スキー上達の為に重要な『股関節の切りかえ』が上手くいかない原因は、もう1つの『フラット、ニュートラル』 316
スキー指導の中で
「ちゃんとフラットをつくって」
といわれた経験がありますか?
言われたことがなくても
雑誌やDVD、ネットを通して
聞いたことがあるかもしれません。
フラットではなく
“ニュートラル”ともいいますね。
このフラットやニュートラルとは
簡単に言うと
どちらのエッジも立たず (板が傾かず)
滑走面が雪面と水平になっている状態
です。
この状態が最も
板の滑走性が高い瞬間ですね。
でもこのフラットをつくる
というワードは
よく考えると、
おかしな部分がある事に
お気づきでしょうか?
フラットを作れというけれど・・・
私も学生時代
よくフラットをちゃんと作れ
意識しろと言われていましたが
その度に思っていたのが
「いやいやフラットがなきゃ
ターンできていないでしょ?
(板が切り替わっていないでしょ?)」
という事です。
どういう意味だか分かりますか?
ターンを切り替える時
板は傾いている状態から
反対側に傾きますよね?
その傾きが切り替わる時は
物理的にフラットを通過しなければ
板が切り替わる事は不可能です。
つまりどんな形であれ
フラットは絶対的に出来ているのだから
なんでわざわざ作れというのだろう?
という事です。
板がフラットにならないで
ターンが切り替わるのは
プルークボーゲンくらいですよね。
(板がずっと同じ方に傾いているので)
それでも
フラットをつくる事が
重要視されるのには
理由があります。
フラット(ニュートラル)が重要だとされる本当の理由は?
数多くある理由の内
私が最優先で意識して欲しいのが
板のフラット同時に
股関節のフラット(ニュートラル)を作る事
です。
(股関節のフラットいう用語はないですが)
正確に言うと
股関節のフラットをつくること自体が
重要というよりは
前回の記事でお伝えした
股関節を切り替える為に
フラットが重要
という事です。
トップ選手達は
板がフラットになっている時に
必ず股関節もフラットに
(切り替わる状態に)
なっています。
つまりいくら板をフラットにしても
(板は強制的にフラットにどこかでなる)
股関節がフラットにならなければ
片方だけ上手にのれて
片方は乗れない…
という状況になりますね。
股関節のフラットというものが
文章だけではいまいち
イメージができなければ
Youtubeにも動画をアップしていますので
こちらをご覧下さい。
ターンに左右差がある方は
この動画内のエラーが出ているケースが
非常に多いです!
もちろん股関節の
切り替えが上手く出来ない理由は
これだけではありません。
ただこれだけ切り替え時の
フラットやニュートラルが
重要だと言われていても
板やポジションといったあいまいな部分だけで
本当の意味で切り替えて欲しい部分は
意識されていません。
ぜひ今回お伝えした
股関節のフラットも
切り替え時に出来ているか
まずはオフトレで陸上動作から
チェックしてみて下さいね!