スキーが上達するトレーニングとプラクティスの使い分け方 289

 

前回の記事で

トレーニングとプラクティスには

違いがあり、

まずは自分がどちらを行っているのか?

簡単な判断基準をお伝えしました。

 

 

まだ読まれていない方は

こちらから↓

スキーが上達するには【オフトレーニング】だけではなく【オフ●●】も! 288

  スキーが上達にするには 練習が必要というのは わざわざ言う必要のないくらい 当たり前のことです。       きっとあなたも 日々スキー上達の為に …

 

 

 

前回の記事で

お伝えした判断基準は

質か?量か?

と言った内容でしたが、

その他、トレーニングを行っている人は

きつさとか、負荷、疲労度

で判断しているケースも多いですね。

 

 

 

体育会でよくある

努力の方向性や正しさではなく

努力量で評価されるケースに

似ています。

 

 

 

決して悪い事ではないですが、

東京から北海道に行く事が目的なのに

一生懸命、

南に向かって必死に走っている人は評価され

のんびりプラプラと

北に歩いている人は怒られるのは

不思議だなぁと思ってしまいます。

 

 

(努力する事が目的ならOKですが)

 

トレーニングとプラクティスの繋がっている

 

 

さて話を戻して、

今回はトレーニングとプラクティスの

使い分けをお伝えしていくのですが、

その為にはまず

2つの重要なつながりについて

お伝えしていきます。

 

 

 

これまでの内容を読んでも

いまいちピンとこない、

何となくトレとプラは

同じに感じてしまう

という人もいます。

 

 

 

誤解を恐れずに言えば

同じと言えば同じです。

 

 

 

なぜなら

 

 

 

誰もが皆はじめはプラクティスだから!

 

 

 

です。

 

 

 

例えば

自転車に乗る事を練習する場合、

どうやっても

これまでにない技術を習得するので

プラクティスですよね?

 

 

 

しかし自転車にのるといった

プラクティスがひと段落すると

だんだんと、

距離を乗っても疲れない、

細い道でもふらつかない、

といったトレーニングの要素に

移行していくわけです。

 

 

 

現に何年振りかに自転車に乗ると

体力的に疲れたり、

乗れない事はないけど

久々なので多少ふらつく

という事があるはずです。

 

 

これは可逆的な要素が働いている、

つまりトレーニングの要素が

強いという事です。

 

 

 

つまり

 

 

 

初めは誰もが

プラクティスを行っているのに

知らぬ間にトレーニングに

移り変わっていく

 

 

 

グラデーションの様な関係性の為

使い分けが難しいのです。

 

 

 

 

ですからこれまで

滑れば滑るほど

スキーが上手くなってきたのに

技術が頭打ちになっている時こそ

プラクティスがトレーニングに

変わりきった時と言えます。

 

 

 

この状態からは

意識的に練習を

プラクティスにしていく

必要があります。

 

 

 

いまあなたにとって

トレーニングとプラクティス、

どちらが必要な状態か?

考えてみてください!

 

 

 

 

トレーニングとプラクティスを使い分けるには?

 

まず前提として

 

 

 

スキーが上達したい!!

 

 

 

というスキーヤーの多くは

 

 

これまでの滑りを変えて

新たな動作が出来るようになりたい!

 

 

という事ですよね。

 

 

 

つまりは基本的に

プラクティスが必要となります。

 

 

 

 

しかし練習は

トレーニングをしているので

滑りは変わらず、

今の滑りを染み込ませている状態に

陥っているケースがほとんどです。

 

 

 

 

ではどうやって

プラクティスに変えていくのか?

 

 

 

それは

 

 

 

 

出来るけど出来ない事をする!

