スキーが上手くなる為に自分の身体に基準を持つ 117
あなたは滑っている最中に
自分の身体がどのようなフォームになっているのか
分かっていて滑っていますか?
例えば雪上でよくコーチから注意される
・後傾になっている
・内倒している
・腰が外れている
・ローテションしている
などの現象ですが、
実際そうなっていると分かっていて
滑っているスキーヤーは
あまりいないと思います。
自分の感覚の中では
そうなっていないのに
実際の身体は
そうなってしまっている
・・・
というのが一般的です。
その様な感覚で日々滑っているので
コーチやインストラクターに
注意された事も
自分の中ではできているから
なかなか直りません。
例えば自分の中では
『ニュートラル』だと思っているポジションも
外から見たら後傾なのです。
このイメージと現実のズレを
いかに修正していけるかが
効率よくスキーは上達する為の近道です。
さてこのずれを直そうと思うときに
多くのスキーヤーは雪上で意識して
直すと思います。
でもそれで直るのであらば
毎回同じことを言われて
苦労することはありません。
一見遠回りに思われるかもしれませんが
やはり陸上で自分の身体の基準を
変えていくのが一番です。
例えば今あなたがニュートラルだと思っている
身体の基準が後傾ならば
もっと前傾方向にポジションがある状態を
身体の基準に持って行くトレーニングを行います。
そしてここからが大事なポイントですが、
正しいポジションだけで
トレーニングをするのではなく
間違ったポジションでも
動いてみることです!
どの身体の感覚が後傾で
どの身体の感覚が前傾なのか?
間違いを知らない限りは
何が正しいのかも分かりません。
このように自分の中での
身体の基準を持っておくと
雪上で注意されたときに、
じゃあもう一つの基準で滑ってみよう!
という選択肢が生まれます。
どの身体基準が正解なのか
コーチやインストラクターの
意図している基準を
探ることができるのです。
でもこのような身体の基準がないと
一日中一つしかない自分の身体基準で滑るので
なかなか上達しません。
そして何より以前も書きましたが
正しいポジションというものは
そのシチュエーションによって変わります。
昨日はそれでOKと言われていたものが
今日の雪や斜度ではNGになり、
また明日にはOKになると言うことが
実際に起きるのがスキーです。
ローテーションにしろ腰が外れるにしろ、
自分の身体基準がないと
どこからがローテーションで
どこからが腰が外れているのか?
といった部分が注意されるだけで
自分の判断ができません。
しっかり自分の身体の基準を作って
指導されたことが
すぐ再現できる身体にしておきましょう!