その事が原因でよくあるのが
良い動作をしている足側をエラーがあると思い
エラーをしている足側を理想に近いシルエットだから
良いと思い込んでいるケースです。

 

順序や段階から見れば全く問題なく、むしろ続けて欲しい動作も、
理想の滑り、つまりゴールとのシルエットを見比べて
違う場合はやめてしまいます。

 

逆に本当はエラーで直したい動作も
“それっぽく”見えるから良いと判断して続けてしまいます。

 

因みに今回は

②ビデオで撮って見た滑走フォーム

を判断基準した際の上達を妨げている代表的な例を
紹介しましたが、他にも

 

・関節運動として見えてない

・スキーヤーの動きだけで
 板の動きとの関係性を見ていない

・自分が意識している部分しか
 情報が入ってきていない
 (カラーバス効果)

などなどたくさんあります。

 

ぜひ毎シーズンの様に自分の滑りを見て研究しているのに、
修正をかけているのになかなか上達しないと悩んでいる場合は
今回の例にハマってしまってないか考えてみてください。

 

 

 

自分の滑ったスキーのフィーリングは当てにならない?

 

では最後の3つ目である

 

③自分の滑ったフィーリング

で滑りを判断する事についてお伝えしてきます。

 

あなたは滑りの判断を、
自分のフィーリングによって判断する事に対して
良いイメージと悪いイメージどちらを持っていますか?

 

この自分の滑ったフィーリング、つまり感覚で判断する事は、
私が説明しなくても大きく2つに意見が分かれます。

 

1つ目は

 

・自分の感覚を信じない

・気持ち悪い位の方が良い

 

という意見です。

 

「気持ちよく滑ってしまうといつものエラーをしている滑りになるから、
 気持ち悪いくらいで滑ったほうが丁度いい!」

 

という意見はよく聞きます。

 

脳内イメージと自分の実際に行っている動作と
イメージギャップがある人ほど、
この様なイメージを持っていますね。

 

確かに合っているのですが、
ここで一つ考えてほしい事があります。

 

 

『そうは言うものの、実際は自分のフィーリングを
 信じていませんか?』

 

という問いです。

 

例えば、滑っていて

右外足の方が乗れない…
(左が苦手な人は左外足)

と感じる様な自分のフィーリングはどうでしょうか?

 

もし先ほどお伝えした

 

・自分の感覚を信じない

・気持ち悪い位の方が良い

 

とするのであれば

 

「右外足に乗れないと感じていても
 自分の感覚は信じてはいけないからこれでOKだ!」

 

となるはずですが、さすがにそうはならないですよね?

 

反対の足よりフィーリングが悪いのは明らかなので。

 

実はこういった部分においては1つ目とは反対で
自分の滑ったフィーリングを信じている事になります。

 

さて、

①自分の感覚を信じて滑ってしまうと
  いつものエラーをしている滑りになるから信じない

 

<2>明らかに右外足(苦手な方の足)に乗れていないので
  その感覚は信じている

 

どちらの判断基準を信じていいのか?
またどちらの感覚は信じてはいけないのか?



 

 

実はどちらとも正しいんです!

 

なぜなら

 

 

上記の2つの感覚は全く違う要素に
判断基準があるから!

 

 

です!

この全く違う要素が何かを分かるには

 

 

“何に対しての”
自分の滑ったフィーリング(感覚)か?

 

 

という部分に注目することが重要です!

【1】自分の感覚を信じて気持ちよく滑ってしまうと
   いつものエラーをしている滑りになるから信じない

 

という場合、何に対してのフィーリングか
あなたは分かりますか?

 

それは

『自分の身体』

に対してのフィーリングです。

 

「右足の方が筋肉を使って、力強く乗れている」

といった具合に自分の身体の感覚を
滑りのフィーリングとして捉えているケースが、よくあります。

 

これはちょっと危険な判断です。

 

なぜなら

 

 

自分の感覚と実際の自分の動作には
ズレがあるから

 

 

です!

 

そんなことはないという人は
超、超、超一流の身体の感覚を持っています。

 

なぜなら超一流のトップアスリートですら、その部分にズレがあるので、
専属のトレーナーやコーチを付けて修正しているからです。

 

「新しい技でも頭の中でイメージすればすぐにできる!」

 

というイメージと実際の動きをリンクさせる天才である
体操界のレジェンド内村航平選手ですら
練習の際はコーチを付けていました。

 

つまりそれぐらい自分の身体に対するフィーリングは、
難しいという事です。

 

では

 

②明らかに右外足(苦手な方の足)に
 乗れていないのでその感覚は信じている

の方は、何に対してのフィーリング(感覚)でしょうか?

 

一見、乗れていないと感じるので
自分の身体の感覚の様に思えます。

 

しかしこの【2】の場合は

 

 

板の動きに対しての
フィーリング(感覚)です!

 

 

・板がズレて逃げた

・板が回ってこない

 

といった、フィーリングは、板の反応を
自分の身体を通して感じ取った結果ですよね?

 

この様に

【1】シンプルに自分の身体に対しての感覚

【2】板の動きに対して自分の身体を通した感覚

という2つは要素が違っているのですが
『自分の滑ったフィーリング』という
同じカテゴリーだからややこしいのです。

 

そしてこの2つの違いを知っていないせいで
スキー上達を阻まれているケースが非常に多いです。

 

では少し長くなってきたので
板の反応をスキー上達に生かすための
具体的な方法は次回の記事でお伝えしたいと思います。

 

とりあえず今回で

 

①指導者や仲間内など第3者からのフィードバック

②ビデオで撮って見た滑走フォーム

③自分の滑ったフィーリング

というよくスキー界で
スキー技術の正解を判断するときの3つの基準における
気をつけたい落とし穴について整理しておいてくださいね!