未来を見据えた板選び 153

今回の板選びのテーマは

『未来を見据えた板選び』

です。

 

 

未来を見据えて板を選ぶ感覚は

あなたにはありますか?

 

 

そもそも未来を見据えた選び方ってどういう事?

と思う方が大半かと思います。

 

 

 

未来を見据えた選び方とは

簡単に言ってしまえば

最終目的に向かって効率よく上達する為の

板の選択です。

 

 

たとえばあなたが基礎スキーで全日本技術選手権を

狙っていたとします。

 

 

そうなると板を選ぶ基準としては

当然技術選出場選手が使うような

エキスパートレベルの板を選択すると思います。

 

 

全日本技術選手権に出るなら

そのレベルの板を使いこなさなければならない!

と思うのは当然のことです。

 

これがクラウンだったらクラウンの、

一級だったら一級レベルの板を

使いこなすために選択するはずです。

 

 

 

アルペンスキーでいえば

国体を狙っているスキーヤーの方は

男性であればR35を使いこなさなければならないので

R35の板を選択するのも同じことです。

 

 

 

でもここで考えてほしいことがあります。

 

 

 

 

目標とするレベルの板を履いて練習すれば

そのレベルの板は使いこなせるようになるのでしょうか?

 

 

 

 

 

R35の板を履いて滑りこめば

R35の板を使いこなせるようになると思いますか?

 

 

 

実はこの質問の答えは人によって違います。

 

 

そのレベルの板を使いこなすために必要な

材料がそろっているスキーヤーの方は

使いこなせるようになります。

 

 

材料とは具体的にいうと、

そのレベルの板を使いこなすのに必要な

 

 

 

 

 

技術の核を持っているのか?

フィジカルレベルになっているか?

 

 

 

 

という事です。

 

 

同じように新しいレベルの板にチャレンジして

どんどん使いこなせるようになるスキーヤーと

まったく使いこなせないまま終わってしまうスキーヤーとの差は

ここにあります。

 

 

 

まだそのレベルに達していないにも関わらず

そのレベルを目指しているからといって

板を選択するのは注意が必要だということです。

 

 

 

例えばまだ板をたわますという感覚が

いまいちよく分からないのであれば、

少し柔らかめで、Rも小さめの板で

きちんと板をたわます練習をしてから

トップレベルの板を選択することをお勧めします。

 

 

アルペンスキーでいえばR35の板を履いても

全く使いこなせないのであれば

マスターズ向けの板を履いて練習をしてから

R35をはいた方が効率よく上達できます。

 

 

特にジュニアスキーヤーたちは

長くて硬い板に乗りすぎている傾向があります。

 

 

将来的に成長したいのであれば、

大会の結果が出る板より

技術の習得につながる板の方が

絶対に上達します。

 

 

ずっと硬い板で板をたわますことを

習得してこなかった選手は、

こぞって同じレベルで躓いて

身体に負担がかかっています。

 

 

これは社会人スキーヤーの方にも

共通する話ではないでしょうか?

 

 

将来を見据えて

技術を獲得する為に効率のいい、

段階に合った板選びを意識してみて下さい。