スキーのオフトレで行う『基本』の落とし穴① 236

あなたはトレーニングの

基本的なメニューをきかれたら
どのようなものを思い浮かべますか?

 

でてくるのは

 

 

 

・スクワット

・ベンチプレス(腕立て伏せ)

・腹筋

 

 

 

 

といったような

筋トレの基本と呼ばれるものではないですか?

 

 

これはスキーに限らず
他のスポーツでもいえるかもしれませんね。

 

 

 

 

でもよく考えてみてください。

 

 

 

もしスキーのパフォーマンス向上ために
行うとしたらそのエクササイズが
どの場面で必要とされるのでしょうか?

 

 

 

 

スクワットのような動作をした結果、
お尻が後ろに落ちていると
注意される場面もあります。

 

 

 

 

 

スクワットはまだわかりますが、
ベンチプレス(腕立て伏せ)にいたっては
一生懸命胸や腕の力で
何かを押すシーンが雪上であるでしょうか?

 

 

 

 

腹筋は身体を丸める動作ですが、
実際雪上で身体を丸くしようと
意識する機会はありますか?

 

 

 

 

因みに今回例にだした3つのエクササイズは
意味がないわけではなく
どれも必要に応じて行ってもらいます。

 

 

 

 

ただこのような
質問を受けたときに
明確に答えられるくらい
あなたの中で『何のため』に行っているか
きちんと整理しておかなければ
パフォーマンスには繋がってきません。

 

 

 

 

これがスキー界やスポーツ界、
トレーニング業界では基本だから
という安易な理由でトレーニングメニューを
決めていないかまずは考えてみてください。

 

 

 

 

スクワットのやり方を考える

 

では実際のどのような

トレーニングを行えばいいのか?

 

 

 

どのようなトレーニングというよりは

どのようなやり方で行えばいいのか?

 

 

 

という視点で考えていくと

雪上パフォーマンスに

繋がりやすくなります。

 

 

例えばトレーニングの基本とされている

スクワットでも、

目的や意識でやり方が

大きく変わります。

 

 

 

具体的にどのような
意識や目的を持ち、

実際どのようなやり方があるのか

いくつか紹介していきますね。

 

・股関節の使い方を覚えたいから
 自体重で股関節から動き出して、
 しゃがむ練習をする。

 

・雪面からの圧に耐えるときは、
 しゃがんでいる状態ではなく、
 足が伸びている状態に近いので
 床と腿が平行になるまでしゃがむ
 パラレルスクワットではなく、
 4分の1までしか下がらない
 クウォータースクワットにする。

 

 

・上半身の可動性と連動性を意識したいので
 バンザイの状態で行う
 オーバーヘッドスクワットを選択する。

 

 

・スキーは押し上げる力よりも
 受け止める力を必要とするので、
 立位姿勢から股関節を抜いて
 キャッチをするような意識の
 スクワットを行う。

 

 

・スタンスが広がりやすいので
 肩幅ではなく腰幅よりも狭い
 スタンスで行う。

 

・立位からしゃがんだ状態、
 どの場面でも足のアーチがキープできて
 つま先が開かないかチェックするために
 スクワットを行う。

 

 

・バーベルスクワットですと
 腰を反る動きが出てしまうので
 腰にウェイトをぶら下げた
 スクワットを行う。

 

 

・左右のバランス感覚が違うので
 シングルスクワットで
 片足ずつ行う。

 

・・・

 

 

ざっとですがほんの一例です。

 

 

 

出そうと思えば
まだまだ山のようにあります。

 

 

 

このようにただ基本だからやればいいのではなく、

あなたのスキー上達にとって
もっとも必要な要素を

手に入れる為のやり方や、意識で

スクワットができていれば
ぜひ行って欲しいということです。

 

 

 

逆にあなたのスキー上達に
つながるやり方でなければ
いくらやっても滑りは変わりません。

 

 

 

 

 

あなたがもしオフシーズンを通して

トレーニングを行ったのに
次のシーズン滑りが変わらなかったのであれば
間違いなくスキー上達につながる
やり方ではないということです。

 

 

 

 

因みに今回は代表的な
スクワットについてでしたが
腕立てや腹筋に関しても
スキー上達につなげるための
意識ややり方が山ほどあります。

 

 

 

 

 

次回のブログでご紹介しますね。