スポーツトレーナーからの批判覚悟!オフトレでスキーが上手くなる為には難易度の高い専門的なトレーニングは必要ない!? 369

 

前回の記事で

体幹トレーニングに関する

細かい専門的な要素を

解説しました!

 

 

スキー上達に本当の必要な体幹トレーニングの4段階!実践で必要なのはブレージング!? 368

前回の記事で 体幹トレーニングで よく行われる       『ドローイング』       の本当の目的について お伝えしました!     & […

 

第1段階 ドローイング

 

第2段階 ブレイシング

 

第3段階 基礎的なスタビリティ

 

第4段階 高強度のスタビリティ

 

 

と進み、

ここをベースとして

 

 

・コアストレングストレーニング

 

・コアパワートレーニング

 

・インテグレーティッドコアトレーニング

 

 

 

と続き、

さらに競技特性に沿った

コアトレーニング

を行っていく!

 

 

このように聞くと

途方もないくらいトレーニングする必要があり、

そういった専門知識も必要なのだと

思われたかもしれません。

 

 

しかし最後にそれらを覆す

衝撃的な一言を

お伝えしましたよね?

 

 

それが

 

 

 

むしろそんなことやってるから

上手くならないんです!!

 

 

 

という内容です!

 

 

 

今回はこの真意について

解説していきます!

 

 

 

トップ選手と同じことが正解ではない!

 

 

ここからの内容は

タイトルにも書いたように

正直言ってトレーナーからは

好かれない内容です(笑)

 

 

 

 

また私の考えが

絶対に正解だとは

思っていません。

 

 

 

 

それを重々承知の上で

お伝えします。

 

 

 

しかしこの先を読んでいただければ

先ほど、

 

 

 

「こんなトレーニングをしているから

 上手くならない!」

 

 

 

とお伝えした理由が

分かっていただけると思います。

 

 

前回の記事でお伝えした

 

 

 

第1段階 ドローイング

 

第2段階 ブレイシング

 

第3段階 基礎的なスタビリティ

 

第4段階 高強度のスタビリティ

 

 

 

 

・コアストレングストレーニング

 

・コアパワートレーニング

 

・インテグレーティッドコアトレーニング

 

 

 

 

競技特性にあったコアトレーニング

 

 

 

この内容を読んで

 

 

 

 

「こんなのやってられるかぁ!!」

 

 

 

 

と思いませんでしたか?

 

 

 

 

私はそう思っていました(笑)

 

 

 

もちろんトレーナーなので

専門的な知識と実践は必要な為

取り組んではいました。

 

 

 

 

ただ、それは仕事や勉強だから

出来るだけであって

はっきり言って、

一般の人がこの段階に

きちんと沿って全てこなしていくのは

相当な年月がかかります。

 

 

 

もちろんトレーニングする事が目的で

トレーニングが大好きなら

良いと思います!

 

 

 

 

でも本来の目的って

スキーが上手くなることですよね?

 

 

 

 

そして問題はこちら側、

つまりトレーナー側にもあります。

 

 

 

私なんかに比べて

世の中のトレーナーの方たちは

非常に勉強熱心な方が多く

その知識量は素晴らしい限りです。

 

 

 

しかしそれゆえに

正しい順序をきちんと

踏もうとします。

 

 

 

 

今回の体幹(コア)トレーニングの例でいうと、

オフトレをお願いしたら、

まずはドローイングから始まり、

ブレイシング、

スタビリティ、

そしてトレーニング

・・・

・・・

 

 

 

結果的にトレーニングの

質が向上するころには

かなりの月日が流れています。

 

 

 

しかもそれは

日々トレーニングに

取り組んでいる前提での話です。

 

 

 

でも正直言って

そんなに時間がある

一般スキーヤーの方は

少ないはずです。

 

 

 

これがアスリートが対象なら

話は別ですよ!

 

 

 

週5日トレーニング時間が確保されていて

さらにそれ以外に

技術練習もしているという

パフォーマンスアップが仕事である

アスリート相手なら

私もかなり細かく取り組んでいくと思います。

 

 

 

それぐらい突き詰めなければ

簡単に勝てるほど

甘い世界ではないからです。

 

 

 

ただそれを

一般スキーヤーの方に求めるのは

少し違いますよね?

