基礎スキーにおける板を走らせることの重要性 84

先日から連続で基礎スキーの方のレッスンが続いたので

今回はこの記事を書きます。

 

 

 

私がサポートしている基礎スキーヤーの方で

もっともこうなりたいという要望の中で

多いものの一つに

 

 

 

 

大回りの前半で脚を出したい!脚を長く見せたい!

 

 

 

 

というものがあります。

 

 

 

体軸を長く見せたいや、

内傾軸を出したいなど

言い方は様々だとは思いますが、

求めている部分は同じだと捉えています。

 

 

今回は

 

 

 

『脚を出す』

 

 

 

 

という表現に統一させてもらいます。

 

 

 IMGA0956

 

 

あなたはこの『脚を出す』ために最も必要な事は何だと思いますか?

 

 

 

色々な要素が組み合わさってできることなので

これが正解ということは一概には言えませんが

私が見ていて脚が出てこない多くの基礎スキーヤーの方に

足ない共通部分があります。

 

 

 

 

 

 

それはターン後半の外脚荷重です!

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ、ターン前半の事を言っているのに何でターン後半なの?

 

 

 

と思われた方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

そもそも『脚が出る』という動作において

必要な条件に

 

 

 

スピードがあります!

 

 

 

以前にも内傾角についての記事にも書きましたが、

自転車をイメージして下さい。

 

 

 

スピードが出ていないのに内側に傾く方はいませんよね?

スピードがあるから傾けるんです。

 

 

 

じゃあ急斜面でスピードをつけなきゃ足が出ないのか?

というところですが、

技術レベルが高いスキーヤーほど

中斜面やあまりスピードが出ていないシーンでも

きれいに脚を出し滑ってきます。

 

 

 

 

それはなぜでしょうか?

 

 

 

その答えは、スピードを斜度以外から

発生させているからです。

 

 

つまりは板をたわませた反動でスピードを一時的に上げているのです。

 

 

 

ターン後半にしっかり力をため込んで

それを一気に解放させているから

脚がビュンとでて脚の長いシルエットができるのです。

 

 

よくこの感覚を『発射』なんて呼ぶ人もいますが、

アルペンスキーにはそれほどない感覚なので

私も基礎スキーを始めた頃は

理解ができずとても苦労しました。

 

 

 

でも実際分かってくると、

基礎スキー界のトップデモ達が

一様にアルペンスキー出身なのは

この板を力強くたわませるという

動作がきちんとできているからだと感じています。

 

 

 

私もそうでしたがが、

検定でもあの人アルペンスキー出身だな!

というのが何となく分かることがあると思います。

 

 

 

 

何故そう思うのかという共通点が

ターン後半の荷重の力強さにあります。

 

 

 

いまでは基礎スキーでも

 

 

 

しっかり外脚荷重を行い、板をたわませて走らせる!

 

 

 

というのが技術の核となってきました!

 

 

これがしっかりできて初めて

ターン前半に脚が出てくるのです。

 

 

 

ただ脚を出そうと前半行っても

内倒してしまうか後傾になってしまうので

気をつけて下さい。