スキーで勘違いされる足の指の落とし穴 105

あなたは自分の足の指に意識を向けたことがありますか?

 

 

最近では裸足で走ることがブームになったり、

指が五本に別れたランニングシューズが登場するなど

足の指に関してだんだんと注目が集まっています。

 

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スキーでも足の指の感覚が重要だ!

足の指で掴む感覚!

 

 

 

などなど脚の指に関して

意識を向ける指導が入ることがしばしばあります。

 

 

 

ただ注目が集まっているといっても

まだまだその重要性や

なぜ脚の指を鍛えなければならないのかは

理解されていないのが現状です。

 

 

 

 

そしてもったいないのが

脚の指が大事と意識してトレーニングしているのに

その効果をスキーに活かせていないスキーヤーが多いという事です。

 

 

 

足の指を鍛えようと思ったら

まず何をしようと思いますか?

 

 

 

 

多分ほとんどの方が

脚の指を握る運動を行うと思います。

 

 

 

 

タオルギャザリングと言って

タオルを脚の指で手繰り寄せるトレーニングは有名です。

 

 

 

 

このようにして足の指を鍛える事自体は非常に重要なので

是非率先して行ってほしいトレーニングです。

 

 

 

さてこの握るトレーニングを行っていくと

当然足の指で地面をつかむ動きができるようになります。

 

 

 

 

スキーでいえばインソールをつかむといった感じでしょうか。

この動きを滑りで意識されている方もいるのではないでしょうか?

 

 

 

この足の指でぐっと掴む動きですが

 

 

 

 

スキーにとってあまりいい効果はもたらしません。

 

 

 

 

この事実を伝えると

 

 

 

『えっ、でもコーチやインストラクターからは

切り返しの時に内脚の小指を使うような感じでと言われたんですが?』

 

 

 

 

という質問が多く返ってきます。

 

 

 

確かに切り返しの時に指を使う感覚がないとも言えません。

では結局どちらが正しいのか?

 

 

 

 

正解はどちらも正しいです。

 

 

 

 

重要なのは認識の違いです!

 

 

 

 

例えばいま挙がっている切り返しの時に

小指を使う認識ですが、

実際に陸上で試してみましょう。

 

 

 

まずは切り返しの時に小指をぎゅっと

掴んでみます。

 

 

 

 

足の指を使うと言われたら

このイメージをしませんか?

 

 

 

ではもう一つ!

壁を正面にして立ち

斜め45度を向きます。

 

 

スキーをしている時の様に中腰になり、

壁側がフォールライン(斜面の下側)といいう設定で

倒れ込んでみて下さい。

 

 

 

はいそこで足の指に注目します。

 

 

掴もうと思わなくても

重心がフォールライン方向に動けば

内脚の小指側にギュッと力入りませんか?

 

 

 

そうです自らつかみにいかなくても

 

 

 

 

正しい重視移動が生まれれば勝手に使う事になるのです。

 

 

 

 

 

それを変に自ら掴みに行くと

ちぐはぐな動きになります。

 

 

 

 

そして他にも掴まないほうがいいという事が

分かる現象があります。

 

 

 

宿でコーチがミーティングをする際に

滑る格好をしながら説明する場面があるかと思います。

ちょうどターンMAXやターン後半の恰好をとっている時に

さりげなく足元を見てみて下さい。

 

 

 

多分ほとんどのコーチは足の指を浮かしていると思います。

 

 

 

その理由は何故なのか?

 

 

 

また次回書いていきます。