 

 

 

この様に本来目的であるスキー上達の

手段でしかないトレーニングが

専門的になるにつれて

トレーニングを順序良く

こなしていく事が

目的になってしまうという事です。

 

 

 

ここまでで

トレーニングの内容とは
少し話が反れてきてしまいましたが
とっても重要な部分なので
もう少しお付き合いください。

 

 

 

 

先程のお伝えした様に
トレーニングを専門的に
学べば学ぶほど
順序や基礎的な取り組みの
重要性は見えてくるものの、

それをすべてこなしていくほどの
時間の余裕は
一般スキーヤーの方たちには無い
という内容をお伝えしました。

 

 

 

 

トレーニングも仕事内に入る
アスリートでしたら話は別ですが、
どうしても知識が豊富なトレーナーの程、
全ての対象者に
正しい順序のトレーニングを
求めてしまいます。

 

 

 

これは私の勝手な解釈ではなく
実際にスキー上達の為に
トレーナーにオフトレ指導を受けた
というスキーヤーの方の
多くの声です。

 

 

 

 

お聞きしたトレーニング内容は
まさに教科書通りの“トレーニング”です!

 

 

 

スキー雑誌で紹介される
トレーニングの多くも
そのようなものが多いですよね?

 

 

さきほども言いましたが、
それが間違いではないですし、
むしろ王道なんです!

 

 

 

ただ多くのスキーヤーの方は
王道とされる正しいトレーニングを
求めているわけではなく
少しでも何かスキー上達に繋がらないかと
藁を掴む思いでオフトレを
探しているわけです。

 

 

 

 

例えるなら
いち早く車の運転がしたくて
免許を取りに来たのに、
まずは車の構造を知る事が大事だからと

 

 

 

エンジンの仕組みや、
クラッチの仕組み、
運転姿勢の角度、
・・・

 

と細かく取り組んでいったら
いつ免許取れるのか
分かりませんよね?

 

 

 

もちろん重要な部分はとばさないまでも
ある程度でいいところは追求せず、
最優先で目的を達成できる要素を

追っていくはずです!

 

 

 

運転免許をとる時も
こんな感じじゃないですか?

 

 

 

車の仕組みや
運転姿勢はある程度勉強するけど、
それよりも車の操作方法や
交通ルールの方に
重きが置かれていますよね?

 

 

 

その考えをスキーに置き換えると
どうなるか?

 

 

これはサポートメンバーの方をはじめ
オンラインスキー塾メンバーの方、
動画講座にご参加いただいている方は
イメージできるはずです。

 

 

 

 

因みに体幹(コア)トレーニングでいうと
私がやるとしたら
お伝えしても
第1段階のドローイングくらいで、
第2段階のブレイシングも
ある程度自然にできる方には行いませんね。

 

 

もちろん何度もいう様に
やっておいた方が良いんですよ!

 

 

でもそれ以上に
最優先があるという事です!!

 

 

 

 

あとはこれはちょっとした
テクニックですが、
スキー上達に繋がる動作テクニックと
一緒に混ぜていつの間にか出来るように
していきます。

 

 

 

 

専門的な知識で
正しい順序で取り組むトレーニングの
方向性ももちろん重要ですし
それがいまのオフトレの王道です。

 

 

ただ私は絶対的に必要なものと、
っておくに越したことはないけど
最優先ではないものを選別し、
その方のスキー上達の
最短ルートを考える方向性も
重要だと思っています。

 

 

ただ合理主義とか
トレーニングの基本を
疎かにしているとか
言われそうですけど(笑)

 

 

 

因みにこれも直接聞いた話ですが
スキーヤーの方が
トレーニングをお願いする際に、

 

「スキーに繋がりのあるもので!」

 

とお願いしたところ
トレーナー方からは

 

 

「スキー技術は雪上で磨くもので
 陸上ではスキーに繋がるとか関係なく
 まず基本的な筋力や体力などを
 つけるべきです」

 

 

といった内容を言われたそうです。

一見正論ですが、
これは雪上でいくら滑っても
上手くならないから
オフトレでなんとかしたい人からしたら
どうすればいいのでしょうか?

