来シーズン上達するかは既に決まっている? 2

皆さん夏も終わりに近づき

いよいよシーズンも近くなり、

スキー熱も上がってきているのではないでしょうか?

 

 

来シーズンこそは上手くなるぞ!

と意気込んでいる方も多いと思います。

 

 

しかし実際はオフトレの段階で

来シーズンうまくなるかどうか

ほぼ決まってしまっている場合がほとんどです。

 

 

 

先シーズンを思い返してみて、

雪上で何度も同じことを注意された記憶はありませんか?

 

 

多分あなた自身はコーチに言われたことを

意識して改善してきていたと思います。

 

しかし実際は全く変わっておらず、

コーチからはまた同じことを繰り返し注意されるという

スパイラルに落ちっているのなら危険です。

 

 

 

そもそもなぜ言われたことができてなかったのでしょうか?

 

 

ターン前半からきちんととらえて、

外脚にしっかりと乗り込んで、

板のたわみを使って、

重心をフォールライン側に落とし込んで

 

 

など具体的な動作の答えが不明確で

尚且つ技術的にレベルが高い部分を求められている場合は

無理なのも分かります。

 

でも

 

 

手をもっと前にだして!

おしりを高い位置にして!

外脚側の肩を下げて!

 

 

など意味が分かれば小学生でもできるような

単純動作もできない場合がありませんか?

 

 

『それは下手だからでしょ!』

 

という理由にしてしまってはうまくなりません。

 

 

 

多くの場合、その動作を取得するための材料を持っていないことがほとんどです。

 

 

 

例えば英語の長文が読解できない場合、

 

『頭が悪いからだ!』

 

で終わらせますか?

 

 

単語が分からないのであれば

単語を覚えますし、

文法が分からないのであれば

文法覚えるなど、

たぶん何かしら具体的な対処を

すると思います。

 

 

 

スキーではなぜかそれが行われません。

その理由は足りない材料が何なのか

自分でも分からないし、

教えてもらう機会もないからです。

 

 

 

『あなたが後傾になっている原因は

股関節の柔軟性がないからだ。

股関節の柔軟性を邪魔しているのはこの筋肉だ。

人体の構造上この筋肉が硬いと身体にはこんな動きが出る。

だからまずはこのトレーニングをして柔軟性をあげて、

さらに実際の動作に変換するこのエクササイズを行えばなおりますよ!』

 

 

と具体的な指導されたことがありますか?

 

 

もしあるのであればそのコーチからは離れないほうがいいです。

 

 

今回の例えは股関節の柔軟性をあげましたが、

足りない材料が関節の柔軟性なのか、筋力不足なのか、

神経系の問題なのか、人によって様々です。

 

 

 

あなたは自分自身の足りない材料を知っていますか?

 

 

それを知らずにオフにトレーニングを行うことは、

ゴールがどこだかわからないまま

マラソンをしているようなものです。

 

 

 

しっかりと上手くなる材料をそろえてからシーズンを迎えてください。