基礎スキーヤーが知っておきたいS字ターンの考え方 111
あなたはターンをイメージする時に
どのようなターン弧をイメージしますか?
多分ほとんどのスキーヤーの方は
Cの字のターン弧の連続をイメージするかと思います。
ターンの前半は時計でいえば
12:00~3:00であり
3:00~6:00までが
ターン後半という風に指導されているので
当然といえば当然です。
ただ特にテクニカル、クラウンプライズを目指すような
上級基礎スキーヤーにおいていえば
Cの字ターン弧のイメージより
Sの字ターンのイメージを知っておいた方が
確実にレベルアップにつながります。
スキー雑誌を毎月詳しく読んでいる方は
このS字ターンの考え方を一度は聞いたことあるかもしれません。
このS字ターンの最大の特徴は
ターン後半からターン前半につなげるイメージの連続ということです。
もう少し簡単に説明していきますが、
動画でもいくつか解説をしておりますので
こちらも合わせてどうぞ!
普通Cの字ターンのイメージですとターン前半内側に傾いて
後半外脚にしっかり乗っていくというイメージだと思います。
しかしS字ターンの場合
ターン後半板に乗ってたわませた結果
板がポンッとはしってターン前半にそのままつながり、
またターン後半に板に乗ってたわませて
前半につなげるといったイメージです。
同じように感じる方もいるかもしれませんが
ターン後半の板の走りや
ターン前半の内傾角の作る感覚はまるで違います。
ターンがスムーズにつながっていく感覚が得られ、
何よりターンの切り返しの感覚が変わってきます!
どうしても基礎スキーヤーで点数が出ない滑り方は
切り返しがただのターンとターンのつなぎ目の動作の様にみえてしまい
イマイチつながりがない印象を与えています。
しかしS時ターンのイメージの場合は
ターン後半から前半までが一連の流れなので
切り返しが一つのターンの中に組み込まれて
非常にスムーズに見えるのです。
このS字ターンの感覚を分かりやすく感じられるトレーニングとして
『グルニーゲンターン』があります。
グルニーゲンターンとはターン後半外脚一本で滑り
そのまま片足で切り返して、
次の内脚一本滑りにしていくものです。
要はS字ターンを片足滑りで行う感覚ですね!
しかしこのグルニーゲンターン注意しなければならないのが
片足スキーになった途端にただ板の上に立ち、
サイドカーブだけで滑ってくるスキーヤーが非常に多いというところ。
これですとただ片足で板に乗って切り返しているだけなので、
後半の板のたわみもなければ
板が走った結果前半が作られるという感覚もありません。
そうすると結局はまずは外脚にしっかり乗って
板をたわませる感覚が重要
という基本に行きつくという事です。