身体が変わればスキーは変わる 116

先日の週末は久々に特別サポートをしている

カンダハージュニアチームのサポートに行ってきました。

 

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ジュニアのチームという事もあり

これからどんな風に伸びていくのか

いつも指導していて楽しく思っています。

 

 

 

またこちらのチームにはサポートしている選手も多くおり

日頃のトレーニングの成果がきちんと出ているのか

自分の目で見られるのも楽しみの一つです。

 

 

 

全体を通して思うことは

いつもながらやはり身体がきちんと使える選手は

滑りが変わるのも速いという事!

 

 

 

例えば午前中5本ポールを滑るとして

全く同じような5本を滑る選手もいれば

こうしてごらんと指示をするとすぐに滑りが変わる選手もいます。

この違いは皆さんセンスや才能だと思われがちですが、

ただ単純に指示したことを再現できる身体かどうかなんです。

 

 

 

そしてもう一つ大事なことがあります。

 

 

 

 

それは身体が持っている身体の引き出しを

上手く滑りにつなげられるか?

 

 

 

 

ということ。

 

 

せっかく身体の動きが良くても

滑りに変換するのが苦手な選手もいます。

 

 

 

そこで今回は面白い試みをしました。

 

 

 

中高生を限定に

早朝で雪上トレーニングをした後

朝食後に一旦陸上トレーニングでできない動きの原因と

それを改善するエクササイズを行い、

すぐに雪上でフリースキーを通して確認。

午後はポールで実践!

 

 

といったスケジューリングで一日の練習を

行いました。

 

 

 

 

トレーニングを通して

最も良くないのが

どうしたら改善されるのか

分からないままひたすら滑って

結果的に何も変わらず悪い癖だけ染み込ませる

といった負の連鎖です。

 

 

 

自分が上手くなる為には

まず根本的に何をするべきなのか?

 

 

 

それは雪上で練習すれば直る事なのか?

陸上で改善しなければ直らない事なのか?

 

 

 

そういった部分からきちんと考えてトレーニングしてもらいました。

 

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やはりやるべきことが明確になり、

陸上で十分準備をしてから

雪上で滑ると滑りもかなり良くなりますね!

 

 

 

さっき陸上でやった動きを

そのまま雪上で行えばいいだけ

というシンプルな考えに行きつくので

選手たちも迷いなく取り組めていました。

 

 

 

勿論いい動きを無意識に出すためには

繰り返しの反復が絶対に必要です。

 

 

 

ただその繰り返しが

いい方向に進んでいるのかどうかは

よく考える必要があります。

 

 

 

 

よく私はアルペンの特にジュニア選手には

『フリースキーしている?』

と質問します。

 

 

 

このフリースキーしているか?

 

という質問に対して

あまりしていないという回答が

非常に多いです。

 

 

 

そしてしているという

回答の選手も内容を聞くと

2,3本ポール練習の前にという程度。

 

 

 

私が質問している

 

 

 

フリースキーをしているか?

 

 

 

という本当の意味はまだまだ認識されていないのが一般的です。

 

 

 

きちんと身体を使うトレーンングを行い

陸上トレーニングを雪上に変換するトレーニングを

フリースキーで行う。

 

 

 

一見当たり前の様に聞こえますが

徹底してこれができている選手は非常に少ないように感じます。

 

 

 

逆にできている選手はみるみる伸びているので

面白いものです。