スキーの為のバランストレーニングは『崩す』ことが重要 その② 168

バランストレーニングの話が続いております。

前回のタイトルでバランスとレーニングは

『崩すことが重要』と書きましたが、

今回はこの『崩す』部分について詳しく書いていきます。

 

 

 

そもそもなぜバランスを崩すことが重要なのか?

 

 

 

多くのスキーヤーはバランスを崩さないために

バランストレーニングをしているにもかかわらず。

 

 

ここで一つ質問です。

 

 

 

あなたは今日一日でバランスを崩す機会がありましたか?

もしあるという方はどれぐらいありましたか?

少し考えてみて下さい。

 

 

 

 

きっとバランスを崩すことはなかった、

もしくは1,2回躓いたといった程度ではないですか?

 

 

 

答えからすると、気づいていないだけで、

1日何千回、何万回とバランスを崩しています。

 

 

 

こういわれて何となく気づいたでしょうか?

 

 

まだ分からないという方の為に。

 

 

あなたが考えているバランスをとるという事は、

『安定してその場に居続ける』

という意味にもとれるのではないでしょうか?

 

 

 

という事は普段何気なく移動しているという事は

その場に居続けるという事を崩しているという事です。

 

 

つまり移動するという事は

バランスを崩しているということなのです。

 

 

正確にはバランスを崩してまたバランスをとり

バランスを崩してまたバランスをとっているという事です。

 

 

 

このもっとも代表的なものが歩行ですね。

 

 

 

片足に乗って前方にバランスを崩す、

そのままだともちろん転んでしまうので

反対の足に乗りこみまたバランスをとる。

 

 

 

という事です。

 

 

言われてみると確かにと思うかもしれませんが、

実はこれ非常に重要な事です。

 

 

 

本来は立っているという状態からバランスを崩し、

移動が起きなければならないところを

バランスを保とう、つまりその場に居続けようとする

力が強い人がほとんどです。

 

ではその人たちはバランスを崩す代わりに何をしているのか?

それは

 

 

筋力を利用して進んでいます。

 

 

床を蹴る、腕をふるなどでしょうか?

本来はバランスを崩せば重力があるので

前方に身体は自然と運ばれるのにです。

 

 

 

これをスキーに置き変えてみましょう。

一番分かりやすいのがターン前半の内傾角です。

よく内傾角が作れない、内倒してしまう、など聞きますが、

そういったスキーヤーは単純に転びたくないと

その場に留まろうとするバランスの取り方をしてしまいます。

 

 

 

バランスを内側に崩せないのです。

 

 

 

その場に留まろうとしながらも、

前方に移動しようとすると何が起きるのか?

 

 

 

崖の下をのぞきこむ時をイメージしてもらうと

分かりやすいですがいかがでしょうか?

 

 

 

そうです頭から突っ込んでつま先荷重です。

 

何故頭から突っ込んでしまうスキーヤーが多いのか?

腰から、肩から突っ込むスキーヤーは少ないのか?

 

 

分かったでしょうか?

 

 

バランスをとってという指導はよくありますが、

私から見ると、

 

 

 

『もっとちゃんとバランスを崩して!!』

 

 

 

という事です。

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