アルペンスキーと基礎スキーは別物なのか? 3

日本スキー界の1番の特徴は

アルペンスキーと基礎スキーという2つのカテゴリーが

確立されているという事です。

 

この2つの関係性については様々な意見があります。

その一例をいくつか動画にしておりますので興味がある方はご覧ください。

 

 

 

 

 

以前から私がサポートしている方はご存知だと思いますが

私はアルペンスキーヤーと基礎スキーヤー

両方をサポートさせていただいております。

 

 

 

・アルペンスキーのみを行ってきた方

・基礎スキーのみを行ってきたかた

・基礎出身でアルペンにチャレンジしている方

・アルペン出身で基礎スキーにチャレンジしている方

・アルペンスキーに活かすために基礎スキーを行う方

・基礎スキーに活かすためにアルペンスキーを行う方

・どちらの種目もこなす方

・どちらも行わずただ純粋にスキーはうまくなりたい方

 

 

 

アルペンスキーと基礎スキー、

この二つは交わるようで交わらない

微妙な距離感を毎年変えながら

ポジショニングしているように思います。

 

 

 

アルペンスキー界でいえば

 

 

『基礎スキーをやったほうがいい。技術が上がればタイムも上がる』

 

という意見もあれば

 

『基礎スキーをやると、独特の動きが染みついてしまい弊害になる』

 

 

という意見もあります。

 

 

 

逆に基礎スキー界からは

 

 

『アルペンの板をたわますや力強いエッジングを学んだほうがいい』

 

という意見もあれば

 

『弧を描く感覚が違うので、アルペン滑りをしてしまうと点数が出づらい』

 

という意見もあります。

 

 

基礎スキーのトップ選手が、

アルペンスキー出身選手が多いという事もあり

基礎スキー界のほうがアルペンスキー界にやや寄って行っているというのが

現状でしょうか?

 

 

 

肯定、否定意見ともに

どちらも正解の部分もありどちらも間違っている部分もあります。

 

 

 

私もアルペン出身ですが、基礎スキーを学ぶために

SAJクラウンプライズまで取得しました。

 

 

その際随分と基礎スキーの求めている難解な技術の理解に

苦労させられました。

 

 

その当時はなぜ今の滑りが評価され、

なぜ今の滑りが評価されないのかの

絶対的な理由が分からなかったからです。

 

 

そもそもよく考えたら

評価の規定を提示してない

ジャッジ種目なので

『絶対的』な理由はないと思います。

 

 

 

不透明なジャッジ競技の中でも

かなり不透明な基礎スキー。

これがアルペンスキーヤーから

否定的な意見が出たり、

オリンピック種目になるような

世界的に認められる競技に発展しない理由の一つかもしれません。

 

 

 

しかしどちらの競技も真剣に取り組んだ結果

本質的な部分は一緒という事に気づけました。

まぁ同じスキーなので当たり前の話なのですが。

 

 

ある一つの部分が違うだけで

これほどまでにスキーヤーを悩ませるというのは

ある意味恐ろしいと思います。

 

 

 

この部分を理解するだけで

両者を見る目はガラッと変わるのではないかと思います。

 

 

 

SKIER`LABではアルペンスキー、基礎スキー、

どの立ち位置にいる選手でも

確実に迷うことなく成長されていく方が殆どです。

 

 

 

もしあなたが技術的に悩まれているのであれば

早くその場所から抜け出すきっかけをつかまなければ

また今シーズンも同じことの繰り返しになりかねません。