 

 

 

 

ということです。

 

 

 

何を言っているのか

よく分かりませんよね(笑)

 

 

 

 

例えば

 

 

 

『もっと外脚に乗る為に

 くの字姿勢をとりたい!』

 

 

 

という目標があったとします。

 

 

 

つまり現時点では

『くの字』姿勢は出来ない

という事です。

 

 

 

ただ、ここで重要なのは

『くの字ができない人』は

2つの種類に分かれます。

 

 

 

それが

 

 

 

①くの字姿勢を取る為の

 材料は持っているんだけど

 出来ない人

 

 

 

②くの字姿勢を取る為の

 材料がないから

 出来ない人

 

 

 

 

の2つです。

 

 

 

前者は

くの字姿勢になる為の

股関節の可動域があり、

くの字姿勢を取る為に

どんな動きが必要かという情報を

知っている人です。

 

 

 

『くの字姿勢はここをこう動かせば

 出来るんだよな。

 よしどんな感じでやれば

 それができるか練習しよう!』

 

 

 

はプラクティスをするという事です。

 

 

 

もちろん最初は

できなくても構いません。

 

 

 

出来る為の材料がそろっていれば

だんだんと続けていくうちに

出来るようになってきます。

 

 

 

これが先ほどお伝えした

 

 

 

出来るけど

(潜在的に出来る状態である)

出来ないことをする

(今は実際の動きとして表現できない、

 または成功率が低い)

 

 

 

という事です。

 

 

 

じゃあ後者である

 

 

 

②くの字姿勢を取る為の

 材料がないから

 出来ない人

 

 

 

はプラクティスが出来ないのでしょうか?

 

 

 

 

 

どうすればプラクティスができるのか?

 

 

ここまでの話だと

くの字姿勢を取る為の

材料がないままいくら練習しても

それはこれまでの滑りを

トレーニングしているだけであり

新しい滑りを覚える

プラクティスにはならないという事です。

 

 

では材料がない人は

どうすればプラクティスが出来るのか?

 

 

 

それは

 

 

 

プラクティスになる状態まで

掘り下げる

 

 

 

という事です。

 

 

 

これまでに引き続き

『くの字姿勢』で説明します。

 

 

 

くの字姿勢が出来る為の

代表的な材料である

 

 

・股関節の動かし方の認識

・股関節が動く可動域

 

 

がない場合は

まず上記の材料を

集める必要があります。

 

 

 

・股関節をどうやって動かせば

 くの字姿勢が取れるのか?

 

 

・股関節が動く可動域を得る為には

 どのような事をすればいいのか?

 

 

 

こういった部分を考えて

実践していく時は

プラクティスとなります。

 

 

 

つまり

 

 

 

 

股関節をどう動かすかも分からず

動く可動域もなく

雪上で練習している時は

これまでの滑りを強化する

トレーニングでしたが、

不足している材料集めまで掘り下げると

そこがプラクティスとなる

 

 

 

という事です。

 

 

 

スキー上達に悩むスキーヤーの多くは

自分の上達に最も必要である

プラクティスの段階が分らない為

毎シーズン一生懸命練習しても

滑りが変わらない状態に陥ります。

 

 

 

逆に子供の方が

上達が早いのは

身体が自由に動く材料を持っているので

バンバンすべっても

それがプラクティスになります。

 

 

 

もしあなたが

スキー上達に悩んでいるのであれば

 

 

・自分の理想の滑りには

 何が足りないのか?

 

・足りない要素は

 何をすれば得られるのか?

 

 

といったプラクティスになる段階まで

掘り下げてみてくださいね!

 

 

 

 

 

ここまでで

トレーニングとプラクティスの

使い分けの全体像は

お分かりいただけたかと思います。

 

 

 

ではスキー上達に重要な

プラクティスをする為の材料として

一番必要なものは何だと思いますか?

 

 

筋力?

体力?

柔軟性?(可動域)

操作性?

メンタル?

 

 

スキー上達に悩むスキーヤーが

最も持っていないもので

集めるのが非常に困難な材料です。

 

 

 

その内容は

次回の記事でお伝えします!