 

 

 

「雪上でやるべきことは雪上でやれ」

 

 

「陸上で出来ないことは雪上で出来ない」

 

 

 

これはどちらも正しい内容です。

渡辺さんはもちろん
SKIER`sLABのコンセプトなんだから
後者ですよね?

 

と思われるかもしれませんが、

 

 

実は前者の内容もよく言います。

(もちろんベースは後者ですよ!)

 

 

ではいい加減、

 

 

 

「専門的なトレーニングが

 よりも最優先で行うべき事は

 具体的に何なのか

 教えてください!」

 

 

 としびれを切らしているかと思うので

 お伝えしていこうかと思います!

 

 

 

専門知識を必要とする高度なトレーニングよりも一般スキーヤーがやるべきオフトレとは?

 

 

まず結論からお伝えすると

 

 

 

雪上で行う動作(動き)を

そのまま陸上で行う

 

 

 

 

という事です!

 

 

 

 

単純すぎて拍子抜けしたでしょうか?

 

 

 

しかしこの雪上で行う動作を

陸上で行う事の難しさや

重要性は意外にも気づていない

スキーヤーが殆どです!

 

 

例えばわかりやすいのが
アルペンスキー女王
ミカエラ・シフリン選手の映像です。

 

 

本当に彼女は
基本動作が洗練されているのですが
よくわかる動画をご紹介します。

 

 

有名なものなので
見たことあるかもしれませんね!

 

 

その中でも注目してほしい
0:29辺りです↓

 

 

 

 

さてこの0:29、0:35辺りを
一時停止していただければ
もう何が言いたいか
分かるでしょうか?

 

 

 

このシルエットは
片足立ちで
股関節から外脚のくの字姿勢
つくる練習です。

 

 

これは外脚荷重における
基本となる非常に重要な練習ですね。

 

 

 

実際に片足スキーで
チャレンジしたことがあるかもしれません。

 

 

 

 

さてこの練習を真似て
雪上で行った場合
上手くなる人と
上手くならない人に分かれます。

 

その分岐点がこちらです↓

 

 

はい、
もうお分かりいただけたかと
思いますが

 

 

陸上で股関節から
くの字姿勢がとれるか?

 

 

 

 

という点です。

 

 

 

 

例えば陸上で
上体や膝を使うことでしか
(実際は膝は横には曲がりませんが)
くの字姿勢が作れない場合は
シフリン選手の練習をしても
出来るわけないですよね?

 

 

これがいわゆる

 

 

 

『陸上で出来ない事は
 雪上で出来ない』

 

 

 

の典型的な例です!

 

 

 

スキーに必要な動作はスクワットで得られるか?

 

さて話を冒頭の内容に戻します!

 

 

 

トレーニング業界で

一般的に王道とされる

スクワットやランジ、

ベンチプレスといった

トレーニングや、

ランニングなどで基礎体力を付ければ
上記の動作ができるようになるでしょうか?

 

 

 

もうお分かりだと思いますが

なりませんよね?

 

 

これはスキーに限らず

他のスポーツにも言える事です!

 

 

 

ベンチプレスをしても

水泳で水を掻くための動作は

やはり得られません。

 

 

 

スクワットをしても

サッカーの正しいキックフォームは

得られません。

 

 

 

腹筋をしても

ゴルフのスイング動作が

正しくなることはありません。

 

 

 

どれもこれも当然ですが、

 

 

その動作自体を

正しく行う練習

 

 

 

 

が必要ですよね?

 

 

 

スキーも全く同じで

雪上で必要な動作を

正しく行う練習が必要ですし、

これこそ一般スキーヤーの方が

オフトレで最優先で行うべき内容です!

 

 

しかしこのような事をいくら言っても

必ず立ちはだかるのが

 

 

 

「実際の動作は

 雪上で習得すれば良いのでは?」

 

 

という考えです。

 

 

先ほどもお伝えした

 

 

 

 

 

「雪上でやるべきことは雪上でやれ」

 

 

 

「陸上で出来ないことは雪上で出来ない」

 

 

 

 

この2つのぶつかり合いですね!

 

 

 

ではこの相反する2つの考えを

どのように整理して行ったらいいのか?

 

 

 

次回の記事で分かりやすく

解説していきます!